ガストロノミーにおける新たなラグジュアリーとは何か?
株式会社EAT8のプレスリリース

ガストロノミーにおける新たなラグジュアリーとは何か?
Madrid Fusión Alimentos de España Atelier Tokyo 2026 議論の扉が開きます。
日本とスペインの15名以上のシェフに加え、食の分野のその他の専門家たちが、オートキュイジーヌがどのように「本物性」「時間」「細部」「文化的記憶」といった新たな領域へと進んでいるのかを探ります。
国際食学会「マドリード・フュージョン・アリメントス・デ・エスパーニャ」が日本にやってくるのは今年で3回目です。今回は、これまで開催されていた京都から場所を移し、初めて東京で開催されます。会場は新たに開業た高輪ゲートウェイシティのJWマリオットホテル東京で、6月3日と4日の2日間で行われます。ゲスト都市として、ブラジルのリオデジャネイロが、迎えられます。
また、和食の世界的普及への貢献と、卓越した人材育成への尽力を称え、「マドリード・フュージョン・アリメントス・デ・エスパーニャ名誉賞」がすきやばし次郎御一家に授与されます。
ガストロノミーに限らず、あらゆる分野において、トレンドの分析は継続的な成長を支えます。ガストロノミー、特にオートキュイジーヌは、常に「テーブルに提供されるラグジュアリーの新たな次元」を追求していると考えられていますが、この「ラグジュアリー」の捉え方は絶えず変化しており、近年その傾向はさらに強まっています。
ガストロノミーにおける新たなラグジュアリーとは何か?
これは、2026年の Madrid Fusión Alimentos de España Atelier Tokyo に参加するすべての登壇者が、それぞれの視点から答えを提示しようとする問いです。答えは一つではなく、複数存在するかもしれません。
価格や物質的豊かさだけに基づく従来の視点から離れ、今回のイベントでは、オートキュイジーヌがどのように「本物性」「唯一性」「時間」「細部」「文化的記憶」「保存が難しいものへのアクセス」といった領域へ移行しているのかを探求します。
日本はこの対話に理想的な舞台です。日本の食文化においてラグジュアリーは、必ずしも華美さではなく、繊細さ、静かな洗練、素材への敬意によって表現されます。これらの価値は、プログラムに参加する日本のシェフたちによって示されます。
スペインからは4名の主要シェフが参加します。
アストゥリアスの Casa Marcial*** のナチョ・マンサノ氏、ナバーラの El Molino de Urdániz** および台北の同店のダビッド・ジャルノス氏、マラガの Bardal** のベニート・ゴメス氏、そしてマドリードの El Corral de la Morería* のダビッド・ガルシア氏です。
彼らは講演を通じて、スペインと日本の料理観のつながりを多角的に示します。
また、スペインからは、マスター・オブ・ワインのフェルナンド・モラ氏、エクストラバージンオリーブオイルの国際テイスターでコンサルタントのアルフォンソ・J・フェルナンデス氏も参加します。ワインとオリーブオイルは、スペインガストロノミーを語る上で欠かせない存在です。
すきやばし次郎御一家への名誉賞授与の特別な時間も設けられています。和食の世界的普及と、卓越した教育への貢献が評価されています。
プログラムには、日本のシェフや、料理における美や本物性について語る国際的な登壇者も参加します。
サステナビリティと素朴な食材の価値
サステナビリティは、今日では多くの分野と同様に、ガストロノミー業界にとっても基本的な柱であり続けています。食べ手は、環境が尊重されているか、そして各食材がどこから来ているのかを知りたいと考えています。こうした背景から、素朴な食材にも新たな価値が生まれています。入手が難しい場合もあるこれらの食材は、いま求められている“静かなラグジュアリー”の一部となり得るのです。
香港の Andō* および東京 JWマリオットホテル内 Sefino のシェフで、アルゼンチン出身のアグスティン・バルビ氏は、「素朴な食材の料理的価値」をテーマに講演します。
さらに、環境保全と料理を結びつけた先駆者として知られる、東京「Narisawa」の成澤由浩氏が、マドリード・フュージョンのディレクターであるベンジャミン・ラナとともに、「ガストロノミーにおける新たなラグジュアリーの表現」というテーマでセッションの幕を開けます。なお、この取り組みにより、成澤氏は2010年のマドリード・フュージョンで「最も影響力のあるシェフ」に選ばれています。
このテーマをさらに広げるのが、石川県金沢の「Respiración*」の梅達郎氏です。彼の料理は基本的に植物ベースで構成され、We’re Smart® Green Guideにも掲載されています。彼の講演テーマは「ガストロノミーと倫理的姿勢の表現」です。
また、京都大学農学部博士課程に在籍し、スペイン・サモラ出身のミゲル・アンヘル・ぺラヨ氏は、日本料理における野生食材の歴史的変遷と消失について、江戸時代から現代までのレシピを通して研究してきました。彼の講演「古き日本の野生食材――江戸時代以降のレシピを通して、失われつつある人間と自然の関係性を考察する」は、このテーマにさらなる洞察を与えるものとなります。
文化の融合
ガストロノミーを通じて世界を伝えることも、“静かなラグジュアリー”の一部です。料理、飲み物、食材を通して、世界を知りたいと願う人々にその扉を開くという考え方です。
フランス出身で日本を拠点とするシェフ、ジェローム・キルボフ氏は、カルメン・ルスカジェダ氏のもとで働いた経験を持ち、最近東京でオープンしたスペイン色の強いレストラン「Gracia」と「Tinc gana」によって、「文化を通じたガストロノミー」について語る十分な資格を備えています。
