2021年9月22日ー俳優のレオナルド・ディカプリオ氏は持続可能な培養牛肉の開発を推進させるため、モサ・ミート社とアレフ・ファームズ社に出資を決定

AYDEA合同会社のプレスリリース

俳優のレオナルド・ディカプリオ氏は、革新的なふたつの培養肉スタートアップ企業に投資家および顧問として参画し、食肉生産の方法を変革する世界的な活動に尽力します。
この度、培養肉の研究開発を行うMosa Meat / モサ・ミート社(https://mosameat.com/)、(本社:オランダ・マーストリヒト、CEO:Maarten Bosch、以下モサ・ミート)とAleph Farms / アレフ・ファームズ社(https://www.aleph-farms.com/)、(本社:イスラエル・レホヴォト、CEO:DidierToubia、以下アレフ・ファームズ)は、サステナブル―持続可能な培養牛肉の開発を進めるために俳優のレオナルド・ディカプリオ氏が投資家として両社への投資に参画したことを報告いたします。
AYDEA合同会社(https://www.aydea.co/ )は、モサ・ミート社のPRパートナーです。

オランダのマーストリヒトとイスラエルのレホヴォト発 / 2021年9月22日–

本日、培養肉の研究開発においてフードテック業界をリードする代表的なスタートアップであるモサ・ミートとアレフ・ファームズが、環境活動家でもあり、米アカデミー賞受賞俳優のレオナルド・ディカプリオ氏から投資を受けたことを発表しました。
2013年、モサ・ミートが初めて培養肉によって作られたハンバーガーを発表しました。また、2018年にはアレフ・ファームズが世界で初めて培養によって作られたステーキ肉を開発、2021年にはステーキ用リブロース肉を世界で初めて発表しています。両社は動物細胞を研究機関で組織培養し、本物さながらの食用肉が生産できることを実証してきました。
レオナルド・ディカプリオ氏よりメッセージ「気候変動の危機と戦うため、実効性のある改善方法の1つとして、食料システムの変革が挙げられます。 モサ・ミートとアレフ・ファームズは、工業的な畜産手法によって発生する問題を解決しながら、世界中の牛肉需要を満たす新しい方法を提供していきます。現在、より多くの消費者の方々に培養肉について理解を深めてもらう準備をしているので、顧問および投資家として参画できることを非常に嬉しく思います」
 

世界の食肉消費量は2050年までに40〜70%の増加(注:1)が見込まれており、培養肉は牛肉の工業的畜産が及ぼす悪影響を大幅に軽減するソリューションとして注目されています。さらに、培養肉は食肉ならではの味わいを求めて購買する消費者に、生体をと畜した食肉と変わらない品質を提供します。つまり消費者の食生活に大きな変化を強いることがありません。アナリストは、タンパク質摂取の選択肢を広げる(注:2)培養肉マーケットが2030年までに250億ドル(注:3)に達すると予測しています。

モサ・ミートのMaarten Bosch(読み:マールテン・ボッシュ) / CEOー「牛肉の生産を通じて環境に前向きな変化をもたらすレオナルド・ディカプリオ氏の取り組みは、モサ・ミートの使命と密接に関連しています。私たちはディカプリオ氏を顧問 / 投資家として迎え、将来の若者世代を持続的に養うために協力し合えることにとても興奮しています」
アレフ・ファームズのDidierToubia (読み:ディディエ・トビア)/ 共同創設者兼CEOー「私たちのチームは、持続可能性の高いグローバルなフードシステムの向上に取り組んでおり、私たちのビジョンをレオが共有してくれたことに興奮しています」

ライフサイクルアセスメントの研究(注:4)によると、培養牛肉の生産は工業的な牛肉の生産と比較し、気候への影響を92%、大気汚染を93%、土地の使用量を95%、水の使用量を78%削減すると予測しています。

(注:1)https://ourworldindata.org/grapher/global-meat-projections-to-2050?country=~OWID_WRL
(注:2)https://www.bcg.com/publications/2021/the-benefits-of-plant-based-meats
(注:3)https://www.mckinsey.com/industries/agriculture/our-insights/cultivated-meat-out-of-the-lab-into-the-frying-pan
(注:4)https://cedelft.eu/publications/rapport-lca-of-cultivated-meat-future-projections-for-different-scenarios/
 

