おやつの“一人食べ” “だらだら食べ”がむし歯リスクに!?

モンデリーズ・ジャパン株式会社のプレスリリース

モンデリーズ・ジャパン株式会社(本社:東京都品川区 / 代表取締役社長:福本千秋)は、夏休みに向けて実施した「家族の歯の健康に関する実態調査」の結果を発表いたします。

8月に入り、夏休みが今年もやってきました。学校が休みでお子さんが自宅にいる時間が増えると共に、ひとりでいる時間も増える傾向にあるこの時期は、実はむし歯リスクが多く潜んでいます。そんな、むし歯リスクの懸念が高まる夏休みに、家族でオーラルケアに今一度向き合ってもらうことを目的に、保護者とお子さんの生活習慣やオーラルケア意識とむし歯罹患状況について調査を実施しました。 
本リリースでは、調査から見えてきた家族の食習慣とオーラルケアへの悩みから、そこに潜む“むし歯リスク”やそれに対するアドバイスを日本大学歯学部 宮崎 真至 教授に伺いました。宮崎教授のコメントと共に、ぜひ今一度口内の健康について家族で見直して頂ければと思います。 

  •  調査結果 抜粋

※学校保健法に定められている「学校歯科健診(歯科健康診断)」の「歯科健診結果票」を元に、「むし歯(C・う歯)/むし歯になりそうな歯(要観察歯・CO 要相談)」の結果が「異常あり(要観察、症状ありなど)」となっているお子様を“むし歯がある”としています。 
⚫ “むし歯がある”お子さんは、「コロナ禍で子どもが自宅にいる時間が増えた(60.6%)」「子どもが自宅にひとりでいる時間が多い(31.7%)」という結果。 
⚫ “むし歯がある”お子さんの保護者の悩みは、「良好な口腔環境であるかどうか判断できない(むし歯や歯並びなど)(83.9%)」、「正しいハミガキを教えられる自信がない(76.6%)」、「正しいハミガキを教えられる時間がない(61.9%)」という結果に。また、ハミガキの対応については「ハミガキしなくて怒ってしまう(56.0%)」という結果も。 
⚫ お子さんの意識について「ハミガキが苦手」という回答は、“むし歯がある”お子さんは 62.8%、“むし歯がない”お子さんは 37.6%という結果に。 
⚫ “むし歯なし”と回答したお子さんの保護者のしている工夫は、「仕上げ磨き」、「定期健診」、「お子さんへの声掛け」などがみられる。 

「磨かなきゃダメ」から発想転換を!家族全員でオーラルケアを楽しんで。 

日本大学教授 歯学部保存学教室修復学講座 宮崎 真至 先生日本大学教授 歯学部保存学教室修復学講座 宮崎 真至 先生

 

 

子どもにおいては、家にいることが多くなると、手持ち無沙汰から何かを口に入れたくなるものです。そもそも、う蝕に対する影響因子としては、だらだらと食べ物を口にすることが大きな要因となることが判明しています。小さな子どもにとっておやつは必要なものですが、どのように食べるのかに関「磨かなきゃダメ」から発想転換を!家族全員でオーラルケアを楽しんで。 
子どもにおいては、家にいることが多くなると、手持ち無沙汰から何かを口に入れたくなるものです。そもそも、う蝕に対する影響因子としては、だらだらと食べ物を口にすることが大きな要因となることが判明しています。小

 

さな子どもにとっておやつは必要なものですが、どのように食べるのかに関しては、留意が必要になるところです。 子どもは、楽しくないものを積極的にはやらないため、歯磨きが楽しいことを子どもと一緒に共有することが大切です。歯磨きがを終えた後に「きれいになったね!」とほめてあげることも大切です。「磨かなきゃダメ」という発想から、「歯磨きは楽しいね」への発想転換です。お口の健康は全身の健康につながることを強く意識し、家族全員でオーラルケアを楽しみましょう。 

