30年間総ざらい!平成グルメランキング みんなが一番行列に並んだのは「ラーメン・つけ麺」、一番試されたダイエットは「食べる順番」

株式会社リクルートライフスタイルのプレスリリース

株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、毎月外食のプロフェッショナルを集め、外食トレンドを発表するための「トレンド座談会」を開催しています。11月は、いよいよ終わりが見えてきた平成グルメを振り返るスペシャルレポートです。

平成30年間のグルメ史解説
平成は、バブル期の“イタ飯”ブームにはじまり、バブル崩壊期には食べ放題やビストロ形式のレストランが流行し、景気が低迷した2000年代にはさらなる食のデフレ化と個性化、そして海外からのグルメが流入してバリエーションが豊富になるなど、飲食シーンにさまざまな変化が起こった時代でした。また、平成初期は雑誌やテレビからの情報がグルメトレンドを生んでいましたが、昨今はSNSによる波及効果でブームが拡大するなど、広まり方も様変わり。さらには平成という時代を通して、おいしいだけではなく、生産者の顔が見えたり原材料の農法にもこだわったりなど食べる際に「食の背景」がより重視される傾向が強まってきたことも大きな特徴です。「ホットペッパーグルメ外食総研」ではそんな平成の30年間を、グルメランキング上位10までを通して振り返りました。

ホットペッパーグルメ外食総研
上席研究員  有木 真理

平成という時代が分かる!グルメランキングトップ10
※「ブームのピーク時期」は「ホットペッパーグルメ外食総研」調べ

平成で一番行列経験のあるグルメは?
Q. (平成で)あなたが並んだグルメは何ですか?
(n=1,240、各グルメごとの並んだ経験者の割合/単一回答)

「ラーメン」は半数の人が行列経験あり!

「平成グルメ=行列」と言っていいほど、さまざまな店舗に行列ができました。そんな中でみんなが一番並んだことがあると答えたのは「ラーメン・つけ麺」。バブル期は東京の環状7号線沿いにラーメン屋が多数出店して激戦区となり、テレビ番組からラーメン評論家なる職業も登場。“国民食”としての地位を確立しました。2位の「パンケーキ」は海外の人気店が2008年に上陸したことがきっかけで急速にブームに。1~2時間並ぶのは当たり前、という現象が起きました。「何分並びましたか?」という質問でもパンケーキが最長の平均37分となりました。

みんなが試した食事のダイエットは?
Q. (平成で)あなたが試したことのある食事でのダイエットを全て選んでください (n=1,240/複数回答)
※「食事でのダイエットはしたことがない」を除く

“我慢するだけ”から健全な身体作りへと移行

1980年代~90年代初頭のダイエット食は「りんごだけをひたすら食べる」など“我慢系”ダイエットが主流。2000年代は食材の成分や栄養分などに注目が集まり、「より身体に良いものを摂取する」という考え方が広まりました。1位の「食べる順番」も、身体に良い食べ方を意識する人が多かったことの表れと考えられます。当時は、テレビ番組や雑誌などでダイエットに効果があると紹介されると、次の日にはスーパーの棚が空になるなどの現象も起こりました。近年は「低糖質」ブームに代表されるように、より本質的な健康を目指して健全な身体作りを主眼においたダイエット食が人気であると言えます。

登場したとき衝撃を受けた飲食店は?
Q. 初めて登場したとき、衝撃だった飲食の業態は何ですか?
(n=1,240/3つまでの複数回答)

外食はエンターテインメント性の高い“レジャー”へ進化中

ただ食べるだけではなく、エンターテインメント性の高い店づくりが進んだのも平成の特徴。1950年代に登場した「回転ずし」も“エンターテインメント型飲食店”の先駆けですが、この業態が定着していったのも平成という時代です。2位の「立ち食い」も広い世代で得票数を獲得しました。そば・うどんといったジャンルに留まっていた「立ち食い」業態に、イタリアン、フレンチ、ステーキ店などが参入し始めたのが2015年前後。座って食べるのが当たり前だった食事を立って食べる、という点で衝撃度が高かったと思われます。また「ロボットレストラン」や「コンセプトレストラン」などエンターテインメントに特化した飲食店も話題となりました。また、かつては一人で食べることのなかった鍋や焼肉などを一人で食べる「一人〇〇」、メニュー全てが190円などの「均一料理店」なども、高い票を獲得しました。

平成を生きた世代別・恋愛グルメランキングトップ10

初デートの日のグルメは?
Q. 初デートの日に行った飲食店はどこですか?(各年代ごとにn=248/単数回答)
※「行っていない」を除く

「居酒屋」「ファミレス」「イタリアン」が定番
年代によって回答に差の出た質問。「居酒屋」「カフェ」「ファミレス」は、気軽に行ける飲食店として、緊張の初デートに利用した人が多いことが分かりました。また、バブル期にブームとなり、以降ディナーの定番となった「イタリアン」も上位に。フレンチほど気取らず居酒屋ほどカジュアルではないイタリアンは20代から60代まで年代問わず人気の初デートスポットとなりました。60代で1位の「純喫茶」は年代が下がるとともにトップ10からは外れ、時代を感じさせる結果となりました。

プロポーズの日のグルメは?
Q. プロポーズの日に行った飲食店はどこですか?(各年代ごとにn=248/単数回答)
※「行っていない」を除く

勝負の日にはやっぱり「フレンチ」

プロポーズという人生のターニングポイントで、ほとんどの年代で1位に選ばれたのは「フレンチ」。お店側もハレの日ニーズに慣れているため、サプライズなどの演出に協力的であることも理由かもしれません。30代~40代で意外にも上位になったのが「居酒屋」。初デートからプロポーズまで多様なシーンに居酒屋が登場することが分かりました。

【アンケート概要】
■調査方法 :インターネットによる調査
■調査時期 :2018年10月12日(金)~2018年10月14日(日)
■調査対象 :全国に住む20~69歳の男女(株式会社マクロミルの登録モニター)
■有効回答数:1,240件

「ホットペッパーグルメ外食総研」トレンド座談会とは
シーズンごとに“今”流行りの外食トレンドを発表する、リクルートライフスタイルの外食のプロフェッショナル集団による会合。アンケート調査や、レストランの現場から“生の声”を聞き、「外食のリアル」を語ります。メンバーは、飲食トレンドの数値化・可視化を行う「ホットペッパーグルメ外食総研」はじめ、女子トレンド、高級店トレンドなど、さまざまな分野を得意とするスペシャリスト計6名で構成されます。

▼リクルートライフスタイルについて
https://www.recruit-lifestyle.co.jp

【本件に関するお問い合わせ先】
https://www.recruit-lifestyle.co.jp/support/press

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