培養牛肉は、牛肉の生産につきものの広大な土地を必要としないため、多くの土地を自然に返すことができます。そのため、環境に対して有害とされる物質の排出を減らしながら、人類のため、より多くの食糧生産を可能にします。培養肉が生産されるすべての工程は完全にクリーンな無菌環境のため、家畜への抗生物質の使用の必要もなく、病原体への感染や食中毒リスクの大幅軽減にもつながります。

培養肉について
“培養肉”や“細胞肉”は一般に「代替肉」の種類として語られますが、組成としては完全に本物の肉と同義です。決定的な違いは食肉を得るために、動物を殺すのではなく、研究機関で動物の細胞を培養して生産することです。

培養肉は植物ベースの代替肉ではありません。顕微鏡を覗き込んでも牛肉、豚肉、鶏肉の細胞組織と見分けがつかない本物の肉なのです。

 

 

1.健康な牛の選定
畜産農家が肉問屋に向けて「どんな牛が求められているのか」と最適な牛を考えるように、私たちは肉を育てるのに最適な健康な牛と高品質の細胞を選びます。これは獣医が牛の健康をチェックする際に行う一般的な手順と同様に、牛の細胞のサンプルを収集する作業です。牛たちは食肉のために殺されることなく、自由に草原を歩き回ることができます。

2.細胞の培養
次に、これらの細胞に栄養素を供給して、「培養」を促します。私たちは筋細胞と脂肪細胞の両方を成長させます。この過程は、ビールが発酵する際に使用するタンクに似た「バイオリアクター」と呼ばれる容器内で行われます。

3.筋線維を重ね、培養脂肪を加えることで培養牛肉が完成
肉は筋組織、筋線維のもととなる多くの筋細胞からできています。そのため、99%が水分であるゲルに筋細胞を入れると、筋細胞が筋線維になり始めます。すべての筋線維を重ねて(ハンバーガーパティ1個で約2万本分の筋線維)、培養脂肪を加えることで培養肉ができあがります!

4.本物だから自然な焼き目も
完成した培養肉は食肉として食べられるように加工されていきます。たとえば、グラインダーに通せば牛挽肉になります。もちろん培養牛肉は本物の肉なので、従来の肉と同じ性質を持っています。調理すると自然な焼き目もつき、肉本来の旨味を感じられます。

Mosa Meat / モサ・ミートについて
2016年に設立されたモサ・ミートは、培養された本物の牛肉をよりクリーンで環境負荷を減らして生産するフードテックのスタートアップです。同社は牛の細胞を組織培養することにより、2013年に世界初の培養牛肉のハンバーガーを発表し、その後も牛肉を愛する人々を満足させる高品質の培養牛肉を作り続けています。同社の生産体制は消費者、動物、地球にとって環境負荷の少ない、クリーンな方法を採用しています。食品に対する課題解決を使命とする、ダイバーシティ(多様性)にあふれたチームは、世界が直面する食品に対する課題をシステマティックかつに抜本的に改革し、再構築するという使命のもとに結束しています。オランダのマーストリヒトに本社を置くモサ・ミートは、Blue Horizo​​n、M Ventures、Bell Food Group、Nutreco、三菱商事などが支援をする非上場企業です。

モサ・ミート公式ウェブサイト
https://mosameat.com/

Aleph Farms / アレフ・ファームズについて
アレフ・ファームズは、牛の生体から分離された細胞から、ビーフステーキを生産しています。もととなる細胞は一切の遺伝子操作をされていません。この方法は動物に不要な害を与えることなく、環境負荷を大幅に減らすことができると注目をされています。
同社は2017年に、Straussグループのキッチンハブ社とDidierToubia、テクニオン イスラエル 工科大学の生物医学工学部のShulamitLevenberg教授によって共同設立されました。イスラエルに本社を置くAlephFarmsの投資家ネットワークには、L.Catterton、DisruptAD(ADQ)、BRF、Thai Union、Cargillなどが名前を連ねます。 Aleph Farmsは、2018年12月に世界初の培養ステーキを、2021年には世界初のステーキ用リブロース肉をリリースしました。同社のミッションは、いつでもどこでも、誰にでも無条件の栄養を提供することです。
アレフ・ファームズ公式ウェブサイト

アレフ・ファームズ公式ウェブサイト
www.aleph-farms.com/

 
 

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