3Dプリンタ製「簡易式フェイスシールド」無償提供プロジェクトの取組み　～提供数15,000個を突破しました～

株式会社ミマキエンジニアリングのプレスリリース

　株式会社ミマキエンジニアリング（本社/長野県東御市、代表取締役社長/池田　和明）は、2020年4月22日発表の通り、当社3Dプリンタ『3DFF-222』で製作した「簡易式フェイスシールド」の無償提供を開始しており、5月20日現在、901先29,312個のお申込みをいただき、666先15,366個出荷したことをお知らせいたします。

　病院、歯科、学校、介護施設、小売り等流通、物流、美容院等医療機関に限らず、生活必需品を供給するため、ライフラインを維持するため前線で従事されている様々な業界の方々から、多くのお問い合わせを頂戴しています。

　「簡易式フェイスシールド」は、頭に装着するフレーム部品を当社3Dプリンタ『3DFF-222』で製作したものです。データを神奈川大学　道用大介准教授から提供を受ける事で、型を準備することなくすぐに3Dプリンタで製作開始することができます。このような緊急事態においてスピード感を持ってすぐに生産開始できることが、3Dプリンタの強みの一つです。
　また、シールド部分には、当社純正品のPETフィルムを流用し、内部で一貫して制作しております。

　生産に関しても、多くのお申込みに対応するため、3Dの造形方法を見直すことで製造時間を短縮し、従来お伝えしていた最大生産数500個/日を750個/日まで高める事に成功しました。今後は、製造工程を見直し、省人化で生産できる仕組みを検討してまいります。

　当社では、2017年に世界初のフルカラー造形ができる3Dプリンタ『3DUJ-553』を開発・製造しました。その後、本プロジェクトで活用されている『3DFF-222』、立体看板や造形サインに適した大型3Dプリンタ『3DGD-1800』の計3機種の3Dプリンタをラインアップに揃えております。今後もミマキエンジニアリングは3Dプリンタのイノベーターとして、3Dプリンタが造る未来をご提案してまいります。

　また、ここで培ったノウハウを元に、3Dプリント技術を使って新型コロナウイルス感染症拡大防止に役立つ製品を製作してまいりますので、フェイスシールド以外にも現場で役立つもの、アイデア等がございましたら、WEBのお問い合わせフォームよりご連絡をお願いいたします。

　ミマキエンジニアリンググループでは、今後も新型コロナウイルス感染拡大防止にご尽力されておられる皆様の負担を少しでも軽減できるよう、当社としてできる支援に取り組んでまいります。

■生産の様子