日本食品海外プロモーションセンターのプレスリリース
2021年の農林水産物・食品の輸出額は1兆2,385億円に達し、2006年より政府が目標としてきた年間輸出額1兆円を突破しました。アルコール飲料の輸出額は前年比61.4%増の約1,147億円で、最も輸出額の大きい品目となっております。
日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は、2018年より日本酒の海外向けプロモーションを継続的におこなっており、2021年度は特に潜在市場の大きい中国と香港に対して、外食市場での消費を高めることを目的とした市場特性に合わせた施策を実施しています。
- ミシュラン星獲得店を含む広東料理店にて、「日本酒×広東魚介料理」のペアリングメニューを提供
和食店での日本酒飲用が浸透している香港市場においては、日本酒と魚介類の相性のよさ※を訴求することで、広東料理店における日本酒の消費拡大を目指したプロモーションを実施しております。
今回のプロモーションでは、ミシュラン星獲得店「逸東軒」をはじめとする広東料理店60店舗と和食店40店舗の合計100店舗にて、日本酒と魚介料理の相性の良さを体感できるペアリングメニューの開発と提供をいたしました。ペアリングメニューは非常に好評で、期間中約6,000セットの売上を達成することができました。
※日本酒は、魚介類の生臭さマスキングする機能とうま味を増幅させる機能を併せ持つため、魚介類との相性が非常に良いことが、明らかになっております。
参考文献:
伏木亨(龍谷大学教授)「日本酒と料理のマッチング」
文部科学省「日本食品標準成分表」
あいち産業科学技術総合センター食品工業技術センター「清酒に含まれるアミノ酸の分析について」
*レストランプロモーションで実際に提供されたペアリングメニュー例
実施期間:2021年9月1日~9月30日、11月1日~11月30日
- 上海・広州・深圳の和食店500店舗で「日本酒×和食」のペアリングメニューを提供
世界で最も和食店数が多い中国では、コロナ禍で日本への海外旅行を楽しむことができない中国人富裕層に対して、改めて日本酒と和食のペアリングを訴求しています。
今回のプロモーションでは、上海・広州・深圳の和食店500店舗において唎酒師監修のもと、当該和食店の料理と日本酒のセットメニューを開発しました。プロモーションによって来店客数と日本酒の注文率が上昇し、期間中約16,000本(四合瓶換算)の日本酒を売り上げました。
*レストランプロモーションで実際に提供されたペアリングメニュー例
実施期間:2021年9月22日~10月21日、11月15日~12月14日
《JFOODOとは》
「日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)」は、2017年4月1日付で日本政府によって日本貿易振興機構(ジェトロ)内に設置された日本産農林水産物・食品のブランディングのためにオールジャパンでの消費者向けプロモーションを担う組織です。日本の農林水産物・食品の更なる輸出拡大のためには、海外での更なる需要創出が必要です。JFOODOは、海外での消費者向けプロモーションの強化を通じて需要を喚起し、日本の農林水産物・輸出拡大に貢献してまいります。
◆JFOODO公式WEBサイト:
https://www.jetro.go.jp/jfoodo/
◆香港キャンペーンサイト「SEAFOOD LOVES SAKE.」:
https://sake-jfoodo.jetro.go.jp/hongkong/english/main.html
◆香港キャンペーン公式Facebookアカウント:
https://www.facebook.com/seafoodlovessake/
◆中国キャンペーンサイト「精致时光,日本清酒」:
https://sake-jfoodo.jetro.go.jp/cn/index.html