有限会社ゑびやのプレスリリース
有限会社ゑびや(本社:三重県伊勢市/代表取締役:小田島 春樹/以下 ゑびや)は2022年春、観光地・伊勢に、ゑびやのデジタル化の経験と実績を生かした複合施設「ゑびや商人館」をオープンします。“DX体験”と“一緒に働ける”をコンセプトに飲食・サービス業の最先端のDXに触れつつ、伊勢神宮で英気を養える施設です。日本全国の店舗ビジネスの事業変革を見据えて、“新しいお店のあり方”を探る場を目指してまいります。
これに先駆けてこの度、「ゑびや商人館」の開業目的に共感したり、取り組みを応援していただけるみなさまから、2021年12月28日~2022年1月31日の期間にわたって、クラウドファンディングで広く支援を募る運びとなりました。
左)「ゑびや商人館」外観イメージ/右)リターン例:テストマーケティングスペース貸し出し
1912年の創業以来100年以上にわたり、伊勢神宮の参道で飲食店と土産物店を昔ながらの手法で運営してきたゑびやですが、2016年にデータやデジタルを活用した事業改革・DX化を敢行。お客さまにも従業員や地元生産者の方々にも喜んでいただける形での事業再建に成功しました。こうした成功体験を通して飲食・サービス業のDX化の必要性を痛感して以来、ゑびやは店舗ビジネスのDX化推進を支援するシンクタンク株式会社EBILABを創設するなど自社のノウハウを広めたり新たなソリューションを開発することにも取り組んでいます。
しかしながら、全国的にみると飲食・サービス業や店舗ビジネスのDX化はまだまだ発展途上というのが実情です。その一因として、それらの仕組みや手法を実際に体験できる場がほとんど存在しないことが挙げられます。そこでゑびやでは、店舗ビジネスのDX化を目で見て知っていただいたり、実際に体験していただけるモデルケースとして「ゑびや商人館」のオープンを決定しました。
加えて、施設のオープンに先駆けクラウドファンディングも実施。一人でも多くの方に「ゑびや商人館」のことを知っていただくとともに、開業目的に共感したり、取り組みを応援していただける方には、“ご支援”という形で一緒に同店を盛り上げていただければ幸いと考えます。
- 「ゑびや商人館」施設紹介
12月現在、2022年春のオープンを目指して「ゑびや商人館」の建設プロジェクトを進めています。同店では、次に挙げるような施設とサービスを通して、飲食・サービス業や店舗ビジネスのDX化を体験・実践していただけます。
①キッチンスペース
1階の道路に面したスペースに「キッチンスペース」を設けます。表向きは飲食を提供する一般的な観光地の屋台ですが、裏側では売上データや通行客データなど様々な情報を収集します。収集・蓄積した各種データをBIツール※によって店舗分析に活用するほか、来客予測AIによる需要予測データに基づき仕込みや発注といった店舗オペレーションも効率的に行うことが可能です。
また、100万人を超えるような観光地という立地を活かして、期間限定で行うテストマーケティングの場として貸し出すことも可能です。通常のテストマーケティングよりも多様な層の反応をリアルに確認できるだけでなく、AIを使ったデータ分析など最新の技術で精緻な効果検証が可能です。
※Business Intelligence toolsの略。企業が大量に蓄積したデータから必要な情報を集約し、ひと目でわかるように分析するツール。
②テストマーケティングスペース
1階「キッチンスペース」の隣には、「テストマーケティングスペース」を設けます。飲食店のDX化だけなく、小売のDX化も体験・実践していただけるように、「テストマーケティングスペース」も貸し出します。セルフレジを導入予定で、少ない人員での効率的なオペレーション業務を体感・検証することが可能です。
ビジネスユースだけでなく、地域のアートや伝統工芸品などの展示スペースとして活用することで、文化振興にも貢献し地域の活力に繋げたいと考えます。
③「セミナースペース」
1階の奥には「セミナースペース」を設けます。飲食・サービス業や店舗ビジネスのDX化について、体で感じていただくだけでなく、頭で理解を深めていただくためのスペースです。
