フードテックのグローバル・オープンイノベーション・プログラム『Food Tech Studio – Bites!』第1フェーズの途中経過発表と、日本を代表する食企業の“学び”をシェアするイベントを開催

Scrum Venturesのプレスリリース

スクラムスタジオ株式会社は、日本のオープンイノベーションを加速することを目的に、本日グローバル・オープンイノベーション・プログラム『Food Tech Studio – Bites!』の事業開発プログラムの第1フェーズの途中経過発表および、日本を代表する食企業の“学び”をシェアするイベントを開催しました。

2020年9月に開始した『Food Tech Studio – Bites!』は、現在日本を代表する食の大手企業をはじめとした全18社、3自治体のパートナーが参加しています。これまで、そのパートナー企業と世界中から集まった85社(応募数:世界30カ国/218社)のフードテックスタートアップ、そして30名のメンターが、約3ヶ月に渡り「新 “食” 産業」の創出を目指し200回以上の議論を行ない、新たなコラボレーションの種が多く生まれています。

本日のイベントは、現在進行中の取り組みの一部の実例や、パートナー企業がオープンイノベーションの過程で得た“学び”の生の声をご紹介します。東日本旅客鉄道株式会社(以下:JR東日本)・株式会社オレンジページが新大久保駅直上で運営する初のフードラボ 「キムチ, ドリアン, カルダモン,,, 」(以下:K, D, C,,, )からのオンライン配信です。

〇本日発表内容の例

【採択スタートアップとパートナー企業のコラボレーション例】

短時間での調理機能を備えたラーメンの自動販売機を開発する米スタートアップのYo-Kai Express社は、本年夏の日本進出に向けて、K, D, C,,, の4Fのキッチン付きコワーキングスペースに日本支社を登記し、日本での正式ローンチに向けて本格稼働を開始することを発表しました。Yo-Kai Expressは、今後K, D, C,,, を拠点にJR東日本をはじめパートナー各社とのコラボレーションにむけての活動を加速していきます。

またYo-Kai Expressは、上記の日本展開に合わせビーガン向けの新製品を現在開発中で、複数の『Food Tech Studio – Bites!』パートナー企業から大豆由来タンパクの素材提供と技術協力を受けています。K, D, C,,, 4Fで開発された新製品は、後日同ビル3Fのシェアドダイニングにてテストマーケティングされ、そして最終製品が確定した後は、新大久保駅1Fのエキナカ店舗そしてさらに山手線の他の駅などへの横展開が期待されています。

K, D, C,,, には、海外のフードテックスタートアップにとって障壁が高かった日本市場へのスムーズな参入を支援するフローが設計されています。今回のYo-Kai Expressの発表は、その仕組みを利用する海外第一号の事例となります。

【パートナー企業とパートナー企業のコラボレーション例】

また『Food Tech Studio – Bites!』パートナー企業であるフジッコは、「大豆で主食を革命!」をテーマに大豆を主原料にした米粒状の新製品「ダイズライス」を先日発表しましたが、今回K,D,C,,, にて出店中のレストランモリウミアスの松永シェフとともに新メニューを共同開発し、「雄勝の海の幸 ロカボ パエリア」として本日より期間限定で3Fで販売されます。

 「ダイズライス」は、大豆製品に半世紀以上の歴史を持つフジッコが、クラウドファンディングの活用など、これまでとは異なるアプローチで開発した同社の新しいチャレンジの一つです。現在はテスト期間として、オンラインに限定した販売で、告知も限定的でした。今回の『Food Tech Studio – Bites!』を通じたコラボレーションにより、高タンパク質・低糖質な食事、またプラントベースのソリューションに興味のある、より多くのお客様に実際に新製品を体験してもらうことができ、今後の迅速な製品改良やマーケティングに役立つことが期待されています。

また、同レストランモリウミアスでは、『Food Tech Studio – Bites!』パートナー企業である不二製油から提供された大豆由来タンパクの素材を使用したスペイン料理「大豆ミートのチリンドロン」も開発し、本日から期間限定でK,D,C,,, にて提供されます。

【大企業のプロジェクトメンバーのさまざまな学びの例】

『Food Tech Studio – Bites!』を通じた数々の出会いやオープンイノベーションの実践を通じてのさまざまな学びを、パートナー各社参加メンバーからの肉声を直接シェアいただきました。

弊社では、上記のような短期間の間に生まれたコラボレーションや、各社の学びを広く共有することで、日本のオープンイノベーションの動きを加速することに貢献したいと考えています。

コロナ禍で出張制限などもあり、実地や対面でのコミュニケーションや検証が困難な中、パートナー企業はリモートツールを駆使し柔軟に対応するなど、積極的にスタートアップと新たなビジネス機会の検討を進めた結果、多くのコラボレーションの種が生まれました。

このような状況を踏まえスクラムスタジオでは、『Food Tech Studio – Bites!』を継続しパートナーと共に検討が進んでいるプロジェクトの実現に向けた活性化ラウンドをこの夏にスタートする予定です。

【参画パートナーのコメント】

JR東日本 執行役員 事業創造本部副本部長 表 輝幸

このたび『Food Tech Studio – Bites!』を通じ、米フードテックスタートアップのYo-Kai Express様のK, D, C,,, ご入居が決定、また、日本を代表する企業様がもつ知見・ノウハウから生まれつつある新しいフードビジネスのテストマーケットの場として、K, D, C,,, をご活用いただくことになり、ワクワクとした気持ちに溢れております。私たちの、目指すところは、K, D, C,,, を拠点として活かしながら、山手線やエキナカ店舗、JREMALLなど、JR東日本グループの資産を最大限に活用して、「食」分野における様々な挑戦の場や「新たな食体験」を提供していくことです。世界や地域とつながり、食に関わる新しい動きを次々に創発・促進していきたいと考えております。

