きっかけは米国のホスピタリティー!焼肉店『二子玉川 まんぷく』が考える万人に平等なレストランづくり

株式会社テイクファイブのプレスリリース

世田谷・二子玉川にお店を構える「二子玉川 まんぷく」。同店は二子玉川、自由が丘、代々木上原、青山、六本木ヒルズなど都内に5店舗を運営しています。また国外ではロサンゼルスやダラス、ミャンマーなどグローバルに展開をしています。なかでも二子玉川店には「ユニバーサルデザイン」を採用した個室があり、車椅子でいらっしゃるお客様や足腰に不安のあるお客様が利用しやすい環境になっていおります。今回は株式会社テイクファイブの代表取締役 遠山 和輝氏に導入のいきさつを伺いました。

 

  • 27年前にアメリカ ロサンゼルスで感じた規格の違い

「二子玉川 まんぷく」でのユニバーサルデザインの導入のきっかけになるエピソードがあるとお聞きしたのですが教えていただけますか。」
遠山:はい、私は25歳の時に創業して⽇本で約20坪から30坪程度の⼩さなお店を5店舗くらいやっていました。28歳の時に縁がありアメリカ ロサンゼルスでお店をオープンすることになりました。

最初のお店は居ぬきだったのであまり深くは考えなかったのですが漠然と「トイレ大きいな~。なんでこんなに⼤きいんだろう?」と不思議に思っていました。

最初のお店が軌道に乗って2店舗⽬を出す際に最初からお店を設計したのですが、これが本当に⼤変でした。ロサンゼルス市におけるレギュレーション(規定)を知らずに⽇本の感覚で店作りをスタートしたためロサンゼルスのレギュレーションに合わずすべてダメ出しを受け何度も何度もやり直しをすることとなりました

 

大きな規定では

・通路は3フィート8インチをキープする(日本のほぼ1.5倍)
・トイレはどの什器にも接することなく5フィートの円を掛けるスペースが必要(日本の2~3倍)
・店内に段差を作る場合は必ずスロープを併用する(段差を作ってかっこよくしようとすると大きさも投資もより高くなる)
・車いすで直接アクセスできる席を最低2つ用意する(お店の大きさに関わらず基本的に掘りごたつはNG)

まだまだありますが、当時まだ若かった自分にとってはなんでこんな規定があるんだ!これでは席数が確保できず売り上げが見込めないと不満たらたらでした。(笑)

ロサンゼルスに続き2021年にはダラスにも出店

 

  • 万人に平等なレストランづくり

遠山:実際にテナントの大きさに対する席数は日本の2/3ほどしか取れず投資回収計画も見直さなければならない結果となりました。その後もやむなくその規定を守りながら出店を続けましたが、ある時ハンディキャップのある⼈たちと接する機会を得て「この規定は本当にハンディキャップのある⼈たちに対する権利の確保なんだな」と実感しました。「レストランで多くの⼈を幸せにしたい!」と思いながら売上ばかりを気にしていた⾃分に気づきました。レストランはすべての人に平等に開かれているべきであるということに気づかされました。
 

「なるほど米国での気付きが「二子玉川 まんぷく」でのユニバーサルデザインの導入のきっかけになったんですね。」

遠⼭:もちろん⽇本で規定があるわけではないですが、いずれこういったすべてのお客様に平等に開かれているという観点からお店を創りたいと漠然と思っていました。

そんな時に「⼆⼦⽟川まんぷく」  https://take-5.co.jp/brand/manpuku/の企画をもらいこの施設はユニバーサルデザインで作ることがコンセプトにあった為、⾞いすや⾜腰に不安のあるお客様などがストレスなく店内に⼊り⾷事が出来る環境を実現できると思い二つ返事で出店を決めました。

こういった思いをスタッフに伝えることも簡単ではないのですが、この度⽇本交通様とのご縁があり再度この思いを現実化させていくことの社会的貢献につながると認識しています。

価値観が多様化する現代。私たちレストランが出来ることの⼀つとして、僅か一席ではありますが車いすの方や⾜腰に不安のあるお客様などに是非ご来店頂き、私たちのこだわりの食事の場を通して「ちょっと楽しい⽇常」を感じてもらえたら幸いです。

 

 

 

  • 自然あふれる「柳小路」二子玉川「高島屋」の真裏に位置します。

 

 

 

  • ユニバーサルデザインに基づいて設計されているため通路が広く、エレベーターのボタンも低く設置してあります。

 

  • エレベーターを降りたら、目の前が「二子玉川まんぷく」です

 

  • 入り口を入ると左手に専用個室があります。小さいお子様連れや足腰に不安を抱えるお客様にもご安心してご利用いただけます。(ご予約の際にお申し付けください)

 

【取材協力】日本交通様「みちのわ応援団」
写真: 鈴木智哉  文:平地紘子(mugichocolate株式会社)

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