Microsoft社のビジネスパートナーでもある当社のスタッフから実践的に使えるノウハウをお届けすることはもちろん、その領域の第一人者や世界的に著名な外部講師を招いて最先端の技術についてシェアしていただくことで、事業に役立つ情報が集まる場にしていきたいと考えます。
④ゑびやフリースペース
2階には、ゑびやの事務所である「ゑびやフリースペース」を作ります。飲食・サービス業や店舗ビジネスのDX化についてご体験いただいた方をはじめゑびや・EBILAB の関係者とも一緒に働ける空間を想定しています。
利用者同士の交流によって、アメリカのシリコンバレーのようにイノベーションを創発し、挑戦をサポートする場へと発展させていきたいと考えます。(本スペースは、ドロップイン施設として一般の方に貸し出すことは想定しておりません。)
⑤「オンライン配信スペース」
「ゑびや商人館」に実際に足を運ぶことが難しい方にも、飲食・サービス業や店舗ビジネスのDX化に関する情報をお届けする目的で「オンライン配信スペース」を設けます。
リモートによるオンライン研修に対応できるのはもちろん、ライブ配信や番組収録の形でYouTubeでの情報発信についても取り組む予定です。オンラインという手段を通して、時間や場所に捉われずより多くの方々にゑびややEBILABの知見やメソッドを伝えていく場にしたいと考えます。
左)「ゑびや商人館」1Fレイアウトイメージ/右)「ゑびや商人館」2Fレイアウトイメージ
- 今後の展望
今後の展望
将来的には、飲食・サービス業や店舗ビジネスのDX化の体験・実践ができる施設を、「ゑびや商人館」だけでなく日本全国の観光地に展開したいと考えています。
新型コロナウイルス感染症の影響は全国に及び、従来のやり方を変えなければならないと認識していながらも、何をどのようにすればよいのか分からないという声を多く耳にします。そこで、観光地の立地を活かしたDX化の体験・実践施設を全国に展開することで、一人でも多くの事業主の方にモデルケースに触れていただける機会を提供できるのではないかと検討を進めています。
この度「ゑびや商人館」がオープンする伊勢を皮切りに、沖縄、北海道、広島など、観光地から店舗ビジネスのDX化を浸透させ、やがて日本全国へと店舗のDX化の波が広がっていくことを期待します。
- クラウドファンディングとリターンについて
「ゑびや商人館」のオープンに先駆けて、開業目的に共感したり、取り組みを応援していただける方から広く支援を募るクラウドファンディングを実施します。リターンについては、目的や方向性別に「施設ご利用」「事業相談」「伊勢満喫」「応援」の4カテゴリー・合計18種類をご用意。
クラウドファンディングを通じてご支援いただいた資金については、施設の運営や設備など「ゑびや商人館」の拡充に使用することを通して、飲食・サービス業や店舗ビジネスのDX化の推進・発展に役立ててまいります。
●クラウドファンディング概要
募集期間:2021年12月28日~2022年1月31日
目標金額:100万円
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
プラットフォーム:CAMPFIRE(https://camp-fire.jp/)
URL:https://camp-fire.jp/projects/363407/preview?token=1s53wu6a
●注目リターンのご紹介
テストマーケティングスペース貸し出し
テストマーケティングスペース貸し出し/1ヶ月 60万円
伊勢神宮参道に面したテストマーケティングスペースを1ヶ月貸し出します。2022年3月~2022年12月までの予定ですが、先着10名様で、正規料金から割引をした価格でご提供いたします。
(ご希望の年月がバッティングした場合は、先着順となりますのでご了承ください。)
事業アイディアディスカッション
事業アイディアディスカッション/1時間 10万円
ゑびや代表取締役の小田島が貴社の事業アイディアについてディスカッション・壁打ちいたします。
(オンラインを想定しています。)
ゑびや屋台肉寿司回数券/10個分
ゑびや屋台肉寿司回数券/10個分 5,000円
ゑびや屋台の名物である肉寿司10個分の回数券です。ゑびや屋台だけでなく、新施設のキッチンスペースで提供する時もありますので、そこでもご利用いただけます!