フジッコ  上席執行役員 開発本部長 丸山 健太郎

当社は2020年に創業60周年を迎えましたが、社是「創造一路」をベースに、更に未来づくりへ挑戦する決意を込め、新企業スローガンとして「おいしさ、けんこう、つぎつぎ、わくわく。」を制定しました。そのスローガンの実現、そして急速に変化する消費者のニーズやライフスタイルに応えるべく、今回参画した『Food Tech Studio – Bites!』や、本日発表した「ダイズライス」のK, D, C,,, でのコラボレーションのように、国内外のスタートアップとの協業も含め、新しい食領域や新市場への開拓に積極的に挑戦していきます。

【参画スタートアップのコメント】

Yo-kai Express, Founder and CEO, Andy Lin

Yo-Kai Expressは、いつでもどこでもおいしいラーメンや食事を1分以内に提供し、楽しむことができる小型無人レストランを開発しています。『Food Tech Studio – Bites!』を通じて、素晴らしい日本の食企業と出会うことができました。また、言語や文化の違いを克服するコミュニケーションサポートのおかげで、各社とのコラボレーションが加速しています。その一つとして、JR東日本が運営するK,D,C,,, に初の海外企業として入居できたことを大変光栄に思います。K,D,C,,, は素晴らしい施設で、我々の様な海外スタートアップが日本へ参入する際に最適な環境を提供してくれます。今や東京の若者文化の発信地になった新大久保の施設内やJR東日本の駅構内で、Yo-Kai Expressの試作や新しいコンセプトのデモンストレーションを行うことができるのは海外スタートアップにとって大変ありがたい事です。Yo-Kai Expressは、K,D,C,,, を拠点に、『Food Tech Studio – Bites!』のネットワークを活用して、日本展開を加速していきます。

【スクラムスタジオのコメント】

スクラムベンチャーズ パートナー 外村 仁

一般的に、日本の大企業はスタートアップとの協業が得意でないと言われますが、スクラムスタジオはその壁をともに克服するプログラムでもあります。今回の『Food Tech Studio – Bites!』第1フェーズは、同業の食の大手企業10社とともに世界のスタートアップを巻き込んだ協業を進めるという前例のないプログラムでした。約3ヶ月でのべ200以上の交渉をこなすなど、元祖イノベーターたる日本の食の大企業の底力を感じるとともに、急速に進化、拡大する世界のフードテックシーンにおいての日本への期待や役割も痛感しています。

多くの協業やアイディアはまさに現在進行形で『Food Tech Studio – Bites!』の第2フェーズにおいて、その実現を加速していきたいと思います。そして、スタジオプログラムで得られた各社の知見や学びを、日本のさらなるオープンイノベーションの発展に役立てていただければ幸甚に思います。

【各企業・製品のサイト】

K, D, C,,,  https://kdc-foodlab.com/
Yokai Express https://www.yokaiexpress.com/
不二製油 大豆加工素材 https://www.fujioil.co.jp/product/soy/
フジッコ ダイズライス https://www.bean-us.jp/
モリウミアスレストラン https://www.moriumiusathome.com/

【Food Tech Studio – Bites!について】

●      プロジェクト概要: 『Food Tech Studio – Bites!』は、日本の食産業を代表するパートナー企業と世界中のスタートアップと共に「新 “食” 産業」の創出を目指し共創するグローバル・オープンイノベーション・プログラムです
●      主催:スクラムスタジオ株式会社
●      パートナー企業:不二製油グループ本社株式会社、日清食品ホールディングス株式会社、フジッコ株式会社、ハウス食品グループ本社株式会社、株式会社伊藤園、株式会社ユーハイム、カゴメ株式会社、株式会社ニチレイ、大塚ホールディングス株式会社、東京ガス株式会社
●      戦略パートナー:株式会社博報堂、日立グローバルライフソリューションズ株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、三菱ケミカル株式会社、株式会社オレンジページ、株式会社シグマクシス、東京建物株式会社、辻調理師専門学校
●      自治体パートナー:加賀市、神戸市、新潟市
●      公式ウェブサイト:https://www.foodtech.studio/
●      公式ツイッター:https://twitter.com/FTS_Bites
●      開催期間:2020年9月から2021年3月

【スクラムスタジオ株式会社について】

日本企業とグローバルスタートアップの新規事業創出を手掛けるスクラムスタジオ株式会社は、オープンイノベーションの手法を活用し、各業界を代表する大企業パートナーとスタートアップとの共創を支援する「グローバル・アクセラレーター・プログラム」や、ジョイントベンチャーによる大企業のスピンアウト起業といった「インキュベーション事業」を行っています。また米国から最新のスタートアップ&テック情報をお届けするオンラインプラットフォーム「Scrum Connect Online」も運営しています。スクラムスタジオ株式会社は、日本企業と世界中のスタートアップとの新たな事業、価値創造をドライブします。

会社名 : スクラムスタジオ株式会社
代表者 : 代表取締役社長 髙橋 正巳
本社所在地: 東京都渋谷区
設立日 : 2020年8月
業務内容 : 新規事業創出スタジオ事業、オンラインプラットフォーム事業
URL :https://scrum.vc/ja/studio/

 【プレスリリースに関するお問い合わせ先】
スクラムベンチャーズ担当: 三浦
E-mail: fts@scrum.vc

【『Food Tech Studio – Bites!』に関するお問い合わせ先】
スクラムベンチャーズ担当:早嶋
E-mail: fts@scrum.vc

 

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