クッキーが「美味しくなる袋」を開発しました。

• 新開発袋の効果

焼き菓子は焼成後、湿気を除去するために、室温下で放置したり、冷房装置からの風を当てて冷ましたりするのが一般的です。こうした湿気を除去する工程により、焼成直後の風味も低下させてしまうことが課題でした。
クッキーが美味しくなる袋（以下、新開発袋）は、酸化防止特性に加えて、粗熱の除去工程を行うことなく、焼成直後に入れることで、今まで味わえなかった焼き立て風味を実現させた袋です。

• 使い方

使い方は簡単。
クッキーを焼いた後、５～１５分で袋に入れるだけ。
それだけで「本当に私が作ったクッキー？」と思わず声に出ちゃうほど美味しくなる！？

• 新開発袋の効果検証（試験結果）

​＜香り評価グラフ＞
「焼きたて」を100％とした変化値で評価。
新開発袋に早く入れることで高い香りを得られることが分かりました。

「新開発袋」は「焼きたて」「OPP袋」に比べ全体で２倍以上の高い香り成分量を示しました。

上のグラフは「バター」「チョコレート」「香ばしさ」の項目を抜粋したものです。
特にクッキーなどに重要な香りであり、当結果から新開発袋は風味高く美味しくなっていると推察されます。
※分析機器および測定数値は後述。

• 官能評価

実際に食べて風味の違いを確認しました。

試験者には濃厚な香りから「まるで高級クッキーみたい」と高評価。

• 湿気の問題について

新開発袋と同じタイミングで従来の袋に入れた場合、水滴や水濡れの問題が発生することを確認しました。
従来の袋では焼成後すぐに入れることができないため強い風味を得ることができません。

• 保管1か月後の菌数検査

保存期間：１か月（8/28～）
試料：焼菓子（マドレーヌ）、脱酸素剤入
検査方法：食品衛生検査指針
検査：食費衛生法による厚生労働大臣登録検査機関
※保証値ではございません。

• 新開発袋ポイント

（１）酸化防止
（２）ヒートシール可能
（３）モノマテリアル（単一素材）
単一素材で構成しているためプラスチックの再生利用が容易になります（SDGs目標12）。
酢酸エチル系接着剤が不要のため酢酸エチルを原因とする供給不安がありません。