お名前掲載(ミニサイズ)
お名前掲載(ミニサイズ)/5,000円
新施設屋内に設置する芳名板に、1年間、お名前をミニサイズで掲載いたします。お祭りの寄付のように応援いただいた皆様の名前をデザイン性ある名札で掲載いたします。
(2022年5月~2023年4月の1年間を予定)
●リターン一覧
リターン一覧
- 代表メッセージ
有限会社ゑびや/株式会社EBILAB代表 小田島 春樹
今私たちは時代の転換点にいます。
今までのビジネスが成り立たなくなり、未来にどんな一手を打てば良いかわからない、
新しいことにチャレンジするのは怖い、自分がやらなくても誰かがやってくれる。
そんな閉塞感漂う日本の地方に風穴をあけたい。
だれも挑戦をしたことない、想像の世界を具現化しよう。
新しい店舗ビジネスのあり方を模索する。
今回のクラウドファンディングはその挑戦の第一歩です。
今の社会は誰かが決めた価値観、既成概念。暗黙のルールでできている。
だから自分たちには挑戦がしにくい、勝ちにくい。
だったら別の価値観で世界を塗り替えてしまおう。
そんな挑戦に賛同をしてくれる方、ご協力お願いいたします。
有限会社ゑびや/株式会社EBILAB代表
小田島 春樹
- 【参考①】「ゑびや商人館」の開業背景
ゑびやは1912年の創業以来100年以上にわたって、伊勢神宮の参道で飲食店と土産物店を運営しています。お伊勢参りをされたみなさまに伊勢を丸ごと堪能いただきたいとの想いから、郷土料理や地元の食材を使った料理、職人による伝統工芸品などを提供してきました。日本有数の観光スポットである伊勢神宮の門前町に居を構えて以来、多くの参拝客をおもてなししてまいりましたが、数年前までは、“手切りの食券“と“そろばん“を使っているような地方の老舗飲食店の一つに過ぎませんでした。
そんなゑびやでしたが、2016年にデータやデジタルを活用した事業改革・DX化を敢行。その結果、事業再建に成功し、サービスやホスピタリティの面でより多くのお客さまにご満足いただけていることはもちろん、従業員や地元生産者の方々にも喜んでいただける状態に生まれ変わることができました。
こうした実体験があればこそ、飲食・サービス業や店舗ビジネスのDX化の必要性を誰よりも強く感じていますし、グループ会社である株式会社EBILABを含めた当社のノウハウやソリューションを多くの方にお役立ていただきたいと考えてきました。
伊勢神宮(内宮)参拝客数推移
また、2020年の発生以来猛威をふるい続けている新型コロナウイルス感染症は、ゑびやにも大きな影響を与えています。例年であれば、年間800万人(伊勢神宮『内宮』約600万人、『外宮』約200万人)以上の観光客で賑わう参道も、コロナ禍の影響で観光客が激減しました。特にご高齢の方が減り、40代以上をターゲットにメニューや商品を展開している弊社も苦しい時期を過ごしています。現時点で多少は客足の回復が見られますが、地元の生産者や雇用を守るために、ゑびやとして、観光に依存しない新規事業を検討しておりました。
代表である小田島が持ち続けている“サービス業界を変えたい”という気持ちも日に日に強くなっています。それは、コロナ禍の影響で店舗ビジネスが大打撃を受けたこともありますが、日本を笑顔にしているのはサービス業だと思っているからです。仕事後の食事、休日のショッピング、旅行など“笑顔になれる場所”には常に働いてくれる方がいます。その方々がより笑顔でサービスを提供できることで、日本がより笑顔で明るくなるのではないかと思っています。それにも関わらず、現在サービス業が置かれている状況は、決して良いものとは言えません。世界的に見ても生産性が低く、従業員の待遇も良くありません。
