株式会社ONESTORYのプレスリリース
今回は「DINING OUT」史上最も神聖な場所とも言える、琉球始まりの地「久高島」へフェリーで渡る所からスタート。その後、国の史跡にも指定されている沖縄県南城市の知念城跡を舞台に、「DINING OUT」初の女性シェフ、あの「伊勢志摩サミット」で各国の首脳陣に料理を提供した、志摩観光ホテル総料理長の樋口宏江氏によるコース料理が参加者80名(各40名、2日間)に振る舞われ、参加者や地元スタッフ全員が忘れられない感動を体験する夜となりました。ホストは、食やカルチャーなどをテーマに活躍するコラムニスト中村孝則氏が、7回目のホストを務めました。
沖縄での「DINING OUT」は、来年も開催を予定しており、次回からは、「DINING OUT」を主催する株式会社ONESTORYサポートのもと、今回参加した地元スタッフ主導で開催する予定です。
今後の展開にもぜひご期待ください。
◆DINING OUTについて http://www.onestory-media.jp
五感すべてでその土地の豊かさを味わうプレミアムな野外レストラン
「DINING OUT RYUKYU-NANJO with LEXUS」レポート
11月23日、24日に沖縄県南城市を舞台に開催された「DINING OUT RYUKYU-NANJO with LEXUS」では、沖縄に古くから根付く神話や信仰の歴史を重んじ、「Origin いのちへの感謝と祈り」をテーマに開催されました。
琉球始まりの地と崇められる、神聖な島での礼拝からスタート
■Point:DINING OUT史上最も神聖な会場
琉球王朝の創生主である女神「アマミキヨ」が海の向こうの理想郷「ニライカナイ」から降臨したとされている琉球神話の聖地、久高島。周囲わずか8キロ、細長い形をした小さな島には、祭祀などを執り行う御嶽(うたき)などの祈りの場が今も残ります。今回は、DINING OUT始まって以来、最も神聖な場所と言っても過言では無い「久高島」にてレセプションを開催。ゲストは、LEXUSの送迎で到着した沖縄半島南端に位置する安座真港から船に揺られ、港から約5キロの場所にある久高島へと渡りました。
■Point:琉球の人々に根付く神への感謝と祈り
ゲストは、「久高島」の中でも特に聖域として守られてきた、かつて「アマミキヨ」が最初に降り立ったとされる、島の最北端・カベール岬へと向かいます。
カベール岬に着いた一行は、乾杯のドリンクと数種のフィンガーフードを食べた後、砂浜へと進み、神の国「ニライカナイ」の方角に向かって祈りを捧げ、
琉球に根付く精神性と信仰を感じた上で、島を後にしました。
久高島・カベール岬へ続く道。豊かな自然が、祈りの場として古くから形を変えずに残されている。
カベール岬では、「ニライカナイ」の方角に向かって手を合わせて、祈りを捧げた。
琉球神話から導かれた、DINING OUT史上初の女性シェフが2夜限りの晩餐を執り行う
ディナー会場は、幻想的にライトアップされた知念城跡で行われました。知念城跡は、琉球王国時代から続く聖地巡礼の拝所のひとつで、切石組みのミーグスク(新城)と、自然石を積んだクーグスク(古城)から成り、国の史跡にも指定されています。
■Point:琉球創造の女神「アマミキヨ」にちなみ、料理を担当した女性シェフ
今回担当する料理人は、「アマミキヨ」の伝説にちなみDINING OUT史上初の女性シェフを抜擢。あの「伊勢志摩サミット」で各国の首脳陣に料理を提供し、日本を代表する女性料理人である、志摩観光ホテル総料理長の樋口宏江氏。
「Origin いのちへの感謝と祈り」をテーマに、DINING OUT史上最も神聖な場所で二夜限りの祈りの宴が繰り広げられました。
樋口シェフが手がけた料理は、アミューズからデセールまで11皿。
