「リプトン」のスタンドパウチ製品で初めて採用 リサイクル性に配慮したモノマテリアル包材が日本包装技術協会「第45 回木下賞」を受賞

ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社のプレスリリース

ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社(本社:東京都目黒区、代表取締役 社長:サンジェイ・サチュデヴァ、以下ユニリーバ)が展開する紅茶ブランド「リプトン」のスタンドパウチ製品※1にて採用している単一素材(モノマテリアル)パッケージが、公益社団法人日本包装技術協会が主催する 「第45回木下賞」(改善合理化部門)を受賞いたしました。リプトンのスタンドパウチ型パッケージは従来、紅茶の味や風味を保つためアルミ箔を使った複合フィルムを用いていましたが、大日本印刷株式会社(DNP)の製品である「DNPモノマテリアル包材PPアルミ蒸着仕様」※2をベースに内容物との適性試験、および品質検証を行うことで、優れたバリア性と保存性を持たせつつ、よりリサイクルしやすい製品パッケージを実現しています。

■リサイクルしやすさと高いバリア性を兼ね備えた「DNP モノマテリアル包材」
DNPが開発したポリプロピレン素材の「DNPモノマテリアル包材PPアルミ蒸着仕様」は、独自に培ったコンバーティング技術(材料加工技術)※3などを活かした製品です。アルミ箔のような異素材を貼り合わせなくても酸素や水蒸気バリア性が高く、内容物の充填後もバリア性の低下を抑えられるため、長期保存等に適しています。単一素材にすることによってリサイクル性を高めており、製造や廃棄工程でのCO2削減につながるため、環境負荷低減の効果もあります。当製品は2020年に、リサイクルしやすいモノマテリアルのパッケージとして、2020日本パッケージングコンテスト「経済産業省産業技術環境局長賞」も受賞し※4、2020アジアスター賞(ECO PACKAGE部門)にも選出 されています。

【木下賞について】
「木下賞」 は、日本包装技術協会の第2代会長・木下又三郎氏(故人)の包装業界に対する多年の功績を記念して創設されました。各年度において、包装の研究・開発に顕著な業績をあげたもの、包装の改善・合理化に顕著な業績をあげたもの、包装の新規分野創出に顕著な業績をあげたものに対して授与されます。今回受賞した「改善合理化部門」は次の審査基準によって選定されます。

○包装設計、作業の管理などにおいて流通費のコストダウンを実現。
○省エネルギー、省資源化を指向した包装工程の改善事例。
○安心、安全、循環型社会への配慮。
○標準化の推進などにより現場の合理化に顕著な実績をあげたもの。

※1 リプトン キープ&チャージシリーズ(https://www.lipton.jp/leaf/keepcharge/
 リプトン ボタニックティーシリーズ ※EC専売品
※2 DNPモノマテリアル包材について
 (https://www.dnp.co.jp/biz/solution/products/detail/10159091_1567.html
※3 コンバーティング技術材料の形を変えたり、複合したりする材料加工技術。DNPは、製膜、コーティング、
 ラミネート、蒸着、賦型、転写、切断・研磨、製袋・成型・製本など、紙やフィルム等の材料加工技術を
 磨いている。
※4 2020年10月12日ニュースリリース「リサイクルしやすいモノマテリアル(単一素材)のパッケージで2020
 日本パッケージングコンテスト「経済産業省産業技術環境局長賞」を受賞」
 (https://www.dnp.co.jp/news/detail/10158736_1587.html

 
■リプトンが取り組む環境に配慮した製品づくり
ユニリーバは、2010年に「ユニリーバ・サステナブル・リビング・プラン」を導入して、環境負荷を減らし、社会に貢献しながらビジネスを成長させる事業戦略を掲げ、その中の環境関連の目標として、「プラスチック・パッケージを、再利用可能・リサイクル可能・堆肥化可能にする」ことを示しています。

「リプトン」シリーズのスタンドパウチ型パッケージはこれまで、紅茶の味や風味を保つため、バリア層にアルミ箔を使った複合フィルムを用いていましたが、分別の難しさや製造・廃棄時の多量のCO₂排出など環境配慮の観点から大きな課題となっていました。そこで今回、「DNPモノマテリアル包材」のリサイクル性に配慮しながら高いバリア性を保持する機能を高く評価し、「リプトン」シリーズのスタンドパウチでの採用に至りました。このモノマテリアルパッケージは、アルミ箔の仕様と比較して製造時の電力量を削減できるほか、パウチの重量も軽くなり廃棄量の削減にもつながるなど、リプトンが循環型社会を目指す上で環境配慮につながる具体的効果が出ていると評価しています。

<企業情報>
企業名:ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング株式会社
本社:東京都目黒区
代表取締役社長:サンジェイ・サチュデヴァ

企業名:大日本印刷株式会社
本社:東京都新宿区
代表取締役社長:北島義斉

■【参考】リプトンのサステナビリティへの取り組み
・「レインフォレスト・アライアンス」認証茶園の茶葉を使用

「レインフォレスト・アライアンス」とは、人と自然にとってより良い未来を創るために活動する国際的な非営利団体です。2007年、世界で初めて「レインフォレスト・アライアンス」認証を取得した茶園がケニアのケリチョーにある自社茶園です。2015年末までに、世界全てのティーバッグ製品において、「レインフォレスト・アライアンス」認証の茶園で栽培された茶葉を100%使用しています。さらに、ケリチョー茶園にて約2万人を雇用し、茶園の周辺地域で植樹活動を行うなど、自然環境と人々のサステナブルな生活を守っています。

・植物由来のティーバッグフィルター(PLA)を使用
リプトン製品の一部では、植物由来のPLA(ポリ乳酸)フィルター素材を使用しています。PLA素材は土壌や水中の微生物により水と二酸化炭素に分解される性質を持ち、また燃焼により発生する二酸化炭素も植物によって消費されるため“カーボンニュートラル”の考え方から地球環境にやさしい素材とされています。

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