サービス業のDX化イメージ
こうした状況を変えるために、世の中ではDX化が声高に叫ばれていますが、旧態依然として変わらない企業が多く、デジタルツールを導入したものの使い方が分からず業務だけが増えてしまったような店舗も少なくないと感じています。そうした現状と向き合い続けた結果、「伊勢に店舗DXを体感できる施設」を作るべきだという考えに至りました。
「DXだ!」「変わるべきだ!」と口で説明するのではなく、実際に体感してもらうことが、最も効果的に業界を変えられる方法だと考えたのです。使ってみてどうか、自分のお店に当てはめたときにどうなるか。身をもって感じることで飲食・サービス業や店舗ビジネスのDX化を推進することに繋がり、更には施設が所在する伊勢の地域に観光以外の目的で誘客をしたり、地元の雇用を守ることにも繋がると考えています。
- 【参考②】会社概要
有限会社ゑびやについて
1912年、伊勢神宮のおひざもとである おはらい町に食事処『ゑびや大食堂』を創業。100年の歴史がありながら、時代の流れに乗れず、一時は暖簾をおろすことも検討しましたが、年に代表取締役に就任した小田島春樹がデザインとテクノロジーの力で再建。2016年に立ち上げた『ゑびや商店』や『あわび串屋台』も軌道に乗せ、驚異的な成長を続けています。近年では、ブランド再建で得たナレッジを社会に提供することを目的に『EBILAB』を設立。『世界中のお店ビジネスに寄り添うテクノロジーをデザインする』をコンセプトに、店舗分析ソリューション『TOUCH POINT BI』をはじめとするソリューションで、サービス産業が抱える社会課題の解決に貢献しています。
ゑびやイメージ
社名:有限会社ゑびや
本社:〒516-0024 三重県伊勢市宇治今在家町13
代表者:代表取締役 小田島 春樹
設立:1994年1月
資本金:500万円
TEL:0596-63-5135
営業時間:9:30~17:00
定休日:無休
事業内容:老舗店舗の運営・販売
URL:https://www.ise-ebiya.com/
株式会社EBILABについて
「EBILAB」は三重・伊勢で100年を超える老舗食堂「ゑびや」の経営メソッドから生まれたサービス産業のためのシンクタンクです。サービス産業のための飲食・小売り向け店舗分析ツール「TOUCH POINT BI」をはじめとした分析サービスの提供により、店舗のコンディションを可視化するデータを自動で収集・分析することで、効率的で収益性の高い店舗運営の実現をサポート。また、コロナ禍の新たな取り組みとして、飲食店における「混雑予報AI」、遠隔接客システムである「WEB来店」や空間や建物内の「3D構築」などの新規事業を立ち上げております。
EBILABイメージ
社名:株式会社EBILAB
本社:〒516-0024 三重県伊勢市宇治今在家町13
代表者:代表取締役 小田島 春樹
設立:2018年6月4日
資本金:6,000万円
TEL:0596-63-6364
FAX:0596-63-5222
事業内容:飲食店向けクラウドサービスの開発・販売・サポート
URL:https://ebilab.jp/
※有限会社ゑびやと株式会社EBILABの関係性について
有限会社ゑびやは三重県伊勢市にある老舗の食堂。「ゑびや」にて自社開発を行った来客予測ソリューションを活用した経営で、数年間で飛躍的に利益率を増加させました。「株式会社EBILAB」はこの来客予測ソリューションを他社提供するためのシステム開発・コンサル業部門の“新規事業”として2018年に生まれました。