【子どものオーラルケアに関する全国調査】住んでいる自治体の子どものオーラルケアサポートが、家庭でのケアの強化につながります。

株式会社ロッテのプレスリリース

株式会社ロッテ(本社:東京都新宿区、社長:牛膓栄一)は、現代における子どもの歯の健康管理に関する実態を明らかにするために、全国47都道府県の3歳~6歳の子どもを持つ20代~40代の男女2,350名を対象に、ご自身のお子様の歯科状況に関する調査を実施しました。

■調査サマリー

  • 半数近くの子どもが「1日に2回」の歯磨きを実施していることが判明。しかし、親は歯磨きの回数を「1日に3回」実施することが理想的だと考えている結果に。1日に3回の歯磨きを最も実施している都道府県は「秋田県」と「鹿児島県」
  • 親が幼少期に「1日2回」以上歯磨きをしていた場合、その子どもも「1日2回」以上歯磨きをしている割合が高いことがわかった。幼少期の経験をもとに、自身の子どもの歯磨きの頻度を決めている家庭が多いことが判明。
  • コロナ禍で子どもたちのオーラルケアを取りまく環境にも変化が。在宅時間増加によりお菓子を食べる頻度が増える一方で、幼稚園・保育園での歯磨きが中止、歯科健診への頻度が低下。
  • 自治体にてオーラルケアのサポートが「ある」という認識が最も高い秋田県は、1日の歯磨き回数や歯科健診の頻度も全国トップクラスの結果に。

株式会社ロッテ
https://www.lotte.co.jp/

■調査結果

1. 半数近くの子どもが「1日に2回」の歯磨きを実施 しかし、親の理想は「1日に3回」、1日に3回の歯磨きを最も実施している県は「秋田県」と「鹿児島県」、ワースト1位は「大阪府」

ご自身のお子様が1日に歯磨きをする回数について聞いたところ、半数近くの47.5%が「1日に2回」歯磨きをしていると回答しました。次いで多かった回答は「1日に3回」で、4人に3人が「1日に2回以上」歯磨きをしていることがわかりました。また、ご自身が理想的だと思っているお子様の1日の歯磨きの回数について聞いたところ、6割以上が「1日に3回」を理想と考えていることが判明。親の理想の回数とお子様の歯磨き回数の実態にギャップのある家庭があるようです。
親の理想である「1日に3回」の歯磨きを実際に実施している28.8%の回答を都道府県別に見てみると、「秋田県」と「鹿児島県」の子どもは半数近くの48%が「1日に3回」歯磨きを実施していると回答しました。一方、「1日に3回」の歯磨きを実施しているとの回答が最も少なかった都道府県は、「大阪府」の8%、次いで「宮城県」の10%という結果になりました。

●上位

 

●下位

 

 

 

 

2. 親が幼少期に「1日2回」以上歯磨きをしていた場合、その子供も「1日2回」以上歯磨きをしていることが判明。幼少期の歯磨きの頻度が、自身の子どもの歯磨きの頻度に影響することも判明。

ご自身の幼少期の頃の歯磨きの頻度について聞いてみると、半数以上の51%が「1日に2回」と回答しました。また、幼少期の歯磨きの頻度が、自身の子どもの歯磨きの頻度に影響するか調べたところ、親が幼少期に「1日2回」以上歯磨きを実施していた場合、「1日2回」以上歯磨きをしている子どもの割合は85%という結果に。一方で、親の幼少期の歯磨きの回数が「1日2回」未満の場合、歯磨きの回数が「1日2回」未満の子どもの割合が46%ということも判明しました。ご自身が子どもの頃に実施していた歯磨きの頻度の経験をもとに、子どもの歯磨きの頻度を決めている家庭が多いのかもしれません。
 

 

 

 

3.4人に1人が「2~3ヶ月に1回」子どもの歯科健診のために歯医者へ

お子様の歯科健診のために、歯医者へ行く頻度について聞いたところ、4人に1人が「2~3ヶ月に1回」と回答しました。その回答を都道府県別に見てみると、「秋田県」と「愛知県」の子どもは半数近くが「2~3ヶ月に1回」歯医者へ行っていることがわかりました。次いで多かった回答は19.0%の「半年(6ヶ月)に1回」と、半数近くの47.6%が少なくとも6ヶ月に1回は子どもの歯科健診へ行っているという結果が出ました。
一方で、3番目に多かった回答は「一度も行ったことがない」、約5人に1人の子どもが歯科健診の経験がないことがわかりました。こちらの回答も都道府県別に見てみると、「長野県」の子どもの3人に1人が歯科健診へ「一度も行ったことがない」という結果が出ました。

