長野アップサイクル・フード第二弾!食品製造過程で発生する食品端材を活用したアップサイクルビール『信都ご縁エール』を販売

ICS-net株式会社のプレスリリース

ICS-net株式会社(本社:長野県長野市、代表取締役:小池祥悟)は、長野市が運営する産学官金の連携組織NAGANOスマートシティコミッション(NASC)との協働により、余剰になっている未利用食品原料に付加価値をつけて新しい食品を生み出す「長野アップサイクルフード」として、信州の観光みやげ品であるウエハースの端材を使用したクラフトビール『信都ご縁エール』2種※を企画。株式会社タカチホが運営する各施設にて2月25日(土)より販売を開始します。

※使用する副原料割合の都合上、品目は発泡酒となります。

  • 未利用原料の「端材」に着目した商品企画第二弾

ICS-netが提唱する、未利用原料の再流通を促す「長野アップサイクル・フード」。第2弾となる今回は、未利用原料における「端材」に着目した商品企画です。

端材とは、食品材料を型に沿って切り出した際に生じる余分な切れ端や、割れ・欠けものの総称を言います。その多くは製造段階で廃棄もしくは家畜の餌などに転用されますが、今回はその端材を利活用して商品化に至りました。

ICS-netがプロデュースしたのは、『ウエハース』の端材を生かしたクラフトビールの製造です。端材の供給元は、創業74年と長い歴史を持ち長野県長野市を本拠地とし、東日本エリアに1営業所・12の子会社を持つ株式会社タカチホ。同社は観光みやげ品の商品開発および卸販売、店舗施設運営等の事業を手掛けています。

一方で製造を手掛けたのは、株式会社Beer the first。同社は、廃棄食品を生かしたクラフトビールの製造を得意としており、クラフトビールを通して自然環境と生活文化がより良く循環する社会の創造を目指しています。

今回、「世界の食品流通をRe-designする」というICS-netのコンセプトに共感を頂いたことから、本プロジェクトが始動しました。

特筆すべきは、商品化されたビールは再びタカチホが運営する店舗でも販売されるという点。廃棄されるはずの食材が価値ある商品に生まれ変わり、再びお客様の手に渡る。まさにICS-netが目指す「アップサイクル・フード」の真価が実現しました。
 

  • なぜICS-netがアップサイクルフードを作るのか?

「世界の食品流通をRe-designする」を事業コンセプトに食品原料のWEB売買プラットフォーム「シェアシマ」(https://shareshima.com/home)を運営するICS-netは、食品廃棄の約20%が食品メーカーから生じ、各社の努力がありながらも製造段階での廃棄が生じている現実に着目し、その課題解決をミッションの一つとしています。シェアシマを通して未利用原料の再流通を促すなどにより、製造段階における食品ロス削減に寄与することを目指しています。

当社は、NAGANOスマートシティコミッション(*1)(以下、NASC)の令和4年度実証プロジェクトに採択され、長野市内の食品企業を対象に各社で発生している未利用食品原料について定量及び定性調査を実施。長野市及び市内の企業と共にその活路を探索する中で、「長野アップサイクル・フード」の企画に至りました。

(*1)NAGANOスマートシティコミッション(NASC)とは:2030年のサーキュラーシティNAGANO実現を目標とし、長野市を中心とし地域内外の事業者、団体、大学等高等教育機関、金融機関、行政機関等が参画する団体で、長野市発の新産業の創出と、地域課題の解決に向け活動しています。
 

  • ウエハースの端材が、クラフトビールになるまで

タカチホではみやげ品の製造工程で、1日あたり10kg/年間約2.4t ほどウエハースの端材が発生しています。現状、地元処理会社にバイオマス原料として販売していますが、チョコレートが入っている端材等は飼料、二次産品に使用できないという課題を抱えていました。ICS-netは、ビール製造が栄養素として炭水化物を含む食材のアップサイクルに適している点に、そしてウエハースの原料が小麦粉・砂糖などの炭水化物であることに着目し、両者をマッチング、プロデュースしました。

