キリンホールディングス株式会社のプレスリリース
キリンホールディングス株式会社(社長 磯崎功典)は、世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき計170の世界主要国および各地域において、2020年のビール消費量をまとめました。この調査は1975年分から統計を開始しています。
トピックス |
■世界の総消費量は、約1億7,750万kl(前年比6.7%減)で、新型コロナウイルス感染拡大の影響により3年ぶりにマイナス。東京ドームをジョッキに見立てると、約143杯分に相当。
■国別では、中国(前年比8.0%減)が18年連続で1位。上位10カ国ではアメリカ、ブラジル、ロシアが増加。 ■地域別では、アジア(前年比11.7%減)の構成比が31.2%となり、13年連続で1位。アフリカ(前年比9.4%減)は、10年ぶりに減少。 |
2020年の世界のビール総消費量は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により前年より約1,281万kl(大びん633ml換算で約202億本)減り、約1億7,750万kl(前年比6.7%減、大びん換算で約2,804億本)となりました。東京ドームをジョッキに見立てると、約143杯分(東京ドーム1杯は約124万kl)に相当します。
1.国別ビール消費量(表1)
・中国(前年比8.0%減)が2003年から18年連続で1位となりました。
・日本(前年比9.3%減)は2007年から14年連続で7位となりました。
2.地域別ビール消費量(表2)
・地域別では北米が増加しましたが、その他の地域は減少となりました。
・13年連続トップのアジア(前年比11.7%減)は、マレーシア(前年比0.1%増)以外軒並み 減少しました。
・アフリカ(前年比9.4%減)は10年ぶりに減少しています。
3.国別一人当たりビール消費量(表3)
・チェコ共和国が1993年から28年連続で1位となりました。
・上位35カ国のうち、前年より消費量が伸びた国は9カ国でした。
・日本は34.9L、大びん換算で約55.1本(-5.5本)と前年減になりました。
キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。
出典: ・各国ビール協会などへのアンケート調査 (当社が実施したもの)
・The Barth Report Hops 2020/2021 (BARTH−HAAS GROUP)
・GlobalBeverageForecastsSeptember2021 (GlobalData Plc)
※2013年度以降、調査データ会社を変更したため、過去レポートと数値が合致しないこともある
・2020年の日本の消費量は株式会社醸造産業新聞社の推計による
※日本の消費量については、ビール、発泡酒、新ジャンルの合計
注: ・四捨五入のため、数値が必ずしも一致しない場合がある
・前年実績が今年の調査で変更になった国については、変更した数値で前年比を算出している
※前年の世界総消費量も最新の値に変更している(1億8,905万kl ⇒ 1億9,031万klへ変更)
(表1) 2020年 国別ビール消費量
【解説】
・世界の総消費量は、約1億7,750万kl。前年比6.7%減となり、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて3年ぶりにマイナスとなった。
・中国(前年比8.0%減)は18年連続で1位となったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて総消費量は減少した。
(表2) 2020年 地域別ビール消費量
【解説】
・地域別では、アジア(前年比11.7%減)の構成比が31.2%と、13年連続で1位。
・1位のアジア(前年比11.7%減)は、中国(前年比8.0%減)、インド(前年比39.8%減)、フィリピン(前年比34.2%減)などが大きく減少し、前年を下回った。
・2位のヨーロッパ(前年比5.2%減)は、ロシア(前年比4.1%増)が増加となるも、ドイツ(前年比5.1%減)、イギリス(前年比13.2%減)などが減少し、前年を下回った。
・3位の中南米(前年比4.4%減)は、ブラジル(前年比4.2%増)が増加するも、メキシコ(前年比11.1%減)やコロンビア(前年比9.0%減)などが減少し、前年を下回った。
・4位の北米は、アメリカ(前年比0.8%増)が増加し、地域別では唯一前年を上回った。
(表3)2020年 国別一人当たりビール消費量
【解説】
・チェコ共和国は28年連続で1位となった。
・上位35カ国では、消費が伸びた国は9カ国。