■ 調査概要 
タイトル:小学生の歯科健診結果に関する調査 
調査手法:インターネット調査 
調査対象(下記①②に該当する方): 
①小学生のお子さまがいる全国 20~59 歳の男女 
②小学生の 2022 年度歯科健診結果票を閲覧して回答できる方 
サンプル数:1,000 名(男性 396 名、女性 604 名) 
調査期間:2022 年 6 月 23 日~27 日 
調査主体:モンデリーズ・ジャパン株式会社 
調査実施機関:株式会社アスマーク 
 

  •  調査結果 詳細 

 “むし歯がある”お子さんはコロナ禍で自宅時間増加したとの回答が約6割! 
【普段のご家庭・ご自宅での様子】について質問したところ、「コロナ禍で子どもが自宅にいる時間が増えた」と回答した人は“むし歯がある”お子さんのうち 60.6%、“むし歯がない”お子さんのうち 52.9%。「子どもが自宅にひとりでいる時間が多い」と回答した人は、“むし歯がある”お子さんのうち 31.7%、“むし歯がない”お子さんのうち 19.3%という結果でした。[図①] 

 “むし歯がある”お子さんは、「おやつは子どもだけで食べることがある(71.6%)」、「おやつを 1 日に何回も食べる(52.3%)」、「おやつをだらだら食べる(41.7%)」という回答に! 
そんな環境の変化がある中【普段の食生活】の質問では、「おやつは子どもだけで食べることがある」と回答した人は“むし歯がある”お子さんのうち 71.6%でした。また、「おやつを 1 日に何回も食べる」と回答したのは、“むし歯がある”お子さんのうち52.3%で、“むし歯がない”お子さんのうち 35.4%という結果との差がでました。「おやつをだらだら食べる」と回答したのも、“むし歯がある”お子さんのうち 41.7%で、“むし歯がない”お子さんのうち 24.7%という結果とこちらも差がみられます。[図②] 

<宮崎先生からのコメント> 
これまで、私たちが経験したことがない感染症の蔓延において、その対策として、人との接触を極力減らすことが行われました。これは、感染症対策の基本であり、新たなウィルスの生体に対する影響が判明するまでは、避けて通れない対応の一つであることは確かです。その一方で、慢性の病気を持つ方、これは口腔内における歯周病やう蝕も当てはまるのですが、通院を控えるという傾向が多く見受けられるようになりました。その結果としては、とくに口腔内の状況に関してみても、う蝕や歯周病の進行が認められることになりました。
 子どもにおいては、家にいることが多くなると、手持ち無沙汰から何かを口に入れたくなるものです。そもそも、う蝕に対する影響因子としては、だらだらと食べ物を口にすることが大きな要因となることが判明しています。コロナ禍で家にいる時間が長くなると、大人だけではなく、子どもの口腔内の健康にも悪影響を及ぼす可能性があることが明らかになったわけです。特に、小さな子どもにとっておやつは必要なものです。しかし、どのように食べるのかに関しては、留意が必要になるところです。 

“むし歯がある”お子さんの保護者の悩み1位は「子どもの歯を守れているか自信がない(84.4%)」! 
【お子さんのハミガキについて】の質問で“むし歯がある”お子さんの保護者の回答は、1位が「子どもの歯を守れているか自信がない(84.4%)」、2位が「良好な口腔環境であるかどうか判断できない(むし歯や歯並びなど)(83.9%)」、3 位が「甘いものは子どもが好きなので与えてしまう(78.0%)」、4 位が「正しいハミガキを教えられる自信がない(76.6%)」、5位が「正しいハミガキを教えられる時間がない(61.9%)」、6位が「むし歯になりにくいおやつがわからない(61.5%)」という結果となりました。[図③] 

“むし歯がある”お子さんを持つ保護者のうち、5割以上が「ハミガキしなくて怒ってしまう」と回答! 
【お子さんのハミガキについての対応】の質問では、「ハミガキしなくて怒ってしまう」と回答した人は、“むし歯がある”お子さんを持つ保護者のうち 56.0%、“むし歯がない”お子さんをもつ保護者のうち 40.8%という結果でした。[図④] 

