株式会社リクルートのプレスリリース
株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しています。今回は長い目で見たトレンドで、日本で毎年この日に食べるものについて全国の20代〜60代の男女1,034名にアンケート調査を実施しましたので、その結果をレポート致します。
■3人に2人は毎年年越しそばを食べる!?
「縁起を担いだものや時節柄のもの、日本の慣習に沿ったもので食べているもの」に関して調査したところ、「毎年飲食している」と答えた人が最も多かったのは、「年越しそば」で66.7%でした。3人に2人は毎年、年の瀬に年越しそばを食べている計算になります。続いて「年始のおせち」が55.8%で2位、3位は「クリスマスケーキ」で52.0%と、3位までが半数を超える結果に。
関西発祥ですがいまや全国区となりつつある「節分の恵方巻」は4位に、この時期になるとテレビCMでもよく目にする「クリスマスチキン」は5位、ここ10年ほどで文化になりつつある「バレンタインに自分用チョコレート」は7位にランクイン。そのほか「土用の丑の日のうなぎ」「ひなまつりのちらし寿司」「お彼岸のおはぎ」「1月7日の七草がゆ」がトップ10に入りました。
※「Q. 縁起を担いだものや時節柄のもの、日本の慣習に沿ったものなど、以下の飲食物についてあなたはとるようにしていますか?」に対し、「毎年飲食している」と答えた人の割合
■「ホットペッパーグルメ外食総研」研究員からの解説
「伝統の食事」が色濃く残る一方で、新たな文化になりつつあるものも
毎年、特定の時期に食べるものについての今回の調査。「これを食べるとこの時期を感じるね」と話しながら食事をするのは温かい気持ちになりますよね。その代表格、「1年の終わりを感じさせる」年越しそばはなんと7割近くの人が毎年食べるという結果に。そのほかにもおせちや土用の丑の日のうなぎなど、「伝統の食事」ともいえる歴史あるものが上位に入りました。一方、戦後以降に広まったクリスマスケーキやクリスマスチキン、さらにはここ数年で全国区になった恵方巻やバレンタインの自分用チョコレートなど、新たに文化として根付きつつあるものもランクインしました。
10年後のランキングはどうなっているのでしょうか?今年の年末はそんな話をしながら年越しそばをすするのも趣深いかと思います。
「ホットペッパーグルメ外食総研」上席研究員
有木 真理
【アンケート調査概要】■調査時期:2021年11月26日〜11月28日 ■調査方法:インターネットリサーチ ■調査対象:全国の20〜60代(株式会社マクロミルの登録モニター)■有効回答数:1,034人(男性517人 女性517人)数1,男性517件、女性517件)(男性517件、女性517件
アンケート調査結果
■クリスマスチキンの最大のファン層は40代女性!? 恵方巻は30代女性の6割が毎年食べると回答
今回の調査結果の性年代別の傾向をみると、1位の「年越しそば」はどの年代も半数以上と高く、幅広い年齢から支持されている一方、2位の「おせち」は50代、60代の人気が高い傾向に。3位「クリスマスケーキ」、4位「節分の恵方巻」、5位「クリスマスチキン」はいずれも毎年食べると答えている女性の割合が高く、多くの選択肢で「毎年食べている」人の割合は、男性より女性の方が高い傾向にありました。また、男性の中では20代が伝統の食事以外に新しいものを取り込む傾向もあり、「バレンタインの自分用チョコレート」でも約4人に1人が毎年食べていることがわかりました。
縁起を担いだものや時節柄のもの、日本の慣習に沿ったもので「毎年飲食している」と答えた人の割合
(単位:% n=1,034(男性、女性とも517人) 各単一回答 )
※30%以上のものに着色し、10%刻みで濃い色に色分けを実施
■「ホットペッパーグルメ外食総研」トレンド座談会とは
シーズンごとに“今”はやりの外食トレンドを発表する、リクルートの外食のプロフェッショナル集団による座談会。アンケート調査や、レストランの現場から“生の声”を聞き、「外食のリアル」を語ります。メンバーは、飲食トレンドの数値化・可視化を行う「ホットペッパーグルメ外食総研」の研究員をはじめ、女子トレンド、高級店トレンドなど、さまざまな分野のスペシャリストで構成されます。
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