アイルランド政府食糧庁(ボード・ビア)のプレスリリース
風味豊かで高品質 日本でも美味しいアイリッシュラムが味わえるように
アイリッシュラムが日本の食卓に
2021年、日本でもアイリッシュラムの輸入が開始されました。
アイルランドは、その品質や安全性、飼育方法のサステナビリティなど、日本の消費者がアイルランド産ラム肉の特徴を高く評価してくれるものと考え、2017年から、日本市場への参入、日本への輸出を目指して活動を始め、2019年に、日本市場の基準への適合や確実なトレーサビリティなどの対応によって、日本への輸出が可能となりました。
近年、日本では消費者のラム肉に対する認知度が高まっており、小売販売量が増加しています。このような状況は、アイリッシュラムが日本の市場に参入するには理想的なタイミングだといえます。
「アイルランド産ラム肉は世界中で楽しまれており、2020年には37カ国に合計3億6000万ユーロ相当のアイルランド産ラム肉が輸出されました。アイルランド産ラム肉は、牧草のみで飼育されています。アイルランドでは、1年のうち10ヶ月間は牧草が生い茂り、最高品質のラム肉を生産するのに最適な自然環境が整っています。ヨーロッパでは、ミシュランの星付きシェフの多くが、牧草のみで飼育された羊ならではの風味を持つアイルランド産ラム肉を選んでいます。このアイルランド産ラム肉の持続可能な生産システムを支えているのが『オリジン・グリーン(Origin Green)』というサステナビリティについて管理、評価する世界で唯一の国家的なプログラムです。農場でも、温室効果ガスの排出量やエネルギーの利用、水の利用、生物多様性などについてこのプログラムに基づいて管理されており、牧畜についても持続可能なものとする努力が続けられています」
アイルランド政府食糧庁(ボード・ビア)の日本事務所マネージャー、ジョー・ムーア氏は、アイルランド産ラム肉の世界最高水準の安全性、トレーサビリティ、品質への信頼性が日本の消費者を満足させることができると確信しているといいます。
今年輸入が開始された日本が輸出量に占める割合は、まだごく僅かですが、今後の成長の可能性は十分にあります。
アイリッシュラムの特徴
アイルランドはヨーロッパの西の端に位置し、北海道ほどの面積の国土に約500万の人々が暮らしています。一年を通して気候は温暖で適度な降水量があり、国土の8割以上が牧草地などの草原緑地となっています。このように気候風土が牧畜に適したアイルランドでは、人々の数よりもはるかに多い羊や牛が飼育され、質の高い羊肉や牛肉などを生産しています。
「羊は、アイルランドの美しい風景に溶け込み、アイルランドの農業にとってなくてはならない存在となっています。ウールやチーズを産出し、そしてもちろん美味しいラム肉として世界中で親しまれています。青々とした牧草地は、自然で健康な羊にとって理想的な生育環境です。 このアイルランド産の素晴らしいラム肉を日本の消費者の皆様にお届けできることを嬉しく思っています。 アイルランド産ラム肉は、柔らかく、ジューシーで、風味豊かです。このような特徴は、さまざまな料理に適しています。」多くの日本人にアイリッシュラムの味わいを楽しんでもらえることを願っているとポール・カヴァナ駐日アイルランド大使はいいます。
牧草で育てられた美味しいアイリッシュラムを初め、本格的なアイルランド料理を日本の人々に紹介し、愛着を持ってもらえるようにするために東京と島根(松江)で本格的なアイルランド料理店「巨人のシチューハウス」を経営するアイルランド人のアラン・フィッシャー氏は、風味が豊かで肉質が素晴らしいアイリッシュラムは、ラムの食べ方として日本で人気のあるジンギスカンや焼き肉にもピッタリの味わいであり、本当に美味しいラムとしての特徴を次のように説明します。
「アイルランドの牧畜の特徴は、牧草飼育です。牧草飼育は、その言葉の通り、放牧などによって牧草を食べさせて育てることです。夏は暖かく、冬も温暖なアイルランドでは、羊や牛に適した牧草が豊富です。牧草飼育の仔羊は、母乳と牧草だけで成長します。これにより、肉に含まれる飽和脂肪の量を減らすことができます。また、ビタミンA、ビタミンE、タンパク質の含有量が増加するなど、栄養面でも優れています。健康に生育すると同時に優れた肉質を実現しているのです」
*アラン・フィッシャー氏による美味しいアイルランド料理やアイリッシュラムは下記「巨人ストア」のサイトでも購入できます。
巨人ストア https://kyojinstore.official.ec/
ふるさと納税でもアイリッシュラム
北海道の遠軽町では、アイリッシュラムが、2021年から、ふるさと納税の返礼品目に加わりました。
遠軽町には、1964年、前回の東京オリンピックの際に参加各国選手団が持ち寄った272種の木の種から50年以上をかけて育てられた「1964東京オリンピックゆかりの展示林」があります。その中にはアイルランド産の樹木も含まれています。この展示林をきっかけとして今回の東京オリンピック・パラリンピックでは、アイルランドのホストタウンとして登録され、さまざまな交流事業が行われました。現在も交流は続いており、遠軽町は、アイルランド産の農産物を日本で普及させることを目指し、また、アイルランド政府は、ふるさと納税への協力などを通じて遠軽町を支援しています。
アイリッシュラムは、このふるさと納税の返礼品として、北海道から沖縄まで日本全国に届けられ、牧草で育てられた高品質なラム肉を楽しんでもらえるようになっています。
*遠軽町へのふるさと納税の申し込みは下記サイトから。
遠軽町ふるさと納税申込みサイト
https://www.furusato-tax.jp/city/product/01555/0
*アイルランド産ラム肉などの輸入を通して遠軽町のふるさと納税を支援しているのは、株式会社バーグマンです。
https://www.bgman.biz