世界で一つの自分でつくるサステナブルコーヒー「MyFarm契約」のサービスを開始

GOOD COFFEE FARMS株式会社のプレスリリース

三方良しのサステナブルコーヒーを生産するGOOD COFFEE FARMS株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:カルロス・メレン、以下「GOOD COFFEE FARMS」)は、複数の国内人気コーヒーショップと、中長期的な関係構築をベースとした売買契約である「MyFarm契約」を締結することに合意しました。

  • サービス開始の背景

60カ国以上に約2,000万人いるコーヒー生産者のうち7割超が小規模生産者とされ、このうち半数近くが貧困状態にあると言われています。金銭的余裕やノウハウのない小規模生産者は、精製という加工処理を行うことができず、原料を中間業者に買い叩かれてしまっていることが主な要因です。この構造の中で、気候変動や感染病対策で上昇する生産コストや長期的に下落傾向にある市場価格も相まって、年1回の収穫だけでは生計を立てられず離農する生産者が増えています。

また、消費側では、高品質なコーヒー(スペシャルティコーヒー)の市場が国内シェアの11%にまで拡大しており、新たな付加価値としてトレーサビリティやサステナビリティの担保されたコーヒーに注目が集まっています。尤も、下図の通り多くの中間業者がサプライチェーンに存在するため、消費国から小規模生産者と直接繋がって持続可能な関係を築いたり、生産・加工・流通・販売の情報を網羅的に把握したりすることは困難な状況にあります。

(イメージ図)一般的なコーヒーのサプライチェーンには多くの中間業者が存在するためトレーサビリティの担保が困難(イメージ図)一般的なコーヒーのサプライチェーンには多くの中間業者が存在するためトレーサビリティの担保が困難

 

これらの状況を打開するべく、東京・神保町のコーヒーショップ「GLITCH COFFEE & ROASTERS」と話し合いを進める中で、生産者・ロースター・消費者の三者にとってメリットのある仕組みとして「MyFarm契約」を考案するに至りました。生産者は長期契約で資金繰りを改善することができ、ロースターは自分たちで原料からカスタマイズしたコーヒーをつくることができます。結果として、消費者はトレーサビリティが担保された希少性の高いスペシャルティコーヒーを楽しむことができる、三方良しの循環が生まれることを目指します。

 

 

  • サービス内容

■MyFarm契約
コーヒーショップとGOOD COFFEE FARMSとの間で複数年に亘るコーヒー豆の売買契約を締結し、コーヒーショップはその購入規模に応じて、GOOD COFFEE FARMSに所属する農園(エステート農園)の一区画を「MyFarm」として利用することができます。
GOOD COFFEE FARMSは、MyFarmの生産管理を請け負い情報提供を行う他、コーヒーショップの要望に応じてカスタマイズした精製方法(以下、カスタム精製)でコーヒー豆を生産することになります。イメージは下図の通りです。

 

(イメージ図) マイファーム契約(イメージ図) マイファーム契約

 

コーヒーショップのメリット
・原料からカスタマイズし、世界で自社だけのスペシャルティコーヒーをつくることができる
・発酵方法や乾燥時間まで、自分の思い通りの精製方法に挑戦できる
・これまでアクセスできなかった生産側の情報を小規模生産者から直接入手できる
・自社農園としてPRやマーケティングに活用することができる(オリジナル麻袋も別注可能)

生産者のメリット
・安定した収入を長期で確保できる
・コーヒー生産に必要な運転資金を長期で確保できる
・消費側のニーズを直接知り、生産/精製方法の改善に活かすことができる
・消費側の顔が見えることで、モチベーションの向上に繋がる

現在、協働しているロースターは以下の通りです(A-Z順)。
・GLITCH COFFEE & ROASTERS
・Puente Coffee
・WOODBERRY COFFEE ROASTERS

 

 

WOODBERRY COFFEEの皆さまが今月GOOD COFFEE FARMSの農園を訪問した際の写真WOODBERRY COFFEEの皆さまが今月GOOD COFFEE FARMSの農園を訪問した際の写真

 

■カスタム精製
将来のMyFarm契約を見据えたトライアルとして、単年でご利用可能なカスタム精製のサービスも提供を開始します。コーヒーショップは、精製開始時点で費用の一部を前金としてお支払いいただくことで、発酵や乾燥を行う環境・時間等の条件、酵母の使用など、多様にカスタマイズした精製の研究を少量(90kg)から行うことができます。
* カスタマイズの選択肢は生産状況等によって変更となる可能性がございます。

タンク内でつくった嫌気的環境でコーヒーの実の発酵を促している様子タンク内でつくった嫌気的環境でコーヒーの実の発酵を促している様子

 

現在、協働しているロースターは以下の通りです(A-Z順)。

・LEAVES COFFEE ROASTERS
・豆ポレポレ
・WAVY COFFEE ROASTERS

サービスに関する問い合わせは、info@goodcoffeefarms.com までお願いいたします。

※コーヒー生産における精製とは
収穫したコーヒーの実(コーヒーチェリー)から種であるコーヒーの豆を取り出し、乾燥させるまでの生産処理の工程のこと。種の周りには多くの微生物が活動しており、処理方法によってコーヒーの風味に大きな影響があるため、スペシャルティコーヒーのマーケットでは精製方法の研究に注目が集まっています。
 

 

  • GOOD COFFEE FARMSについて

グアテマラの家族経営の小規模農家と共にサステナブルコーヒーを生産しているコーヒー生産者団体。水・電気・燃料を使用しない自転車脱穀機「ドライ・バイシクル・パルピング」を開発し、従来から課題となっていた大規模な精製手段の壁を打ち破り、環境問題の解決に貢献できるだけでなく、金銭的余裕やノウハウの少ない小規模農家も参入できる世界初となる枠組みを構築。
Coffee Changing The World™(コーヒーで世界を変えよう)をスローガンに、今後も小規模生産者一人ひとりがビジネス/フランチャイズオーナーとして共に成長できることを目指し、情報提供やイノベーションを通じて、より多くの生産者が機会を得られる仕組みをつくっていきます。
 

GOOD COFFEE FARMS株式会社
代表取締役:カルロス・メレン
所在地:東京都中央区八重洲2-6-21三徳八重洲ビル10階
HP: https://www.goodcoffeefarms.com/
Instagram: https://www.instagram.com/goodcoffeefarms/
Twitter: https://twitter.com/goodcoffeefarms
公式ブログ: https://note.com/goodcoffeefarms

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