本州では見られないインパクトのある地元沖縄の食材をふんだんに使い、郷土食から得たインスピレーションもすべて生かして作られた至極のフルコスは、参加したゲストの心の中に深く刻み込まれました。
樋口シェフコメント
「準備段階で焦りやプレッシャーはありましたが、いつも沖縄の方々が助けて下さった。食材の生産者の方々の真摯さやおおらかさ、厨房スタッフとして参加して下さったシェフの方々の惜しみない力添え。皆さんと作り上げた2日間を誇りに思いますし、それはこれからの私の仕事にも生かされていくと思います」
ホスト中村孝則氏コメント
「単に野外で食事をするだけでなく、すべての人で“場”を作り上げる。『DINING OUT』は『DINING EXPERIENCE』。茶道の言葉でいえば、一座建立。素晴らしい会だった」
<メニュー>
1皿目 久高島イラブーのシガレット
かつて、滋養強壮の薬膳とされ王府への献上品として重宝され振る舞われたといわれる久高島で獲れるウミヘビ「イラブー」。イラブーの皮の薫香、身、出汁、ビジュアルも含めて全て生かした一品。
2皿目 琉球の海の幸 四季柑の香りを添えて
シャコや島ダコなど、個性の強い地産の魚介に、トマトのムースと四季柑(カラマンシー)のジュレを添えて。
3皿目 ヒージャーのロワイヤル
沖縄では祝い事などの際に自家用に飼っている山羊を振る舞うという風習がある。地元の人達の食べ方(山羊汁)を参考に、山羊の旨みすべてを詰め込んだ。
4皿目 マクブとウイキョウのスープ
鱗をひいて3枚におろしたフィレは軽く水分を抜き、鱗は別で油で揚げてパリパリに。アラでとった魚の出汁に、エビのコンソメやサフランを合わせたスープのベースの中で、魚に火入れをして、盛り付ける。魚の出汁の澄み切った味わいに、サフランが優しく香りを添える。
5皿目 “ぬちぐすい”
「“ぬちぐすい”」=「命薬」は、沖縄の郷土料理、チャンプルーにインスパイアされた野菜の一皿。沖縄の気候風土の中で育つ30~40種類ほどの野菜や野草、ハーブ、花、島豆腐等を、それぞれに適した調理を施して全体で調和を取りながら盛り込む。
6皿目 ローゼルのグラニテ
メインの前の口直しとして、爽やかな酸味のローゼルをグラニテにして、炭酸のジュレと共に。
7皿目 黒金豚の伊勢志摩備長炭焼き ハチミツ風味のガストリックソースで
古来より、沖縄で人をおもてなしする時に供されていた豚肉をメイン料理に。黒金豚(純血種のあぐー)を、伊勢志摩で生産されている備長炭で炭焼きにした。
8皿目 マングローブ蟹のジューシー
アマミキヨ伝説とゆかりのある、「米」をメインにした料理。使用した米は伊勢神宮に奉納する「イセヒカリ」。濃厚な味わいのマングローブ蟹を活きたまま丸ごとイセヒカリとパンダンリーフ、島人参と一緒に鉄鍋に入れて、香りを移しながら炊き込み、身をほぐし混ぜ込む。
9皿目 フロマージュ
泡盛の古酒をゆっくりと楽しんでもらうための皿として、琉球伝統菓子・冬瓜の砂糖漬けにカカオニブを乗せたものと豆腐よう、チーズ。
10皿目 島バナナのソルベと沖縄ラムのババ
デザートは島バナナのねっとりしたテクスチャーをそのまま楽しめるよう、ソルベにして。バナナの香りや酸味と相性のよい、沖縄産のラムを染み込ませたババと、黒糖の生地を添えて。味、テクスチャー、香りの全ての面で完璧な一体感のあるデザート。
11皿目 カーブチーのパート・ド・フリュイとドラゴンフルーツの焼き菓子
在来柑橘のカーブチーで作るパートドフルイや、ドラゴンフルーツで作った小菓子。
国頭村安田で生産された希少なコーヒー豆で淹れたコーヒーと共に。
<キャスト>
シェフ 樋口 宏江 「志摩観光ホテル」総料理長
三重県四日市市生まれ。1991年、志摩観光ホテルに入社。
2014年には、同ホテルで初めての女性総料理長に就任。
2016年に、「G7 伊勢志摩サミット」のディナーを担当し、各国首脳から称賛を受けた。翌年、第8回農林水産省料理人顕彰制度「料理マスターズ」のブロンズ賞を、女性として初めて受賞。今、最も世界から注目を集めている女性シェフである。