製造工程においては、粉砕したウエハースにお湯を加えて糖化させて煮沸。さらに、冷却の際に酵母を加えて発酵させます。続いて貯蔵タンクで熟成させれば、約6週間後にビールが完成します。

今回の商品『信都ご縁エール』では、本来ビール製造で使用する原料の麦の10%をウエハースで代用。フードロスに着目した、環境にやさしいクラフトビールが誕生しました。

■株式会社タカチホ 代表取締役社長 久保田 一臣  
観光みやげ品は、本来地域の素晴らしいものをより多くの人に知ってもらう事が目的です。しかし製造過多による廃棄問題や過剰包装など、本来の趣旨を逸して多くの負荷がかかっていることに課題を感じていました。
そういった意味でも、本プロジェクトは観光みやげ品の新しい在り方を考える良いきっかけとなりました。

なお、地方の食品製造メーカーでは同様の課題を抱える企業が数多くいます。今回の取り組みが、彼らの課題に訴求する先行事例となれば幸いです。また消費者の方は、本商品を手に取ることでフードロスについて考えるきっかけとなれば幸いです。

■株式会社Beer the first 代表取締役社長 坂本 錦一
弊社は、あらゆる食材をアップサイクル出来るクラフトビールの汎用性を活かし、フードロス削減を目指しています。今回のプロジェクトでは、ICS-netの幅広いネットワークを通じて長野の老舗企業・タカチホ様との共創が実現しました。

普段からクラフトビールを楽しむ方、またはあまり飲む機会がない方まで、まずは本商品を堪能して頂きながら、プロジェクトのストーリーにも思いをはせて頂けたら幸いです。弊社としては、将来的に自社醸造場の建設も見据えながら、今回の企画に続くようなアップサイクル商品の製造を目指してまいります。
 

  • 信州産・ウエハースクラフト「信都ご縁エール」について

◆商品名称:ウエハースクラフト  信都ご縁エール  ペールエール
   ほんのり甘くて苦味控えめの軽やかな味わい

◆商品名称:ウエハースクラフト  信都ご縁エール  アルト
  やさしい甘さとコクの余韻が心地よい味わい

 

長野県のお土産に、大切な方へのギフトに、ぜひご利用ください。
参考価格:各880円(税込)/販売開始予定日:2023年2月25日(土)

販売場所(予定):
・「九九や旬粋」
〒380-0851長野県長野市元善町486 善光寺仲見世通り
(TEL:026-235-5557 FAX:026-235-5155)

・「軽井沢旬粋」
〒389-0102長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1178-232-4
軽井沢プリンスショッピングプラザ スーベニアコート内
(TEL:0267-41-1114 FAX:0267-41-0860)

・「天然温泉 まめじま湯ったり苑」
〒381-0022長野県長野市大豆島1641
(TEL:026-222-1126)※店舗飲食のみ

※商標について:記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。
 

  • 長野アップサイクル・フードとは

「長野アップサイクル・フード」は、長野県に眠る原料や端材を発掘し、新たな食資源として活用する方法を模索、原料にあった商品づくりを行いオリジナル商品として生まれ変わらせた食品を指します。

日本の製造業において、商慣習や制度などによって使用されなかった食品原料や、製造の過程で生じる切れ端などが多く存在します。ICS-netは、国内に存在する食品の材料原料全てを「資源」とし、未利用素材を新しい食資源として活かすことが、地域をより豊かにすることに加え、新な食品の作り方を提案を行なっていき、次の世代により良い社会を継承したいと考えています。

ブランドロゴマークには、SDGs12番「つかう責任、つくる責任」の理念と無限を意味するインフィニティマークをベースにデザインしました。「ひととひとがつながることで、社会をよくしていく。」「行き場のない食品原料に、価値を生み出す。」そんな思いを込めています。
【ブランドページはこちら】https://www.ics-net.com/upcycle

 

  • ICS-net株式会社について

【会社概要】
・社名:ICS-net株式会社
・代表者:小池祥悟
・設立:2017年8月21日
・資本金:11,000万円(資本準備金含む)
・本社所在地:長野県長野市南石堂町1972
・会社ホームページ:https://www.ics-net.com
・プロジェクトサイト: http://www.ics-net.com/upcycle

 

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