リサイクル可能な究極の紙包装を実現— “SVE ZAP” 縦型ピロー包装機 —

シンテゴンテクノロジー株式会社のプレスリリース

シンテゴンテクノロジー株式会社(本社:ドイツ、旧社名 ボッシュパッケージングテクノロジー。以下、シンテゴン)は、縦型ピロー包装機 “SVE ZAP”の日本での販売を開始した。シンテゴンの包装技術は、紙からスタートしており、150年以上の紙包装に関する豊富な経験と技術を有している。
そのノウハウを生かし、糊しろ部分にのみホットメルトを塗布するという画期的な技術を開発した。これにより、紙100%の包装資材を使用することが可能となる。また、シーラント層加工が不要となるため、紙材コストの削減も期待できる。
一般的に紙包装は、封函のためにシーラントの樹脂コーティング層が必要とされ、古紙として回収しても、リサイクルできない紙包材が多い。一方、この包装形式を用いれば、紙繊維の含有率95%程度を確保でき、古紙としてのリサイクルが可能となる。また同機の特長として、多様な形態の製袋が可能で、食品、菓子をはじめ、日用品、生活雑貨の包装等さまざまな分野での活用が期待される。ヨーロッパでは、ショートパスタ、小麦粉、砂糖の包装にも紙包装が使われており、同機もすでに大手グローバル食品メーカーに導入されている。

 

SVE ZAPシステムの特長

  • ​シール部のみにシーラントを塗布。
  • 紙繊維の含有率95%を確保。
  • 紙包材へのシーラント加工が不要となり、包材のコストを削減。
  • 1台で紙のピロー袋、ガゼット袋、角底袋等の多様な製袋が可能。
  • 1台で紙、モノプラスチック、一般的なラミネート包材を使用することも可能。
  • SVEシリーズ縦型ピロー包装機に、後付けでZAPシステムの搭載が可能。

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リサイクル可能な真の紙包装に期待

日本では「サステナビリティ=プラスチック削減」という意味が強いが、環境先進国と呼ばれる欧州の国々では「サステナビリティ=リサイクル」という意識が高く、リサイクル可能な原料を使用した循環資源社会を目指している。日本においても今年6月にプラスチック資源循環促進法が可決され、2022年度には施行予定であるが、それに向けて多くの産業がリサイクル化に向けて動き始めている。
日本でも紙をパッケージ包装に使用している商品が増えてきているが、紙の配合率が50%超であれば、日本では「紙マーク」の表示が可能となっている。しかし、「紙マーク=リサイクル可能な紙」という意味ではなく、シーラント層に樹脂が塗布されている紙はリサイクルが難しく、くずごみとして燃やされているのが現状である。
容易にリサイクルを行うには、一般的に紙の比重が80%以上、あるいは樹脂と紙が分離可能な包材が必要であるとされている。しかし、現在の紙原料を含む包装は、熱シールでの封函と酸素や香り等へのバリア性を担保するために、シーラント層の樹脂が全面に塗布されているため、古紙として回収してもリサイクルが困難となっている。
SVE ZAPシステムでは、糊しろ部分のみにホットメルトを塗布する技術により、紙繊維の含有率が95%以上の包装が可能となるため、リサイクル可能な紙包装を追求したいメーカー様にとっては「究極の紙包装」を実現する縦型充填包装機ということができる。

シンテゴンテクノロジーについて
グローバルに事業展開するプロセス・包装機械のリーディングサプライヤー。ボッシュの包装機械事業部門であったボッシュパッケージングテクノロジーとして50年にわたり、医薬品および食品分野における技術を中心に事業を展開し、2020年1月よりヴァイブリンゲン(ドイツ)に本社をもつ企業として独立した。シンテゴンは、世界15か国、30を超える拠点を構え、従業員数は合計6,000名となる。単体機から一貫したライン設備、サービスを含め、インテリジェントかつサステナブルな技術を展開。医薬品産業向けには、液剤および固形剤の製造ライン(製剤、充填、検査、二次包装等)に向けた機械やソリューション、また食品業界向けには、製菓用プロセス技術をはじめ、ドライフード(バー菓子、焼成菓子、コーヒー等)、冷凍食品、乳製品を対象とした包装ソリューション等幅広い製品およびサービスを提供。
シンテゴンテクノロジー株式会社( 日本 ) は、 1982年に設立。日本の医薬品・食品市場向けに自社製の国産機や輸入機の販売をはじめ、包装資材、バリデーション、総合的なサービス等お客様の要望に応じて幅広く提供している。

https://prtimes.jp/a/?f=d65444-7-a06252725272c8c45345e1f42bdf4b7c.pdf

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