志摩観光ホテル: https://www.miyakohotels.ne.jp/shima/index.html
ホスト 中村 孝則 コラムニスト
神奈川県葉山生まれ。ファッションやカルチャーやグルメ、旅やホテルなどラグジュアリー・ライフをテーマに、雑誌や新聞、TVにて活躍中。2007年に、フランス・シャンパーニュ騎士団のシュバリエ(騎士爵位)の称号を授勲。2010年には、スペインよりカヴァ騎士の称号も授勲。(カヴァはスペインのスパークリングワインの呼称) 2013年からは、世界のレストランの人気ランキングを決める「世界ベストレストラン50」の日本評議委員長も務める。剣道教士七段。大日本茶道学会茶道教授。主な著書に『名店レシピの巡礼修業』(世界文化社)がある。
中村孝則オフィシャルサイト:www.dandy-nakamura.com
◆「LEXUS ドライビングプログラム」
「DINING OUT RYUKYU-NANJO with LEXUS」をサポートするオフィシャルパートナーのLEXUSは、クルマと過ごす歓びを体験してもらうドライビングプログラムを実施。今回は、会場へのドライブと、お帰りの際に会場からホテルまでの送迎がイベントに組み込まれました。
地域とともに、新たな魅力を創造するDINING OUT
「DINING OUT」とは、「日本に眠る愉しみをもっと。」をコンセプトに、毎回日本のどこかで数日だけオープンするプレミアムな野外レストラン。一流の料理人がその土地の食材を新しい感覚で切り取った料理を、その土地を最も魅力的に表現する場所と演出とともに、味覚だけではなく五感すべてで味わっていただけます。更に「DINING OUT」は、食を通じて、地域に残された自然・文化・歴史・地産物等を再発掘・再編集し、世の中に効果的に発信するための新しい“地域の表現フォーマット”を目指しています。
歴史が息づく日本の地方都市と、現代のもっとも先進をゆくクリエイター達、その文化と感性がぶつかり合うことで、新しい創造性がうまれていきます。そして「DINING OUT」では、地域の方々と共に活動し、その土地に腰をすえた長期的なパートナーシップを育んできました。
2012年に新潟県佐渡市から始まり、これまでに15回実施。今後も時代の先端をゆく料理人やクリエイターたちが、地域の人々と一体となって、各地の新しい魅力を引き出していきます。
◆イベントの詳細についてはhttp://www.onestory-media.jpをご覧ください。
<過去開催地一覧>
- 2012.10月開催 DINING OUT SADO(新潟県)
- 2013.3月開催 DINING OUT YAEYAMA(沖縄県)
- 2013.9月開催 DINING OUT SADO(新潟県)
- 2013.10月開催 DINING OUT IYA(徳島県)
- 2014.6月開催 DINING OUT TAKETA(大分県)
- 2015.3月開催 DINING OUT NIHONDAIRA(静岡県)
- 2015.9月開催 DINING OUT ARITA(佐賀県)
- 2016.3月開催 DINING OUT ONOMICHI(広島県)
- 2016.10月開催 DINING OUT ARITA&(佐賀県)
- 2017.5月開催 DINING OUT MIYAZAKI(宮崎県)
- 2017.7月開催 DINING OUT NISEKO(北海道)
- 2017.10月開催 DINING OUT UCHIKO(愛媛県)
- 2018.5月開催 DINING OUT KUNISAKI(大分県)
- 2018.9月開催 DINING OUT TOTTORI-YAZU(鳥取県)
- 2018.11月開催 DINING OUT RYUKYU-NANJO(沖縄県)