株式会社糀屋三左衛門のプレスリリース
室町時代創業の種麹メーカー 株式会社糀屋三左衛門(所在地:愛知県豊橋市、代表取締役社長:村井 裕一郎)は、様々な業界とコラボレーションし、麹を活用して未知なるおいしさを発見、探求するプロジェクト「KOJI THE KITCHEN」を10月10日のオンラインイベントより始動します。
- KOJI THE KITCHENプロジェクトとは
糀屋三左衛門は室町時代の創業以来600年以上、日本の伝統的な食文化の根幹である「麹」の原料となる「種麹(たねこうじ)」を全国の醸造メーカーに提供し、麹と向き合い続けてきました。
近年、塩糀やあま酒ブーム、手づくり発酵食品の普及、そして世界的に有名なレストランでも麹が使われるなど麹そのものへの注目が高まってきました。
そして現在、おうち時間の充実により、麹づくりは更に一般消費者に普及し始めたり、世界的に有名なレストランでは種麹を使用した新たな料理技法や活用方法が生み出されるなど、種麹の可能性は多角的に広がってきています。
当プロジェクトでは、様々な業界から生み出されるアイディアと糀屋三左衛門が持つ種麹の知見とを掛け合わせ、新たな麹の魅力を引き出しお披露目をします。本プロジェクトを通して発酵、麹の可能性に共感するすべての仲間とともに、発酵文化の未来拠点を作り上げていきます。
※種麹…日本の国菌である麹菌を培養し、その胞子を集めて調整したもの。麹づくりに使用される文字通り「麹の種」。伝統技術とテクノロジーを用いた種麹は、麹づくりにおける品質の安定を長年担保してきた。味噌、醤油、味醂、米酢、日本酒、焼酎づくりなど麹を使う日本の食文化に欠かせないマテリアル。
- 麹菌に着想を得たロゴマーク
KOJI THE KITCHENロゴデザインは小林一毅氏によるもの。
糀屋三左衛門が扱っている麹菌の胞子の形と色に着想を得たエレメントで、種麹や麹づくりにまつわるArt・Science・Design・Engineeringの4つの領域が集結する様子を表現しています。
親しみやすさもありながら気品を感じられるデザインで、これまでの麹文化へのリスペクトを持ちながら、新しいことへ挑戦していく意思を表明しています。
ロゴを複数組み合わせると「糀(こうじ)」の文字通り花が浮かび上ると同時に、無限の広がりや繋がりが感じられるデザインです。
- プロジェクトキックオフイベントの開催
プロジェクトのキックオフを記念して、KOJI THE KITCHEN vol.0- KOJI MEETUP in Nagoya を10月10日(日)、11月3日(祝)に開催。
発酵文化の盛んな愛知とクリエイティブが交わるFabCafeNagoya協力のもと、フードクリエイターが種麹を使った食の技術やアイデアを自由に表現し、麹の新たな可能性や活用方法を探求、発表いたします。食とデザイン・アートが交わる領域のゲストを招き、麹づくりや発酵技法を通じた文化醸成の実践とこれからについてディスカッションをおこないます。11/3(祝)にフードクリエイター2名がつくりあげたフードを発表し、試食・講評をおこなうまで、オープンプロセスでお届けする予定です。
■KOJI THE KITCHEN vol.0 イベント概要
第1回:トークイベント @オンライン
日時:10/10 (日) 16:00 – 17:30
場所:zoom(ウェビナー)+Youtube live
参加費:無料
ゲスト:小倉ヒラク氏、関谷健氏、濱田織人氏
参加クリエイター:青山祥氏、鈴木ゆうた氏
第2回:成果発表 @FabCafe Nagoya
日時:11/3 (水) 15:00 – 17:00
場所: FabCafe Nagoya(オンライン配信も予定)
参加費:無料
ゲスト:関谷健氏、濱田織人氏
参加クリエイター:青山祥氏、鈴木ゆうた氏
■KOJI THE KITCHEN vol.0[KOJI MEETUP in Nagoya]オフィシャルサイト&参加応募ページ
https://fabcafe.com/jp/events/koji-the-kitchen-vol-0
- イベント登壇者 プロフィール
■村井 裕一郎
糀屋三左衛門 種麹屋29代当主
慶應義塾大学卒業後渡米し、MBAを取得。帰国後は現場での経験を積んだのち2016年糀屋三左衛門第二十九代当主となる。新しい発酵文化の創造をめざし、海外取引や講演活動など、種麹の市場を拡大する新規事業に取り組んでいる。2020年4月より京都芸術大学大学院に入学、伝統とデザイン思考について研究を開始している。
■小倉 ヒラク
発酵デザイナー
東京農業大学で研究生として発酵学を学んだ後、山梨県甲州市に発酵ラボをつくる。「見えない菌の働きを、デザインを通してみえるようにする」ことを目指し、全国の醸造家や研究者たちと発酵・微生物をテーマにしたプロジェクトを展開。アニメ「手前みそのうた」でグッドデザイン賞2014授賞。著書に『発酵文化人類学』(木楽舎刊 2017年)。
■関谷 健
関谷醸造株式会社 代表取締役
愛知県設楽町の清酒メーカー関谷醸造株式会社(代表銘柄:蓬莱泉)七代目蔵元。東京農業大学農学部醸造学科卒業後、関連業界で経験を積み、1998年に家業へ入社。2010年、代表取締役に就任し、現在は自社経営だけでなく愛知県酒造組合会⻑、⽇本酒造組合中央会組織運営委員、⽇本吟醸酒協会理事などを務め、業界を牽引している。2020年には麹室のあるレストラン糀MARUTANIをオープンし、日本酒の可能性を広げている。
■濱田 織人
ベーシスト/音楽プロデューサー/クリエイティブディレクター/NPO法人SOMA副代表理事/アトリエリスタ
日本国内外での音楽活動の傍ら、クリエイティブディレクターとして上場企業や地域まで幅広くブランド創りやマーケティング支援を行っている。2020年教育系NPO法人SOMAの副代表理事/CSOに就任し、芸術教育の専門家アトリエリスタとして活動。プライベートでは裏千家の茶道家として初音庵主宰。フードカルチャー誌RiCE.pressにて「一期一食」連載中。
- デザイナー プロフィール
■小林 一毅
1992年滋賀県彦根市生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業後、資生堂クリエイティブ本部デザイナーを経て、2019年に独立。紙を媒体とした表現を中心に、パッケージや建築、インテリアにおけるグラフィックデザインの可能性を追求する活動を行なっている。主な受賞歴に、東京TDC賞、JAGDA新人賞、日本パッケージデザイン大賞銀賞などがある。
- 会社概要
■株式会社糀屋三左衛門
室町時代に京都で創業。足利幕府13代将軍 足利義輝から賜ったと伝えられている許し判が弊社に現存する。創業以来、麹づくりのもととなる種麹を醸造メーカーに提供し、現在その顧客は全国3,000社以上。現在、日本独自の「麹文化」を未来へ繋ぐためデザイン経営を取り入れた新規事業に取り組んでいる。食品としての麹の美味しさをお客様へお届けしたい想いから、甘酒や塩麹、家庭用の種麹・麹などD2C商品の製造・販売もおこなっている。