日本ジェラート協会のプレスリリース
日本ジェラート協会では、「第5回ジェラートマエストロコンテスト」ファイナルステージを埼玉県越谷のイオンレイクタウンにおいて開催、全国のジェラートマエストロの中から予選を勝ち上がった10名が腕を競った結果、鹿児島県鹿児島市の「スイートスイーツ」本多エリカさんが見事優勝いたしました。
「第5回ジェラートマエストロコンテスト」は、同協会が認定するジェラートマエストロの中から予選を通過した10名を選出し、マエストロの技術・センス・ジェラートに対する思いを競い、2022年度ナンバー1のマエストロを決める大会で、今回は「コロナ禍で食べていただきたい癒しのジェラート」をテーマに、「味、素材の活かし方、オリジナル性、プレゼンテーション、ビジュアル」の5項目を、5段階で評価。
また今回は、ゴールデンウイークにイオンレイクタウンで開催した「アイスクリーム博覧会」とコラボし、一般の皆さんにも試食・投票をしていただきました。一般審査で第1位に選ばれたマエストロには「一般投票最優秀賞」を贈呈、投票結果は、10人目の審査員として合計点に加算、一般のお客様の投票結果がチャンピオン誕生に大きな意味を持つ形としました。
審査の結果、優勝には本多エリカさん(鹿児島県鹿児島市・スイートスイーツ)、第2位に羽間辰彦さん(石川県能登町・マルガージェラート)、第3位は鍋島ひとみさん(石川県羽咋市・道の駅のと千里浜)を選出。また一般投票で最も支持を集めた一般投票最優秀賞は優勝の本多エリカさんがW受賞、高い将来性で今後を期待する審査員特別賞には岩内拓さん(東京都中央区・マリオジェラテリア)が選ばれました。
優勝した本多エリカさんは、地元鹿児島市では知らない人がいないという有名洋菓子店「スイートスイーツ」、ジェラート専門店「スイートハート」のオーナーパティシエとして活躍。「第4回ジェラートマエストロコンテスト」でも3位入賞、イタリアで行われるコンテストでもジェラートケーキ部門審査員を務めたことのある実力派。
優勝商品の「知覧紅茶のフルーツティー~kagoshima sunset~」は、日本一に輝いた鹿児島知覧紅茶と、地元で獲れる4種のフルーツをブレンド。知覧紅茶・べにふうきを使ったミルクティーソースを添え、味の変化を楽しむことができる鹿児島のおいしさを一杯に詰め込んだジェラートで、出来上がりの色彩も鹿児島の夕暮れをイメージし、審査員の高評価に加え、一般投票でもトップを獲得しました
本多さんは「今回のテーマである“癒し”とは何かを考えたとき、コロナ禍で遠くまで足を運べない中で、鹿児島のこの地でしか味わえない最高の素材を、眼を閉じて思い浮かべる癒しの風景とともに味わっていただきたいと制作しました。審査員にご評価いただいたことはもちろんですが、一般のお客様に楽しんでいただけたことが本当にうれしいです」と優勝の喜びをコメントしました。
2位は羽間辰彦さんの「シトラスハニー」。レモンヴァーベナやサフランソースなど普段はあまり食べなれない素材を、複雑な味わいと香りのジェラートに作り上げ、アーモンドクランブルのサクサク食感も楽しく、とてもパンチのある作品となりました。
3位は鍋島ひとみさんの「アーモンドとグレープフルーツの杏仁」。アーモンドの滑らかなコクの後味に、ふわっと香る杏仁、さらにグレープフルーツのほろ苦さが加わり、とても香り豊かなジェラートに仕上げました。鍋島さんはコンテスト初チャレンジでの快挙となりました。
審査員特別賞には岩内 拓さんの「白あずき餡~いちご葛氷添え~」が入賞。和菓子職人の経歴を持つ岩内さんならではのアイディアで、希少な白い小豆を丁寧に抱き上げた、優しい甘さのあずきジェラートに。トッピングされたスカイベリー苺のシャキシャキとした食感も楽しめる逸品となりました。
審査員には鈴木俊之(日本ジェラート協会会長)、石井克明(日本アイスクリーム協会専務理事)、平田早苗(ポットラックインターナショナル代表)、神戸寿史社(ロッテ中央研究所アイス研究部課長)、小澤純子(豊玉香料品質保証部部長)、志村美和(旭東化学産業研究所開発課長)、柴野大造(日本ジェラート協会副会長)、森國晶子(日本ジェラート協会理事)、根岸清(日本ジェラート協会認定グランドマエストロ)の各氏があたり、厳正な審査を行ないました。
コンテストの最後に同協会鈴木会長は「日本ジェラート協会は小さな協会ではありますが、会員の中にはコンテストで世界一になった会員もいれば、イタリアのコンテストでは数多くの会員が入賞しています。今回のコンテストも北海道から鹿児島まで、日本全国からマエストロが参加し、お客様にこだわりのある最高のジェラートをご提供できたと自負しております。ファイナリストの皆さんは、これから地元に戻ったときに、今回のコンテストを糧に、より多くの人達に笑顔とおいしさを提供していただくことをお願いします。そしてそれこそがジェラート業界のさらなる発展につながると確信しています」と総評を行い、コンテストを終了しました。