また、文化的融合について語ることができ、そして実際に Madrid Fusión Alimentos de España Atelier Tokyo で登壇するのが、中村 侑矢氏です。今年、彼は東京の MAZ のヘッドシェフに就任し、ホスピタリティ&カルチャー部門を率いるカルラ・フェレイラと共に働きます。2人は、ペルーと日本をつなぐ“生きた架け橋”として、MAZ の新たなステージを牽引します。
彼らのプレゼンテーションは、この考えをさらに強調するものとなるでしょう。テーマは 「逆ニッケイ?」 です。
ファッションとアート
文化には、アートやファッションも含まれます。美意識へのこだわりは日本で特に発達しています。
茶道のさまざまな流派の家元や、世代を超えた茶人たちに広く評価され、愛用されてきた陶芸家・四代目森岡嘉祥氏は、本イベントで「ガストロノミーとしての美」をテーマに登壇します。
また、京都の Chef’s Table by Katsuhito Inoue の井上 勝人氏も同様の観点から、「細部とサステナビリティ」について語ります。
さらに、注目すべきは特別ディナーとして、Été の庄司夏子氏が参加します。
庄司氏は2つの意味でアイコン的存在となっています。
ひとつは The 50 Best Restaurants による アジアのベスト女性シェフ2022 の受賞者として、そしてもうひとつは ファッションとガストロノミーの融合 を体現する存在としてです。
ホテル環境におけるガストロノミー
ホテル内には、品質と創造性を重視するレストランが数多く存在します。ミシュラン星付きレストランも、よりカジュアルなバーやカクテルプログラムの業態も、ホテルという独特の環境の中で共存しているのです。では、人々はホテルで食事をする際、街場の店とは異なる価値を求めるものでしょうか。ガストロノミーとの結びつきがホテル業界にとって重要であることを踏まえ、「新たな料理トレンドとラグジュアリーホテル〜ラグジュアリーホテルにおけるファインダイニングレストランの構築方法」というテーマのラウンドテーブルが開催されます。
ここでは、スペインのシェフであるダビッド・ジャルノス氏と、ブラジル出身のシェフ、ラファ・コスタ・エ・シルバ氏が登壇し、さらに積水ハウス株式会社の開発事業部でトリップベース事業推進室長を務める中尾茂樹氏、そしてマリオット・インターナショナルで日本のラグジュアリーホテル部門を統括するカルロス・タレロ氏が議論に加わります。
また、別のラウンドテーブル「ラグジュアリーホテルと食のアイデンティティ」では、STRICKLANDの創設者でデザインプロデューサーの赤尾洋平氏、ブルガリ・ジャパンの社長であるデニス・コアン氏、そしてラ・プレリージャパンの社長を務める池田かおり氏が、それぞれの視点からこのテーマを掘り下げます。
Madrid Fusión Alimentos de España 2027 のプレビュー
今回のセッションの締めくくりとして、2027年2月にマドリード本会場で開催される Madrid Fusión Alimentos de España の内容が一部紹介されます。
25周年を迎える国際会議は、主要テーマとして 「見えざるものを料理する(Cooking the Invisible)」 を掲げます。
日本の木戸泉酒造の五代目蔵元・杜氏である荘司勇人氏は、このテーマに関連した自身の講演を 「変化の芸術:米、生命、刻」 と題しています。
荘司氏は、単に家業の後継者としての運命を受け入れただけでなく、自らの意思で日本酒の世界に身を投じました。彼は、木戸泉が1960年代から築いてきた自然発酵と高温山廃酛による醸造哲学を受け継いでいます。
このセッションの締めくくりには、講演に加えて、テイスティングや製品サンプリングも行われる予定です。
リオデジャネイロ ― ゲスト都市
今回の開催では、特別なゲスト都市としてブラジルのリオデジャネイロが参加します。リオデジャネイロ市観光局のダニエラ・マイア氏が、Madrid Fusión Alimentos de España Atelier Tokyo の公式開会式において、ガストロノミー国際的中心地としてのリオデジャネイロの勢いを来場者に紹介します。リオデジャネイロは、料理における文化融合の生きた象徴でもあります。
各日の締めくくりには、5名のシェフによる豪華なディナーが提供されます。
6月3日の特別ディナーでは、アストゥリアスの Casa Marcial*** を率いるスペインのナチョ・マンサノ氏と、マドリードの Corral de la Morería* のダビッド・ガルシア氏が料理を担当します。さらに、リオデジャネイロの Lasai** のブラジル人シェフ、ラファ・コスタ・エ・シルバ氏が加わり、香港の Ta Vie*** の佐藤秀明氏、そして東京の Été の庄司夏子氏も参加して、この日のメニューを構成します。
6月4日の特別ディナーでは、スペインの Bardal** を率いるベニート・ゴメス氏と、同じくスペインの El Molino de Urdániz** のダビッド・ジャルノス氏が料理を担当します。さらに、京都の Chef’s Table by Katsuhito Inoue の井上 勝人氏、香港の Andō* のアグスティン・バルビ氏、そして金沢の Respiración** の梅達郎氏が加わり、この日の特別なメニューを作り上げます。
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お問い合わせ先
Vocento Gastronomía 日本国内代理店
株式会社EAT8 代表取締役 荒井百花
E-mail:spain-fusion-tokyo@eat8.jp
TEL:080-7024-0888 (担当:青木)


















