Velho Carvalho Comércio de Bebidasのプレスリリース
ヴェーリョ・カルヴァーリョ・コメルシオ・ジ・ベビーダス(ブラジル連邦共和国エスピリトサント州、代表:アンドレ・スカンピーニ)は2020年、カカオの蜜から作ったカカオ100%の蒸留酒(スピリッツ)「カカワトル」を発売しました。2022年、日本への輸出を行うため、輸入を希望するインポーターの募集を開始します。
品名:Cacahuatl /カカワトル (蒸留酒)
アルコール度数:40%
原材料:カカオ
容量:700ml
原産国:ブラジル
※「カカワトル」インスタグラム www.instagram.com/cacahuatl.aguardente
●カカオ100%の蒸留酒(スピリッツ)「カカワトル」
ブラジルのカカオの名産地のひとつ、エスピリトサント州リニャーリス。州のカカオ生産の約85%を占めるこのエリアは、2012年に地理的表示認証も取得しています。
そんなリニャーリスにあるカカオ農園から、2020年、カカオの果肉の蜜から作られた、カカオ100%の蒸留酒(スピリッツ)「カカワトル」が誕生しました。
カカオ酒といえば、焙煎したカカオ豆をお酒に漬けた製品やカカオリキュールが知られていますが、果肉部分(蜜)由来100%の蒸留酒はブラジルでも初となります。
●カカオの蜜から生まれた蒸留酒
カカオの実(カカオポッド)は厚さ1センチ以上の堅い殻に覆われています。殻を割ると出てくるのが白い果肉(パルプ)。チョコレートの原料になるカカオ豆は、この果肉に包まれています。ひとつのカカオの実の中に約20個〜50個のカカオ豆が入っています。
「カカワトル」は、カカオ豆を取った残りの果肉部分をプレスして得られたカカオ蜜を発酵・蒸留して造られています。
●カカオ農家のサステナブルなプロジェクト
カカオの果肉は酸度が高いことから、カカオ農園では豆の発酵工程などに利用されるほか、独特な甘みと酸味があって美味しいため産地では食べられることもありまが、後は多くの場合、廃棄されてしまいました。
近年、SDGs(国連の持続可能な開発目標)に呼応する動きとして、これまで廃棄されていた果肉の有効利用に取り組むプロジェクトがいくつかのカカオ農園で始まっています。
リニャーリス市のカカオ生産者もまた、カカオに付加価値を与えるため、廃棄していた果肉の有効活用を模索していました。
カカオ生産者の一人であるアンドレ・スカンピーニは、数か月かけて研究を行い、果肉から蒸留酒を作る実験を開始しました。もし品質の良い製品が完成すれば、農園の名産品が新たに生み出せる上に、サステナブルな事業となります。
開発は困難の連続でした。特に、蒸留酒のためにカカオの果肉を発酵させるメソッドは、チョコレート生産のためのカカオ豆の発酵とは全くプロセスが異なるためカカオの専門家にもその知識がありませんでした。アンドレ・スカンピーニは誰の手も借りずに、自らの手でその手法を見つけ出すしかありませんでした。
そして試行錯誤の末、アンドレ・スカンピーニは遂にカカオの果肉をプレスして得たカカオ蜜を発酵、蒸留させたカカオ100%の蒸留酒「カカワトル」を完成させました。
カカオの蜜から作られた「カカワトル」は、カカオ農園など産地でなければなかなか口にすることのできない、カカオの果肉が持っている酸味とやさしい甘み、そして香り高さを味わいことが出来る飲み物でもあるのです。
カカワトルが生まれたカカオ農園
●グランドメダル受賞カシャッサの蒸留所で製造
発酵させたサトウキビの搾り汁を蒸留して造る国民酒カシャッサが全国で親しまれているブラジルは、蒸留酒大国。国の各地に、丹精を込めて銘酒を造るクラフトカシャッサの蒸留所があります。
リニャーリスには、国内外の品評会で常に上位にランキングされるクラフトカシャッサ「プリンセーザ・イザベウ」の蒸留所があります(2021年のブリュッセル国際蒸留酒コンクールでグランドメダルを受賞)。
「カカワトル」は、この銘酒を育む蒸留所の経験と技術を生かして生産されています。
生産者アンドレ・スカンピーニと銘酒プリンセーザ・イザベウの蒸留所
●酵母にもカカオを利用
試行錯誤を繰り返して誕生した「カカワトル」。アンドレ・スカンピーニが実現した独自のレシピのひとつが、カカオの蜜を発酵させる際に使う酵母にもカカオ由来の成分が使われている点です。
カシャッサの生産で使われる酵母と、カカオの果肉から得られた成分をミックスしたオリジナルの酵母は、製品の味と香りを際立たせるのに活躍しています。
●「カカワトル」の名前の由来はアステカ
カカオがヨーロッパに伝わる以前、古代のメソアメリカではすりつぶしたカカオ豆に唐辛子などを混ぜた飲みものを飲用していたといわれています。この飲み物がスペイン人がヨーロッパに伝えたものがチョコレートのルーツだと考えられています。
この飲み物の名が古代アステカ文明の言葉で「苦い水」を意味していたという「カカワトル」で、チョコレートの語源といわれています。
アンドレ・スカンピーニはカカオを発展させたアステカ文明に敬意を表して、蒸留酒を「カカワトル」と名づけました。
<輸入をご検討いただける企業様へ>
ヴェーリョ・カルヴァーリョ・コメルシオ・ジ・ベビーダスは、「カカワトル」の輸入をご検討いただける企業様に、駐日ブラジル大使館、カシャッサ・カウンシル・ジャパン(http://cachaca.jp/)の協力を得て試飲会を開催いたします。
輸入に関するご希望、問い合わせは下記までお願いいたします。
Sapiens Global 山口
E-mail: osamu.yamaguchi@sapiensglobal.com
TEL: 080-3925-3770