 

 

 

4.7割の親が自身の子どもの頃は「歯磨き以外何もしていない」一方で、子どものオーラルケアのため、3人に1人が歯磨き以外に「フッ素入り歯磨き剤を使っている」と回答。

お子様のオーラルケアのために、歯磨き以外でしていることについて聞いたところ、3人に1人が「フッ素入り歯磨き剤を使っている」と回答しました。次いで多かった回答は31.3%の「歯科医院に定期健診に行っている」でしたが、その次に多かった回答は30.9%の「歯磨き以外は何もしていない」でした。
さらに、「ご自身が子どもの頃は、歯磨き以外にどのようなオーラルケアをしていましたか?」の質問に対し、7割以上の親が「歯磨き以外に何もしていなかった」と回答しました。ご自身は歯磨き以外に何もしていなかったものの、使う歯磨き剤を工夫したり、歯科医院への定期健診に通うなど、お子様の歯の健康に気を使っているようです。

■お子さまのオーラルケアのために、歯磨き以外にご家庭で実施していることはありますか。(MA)

■ご自身が子どもの頃は、歯磨き以外にどのようなオーラルケアをしていましたか。(MA)

5.新型コロナウイルス感染症の影響により全体の約1割が「幼稚園・保育園で歯磨きをすることができなくなった」

新型コロナウイルス感染症による子どものオーラルケアへの影響について聞いたところ、「幼稚園・保育園で歯磨きをすることができなくなった」「歯医者へ行く頻度が低くなった、行かなくなった」との回答した割合は、それぞれ約1割ずついることがわかりました。
中でも、「幼稚園・保育園で歯磨きをすることができなくなった」との回答を都道府県別でみると、「岐阜県」の22%が最も高く、次に感染者数の多い「千葉県」「神奈川県」でも20%が、新型コロナウイルス感染症の影響により、幼稚園・保育園で歯磨きをすることができなくなったことが明らかになりました。
また、新型コロナウイルス感染拡大前と比較して、お子さまがお菓子を食べる頻度の変化について聞いたところ、全体の約2割が「頻度が高くなった」と回答しました。
在宅時間の増加により子どもたちがお菓子を食べる頻度が増えている一方で、感染拡大の予防策として幼稚園・保育園での歯磨きが中止になっていたり、歯科健診への頻度が低下するなど、新型コロナウイルス感染症は子どもたちのオーラルケアにも影響を与えているようです。

<都道府県別>
お子さまのオーラルケアについて、新型コロナウイルス感染拡大の影響で変わったことはありますか。(MA)

■「幼稚園・保育園で歯磨きをすることができなくなった」と回答した割合の高い都道府県(上位)

 

■「歯医者へ行く頻度が低くなった、行かなくなった」と回答した割合の高い都道府県(上位)

6.4割が幼稚園・保育園や自治体でお子様のオーラルケアに関するサポートがあるかどうか「分からない」

お子様が通う幼稚園・保育園歯磨き指導などのオーラルケアに関するサポートがあるか聞いたところ、4割が「分からない」と回答しました。また、お住まいの地域の自治体でのサポートについて同じ質問をしたところ、同じく4割が「分からない」と回答し、多くの人が、ご自身のお子様が通う幼稚園・保育園、そしてお住まいの地域の自治体でのオーラルケアに関するサポートについて把握していないことがわかりました。しかし、お住まいの地域の自治体における更なるサポートの強化を希望するかについて聞いたところ、半数以上の50.2%が「希望する」と回答しました。
 

 

 

また、お住まいの地域の自治体でのサポートについての回答を都道府県別に見てみると、44%が「ある」と回答した1位は「秋田県」でした。同県は前述で、子どもの1日の歯磨きの回数について、「1日に3回」歯磨きを実施すると回答した割合、そして子どもの歯科健診のために歯医者へ通う頻度について、「2~3ヶ月に1回」と回答した割合が全国で最も多かったことから、自治体でのサポートが「ある」という認識が高い県は、自宅でのケアなどもしっかり取り組んでいる結果となりました。

<都道府県別>
お住まいの地域の自治体で、お子様へのオーラルケアに関するサポートはありますか?(SA)

●「ある」と回答した割合

 

●「ない」と回答した割合

【調査概要】
■調査方法  :WEBアンケート調査
■調査対象  :3歳~6歳の子どもを持つ20-40代の男女
■有効回答数  :2,350名
■調査実施日  :2021年4月20日(火)~2021年4月25日(日)

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