<宮崎先生のコメント> 
そもそも、歯磨きに対して、子どもはその意義を深くは理解していないものです。そのうえ、保護者においても子どもの口腔内の状況を理解していないのですから、歯磨きをうまくできないのは当たり前なのかもしれません。子どもへのハミガキ指導に関しては、発想の転換が必要です。 
子どもの口腔内をよく理解しないまま、歯磨きは大切なのだという意識から、ついつい眉間にしわを寄せて歯ブラシを持ってごしごししがちだと思います。そうではなく、歯磨きはとっても楽しい、あるいは、とても良い習慣なのだと、笑顔で歯磨きをすることが大切です。イメージとしては、「歯磨き体操」、すなわち楽しみながら健康を維持、向上させるようなものでしょうか。そして、歯磨きがを終えた後に「きれいになったね!」とほめてあげることも大切です。「磨かなきゃダメ」という発想から。「歯磨きは楽しいね」への発想転換です。 

“むし歯がある”お子さんのうち、6割以上が「ハミガキが苦手」と回答! 
お子さんについての【ハミガキの状況】を聞いたところ、「ハミガキが苦手」と回答したのは、“むし歯がある”お子さんのうち 62.8%、“むし歯がない”お子さんのうち 37.6%でした。[図⑤]また、【ハミガキが好き】かどうかを聞いたところ、「好き」と回答したのは、“むし歯がある”お子さんのうち 29.8%、“むし歯がない”お子さんのうち 40.7%でした。保護者自身については、自身に“むし歯がある”保護者のうち 66.3%でしたが、自身に“むし歯がない”保護者はそれより多い 72.4%でした。[図⑥] 

<宮崎先生のコメント> 
歯磨きに関しては、自分自身の子どものころのイメージが重なっているものです。親である自分があまり磨いていなかったから、子どもにはしっかりと磨いてほしいと思うのは、やはり親心でしょう。そうはいっても、子どもの気持ちにはそれほど大きな変化は認められないものです。子どもは、楽しくないものを積極的にはやらないものです。逆に、親である自分が虫歯で悩むことなく成人した場合では、歯磨きの大切さはそれほど重要視するものではないことも理解できます。それでも、将来的にう蝕あるいは歯周病になるリスクを減少させるためにも、歯磨きは大切です。 
そのために、歯磨きが楽しいことを子どもと一緒に共有することが大切です。例えば、お風呂に張った時に、体を洗うとともに一緒にハミガキをして、楽しい時間を共有することもおすすめです。 

 “むし歯なし”のお子さんの保護者は、様々な工夫をしている! 
【子どもの歯を守るために、なにかご家庭で工夫していることはありますか?】と質問したところ、“むし歯なし”のお子さんを持つ保護者からは、「仕上げ磨きは朝晩どちらか必ず親がする」、「定期的に歯科で検査している」と、日々の仕上げ磨きや歯科医での定期健診という回答が見られました。また、「歯磨きに興味を持たせる。自分から進んで歯磨きにするように褒める。」、「(前略)時間や磨き方などをみてこうした方がいいなどと言ってやらせています。また、鏡を見せて歯の状況を確認させて興味を持たせるようにしています。」、「虫歯になると困ることを伝えて、歯磨きは当たり前の習慣になるように毎日同じタイミングでやるようにしてきた。」というお子さんへの声掛けについての工夫も見られました。 

<宮崎先生のコメント> 
子どもの口腔内の環境整備、健康の維持と向上は、やはり親の責任でもあります。お口の健康は自分自身で守ること、そしてそれをチェックするためにかかりつけの歯科医院を訪れることはとても大切です。ものを食べるため、話をするため、そして全身を健康にするためにも、日常のオーラルケアは欠かせないものです。日常的に、お口の健康に気を遣うことは、セルフケアという観点からは重要になります。さらに、そのような心構えが、ご自身の子どものオーラルケアの向上につながるはずです。 
お口の健康は全身の健康につながることを強く意識し、家族全員でオーラルケアを楽しんでもらえたらいいな、と思っています。 

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