<ニュースレター:実施報告>鮮魚居酒屋「四十八漁場」が、生産者・漁師を招いた定例の社内イベントを実施で、未来の漁業発展に重要な生産者⇔販売者⇔消費者の相互理解と関係性を深化

株式会社エー・ピーカンパニーのプレスリリース

株式会社エー・ピーカンパニー(本社:東京都港区、代表取締役社長:米山久、以下当社)が運営する「四十八漁場」など鮮魚を取り扱う魚事業部では、年に1度、生産者・漁師を招き、相互理解と関係深化、今後の展望を共有することを目的としたイベントを実施しております。当社の目指す「生産者・漁師⇔店舗スタッフ⇔お客様」間における、『ALL-WIN』の関係性を一層醸成させるべく、足並みを揃えました。

生販直結モデル生販直結モデル

 

「魚万博」でスタッフに向けてメッセージを伝える 佐賀県の漁師、伊藤将宏さん「魚万博」でスタッフに向けてメッセージを伝える 佐賀県の漁師、伊藤将宏さん

かつてアメリカの科学雑誌「サイエンス」に発表された専門家の調査結果、“2048年には天然の魚介類が獲れなくなる”。この衝撃的な文言を『四十八漁場』として屋号に冠し、「2048年以降も、この日本で美味しい魚が食べられますように」という願いを実現するべく、鮮魚居酒屋を展開しております。
一見矛盾しているように見える資源保護と魚食の関係ですが、当社魚事業部では、「居酒屋から漁業を創造する」というスローガンを掲げ、日々魚と向き合っています。
当社は持続可能性の高い漁法を実現している全国各地の漁師や船団、漁協・漁港、生産者と直接契約し、いうなれば「漁師の食卓と同じ鮮度」を実現するため、900㎞離れた九州で獲れた魚(一例)を当日中にお店で提供する「今朝獲れ」流通を構築。また魚種の特性などを見極め船上で神経〆を施したり、水揚げ直後から魚のコンディションを整えるなど、漁師自ら手間を掛けた鮮魚を提供できるよう、共同で産地や魚の価値付けを行い、産地の活性化も目指しています。同時に、おいしく食べられる未利用魚を用いた料理の開発も行うことで、タダ同然だった魚に値が付き、漁師の手取りが向上することで、盲目的に漁獲量を求める必要がなくなる。そういった循環を生み、広げていくことが、結果、水産資源を守ることにつながると考えています。

各イベントの概要
届けるべき情報が届くべき人に伝わるよう、日を変えて目的別にイベントを実施しております。

  • 生販直結シンポジウム -漁業予想図- (初開催)

■実施日 2018年10月20日(土)14:00~15:30
■参加者
岩手県陸前高田市   「米崎牡蠣」生産者 佐々木学さん、漁師 吉田大八郎さん 戸羽猛さん
岩手県洋野町     「北紫雲丹」“ウニ牧場”株式会社ひろの屋 下荢坪丈典さん 神山治泰さん
宮城県石巻市雄勝町  「夢牡蠣」生産者 伊藤浩光さん
福井県美浜町・ひるが 美浜漁協職員 谷口芳哉さん
宮崎県島野浦     当社グループ現地社員 竹井哲則さん
佐賀県唐津市・串浦  漁師 小田悠介さん 伊藤将宏さん
当社社員 10名
■目 的
漁師が成功事例を発表し共有。横のつながりを築き学びの場としてもらう。また、当社社員の産地に係る知識や理解を一層深める。
「産地も取り扱い品目も超え、同業同士で真剣に語り合う場を!」米崎牡蠣生産者 佐々木学さんの提案により、今年初開催。

1)岩手県・陸前高田より「米崎牡蠣」生産者 佐々木学さん
地域に根差した食育活動や水産観光の誘致などを実施。牡蠣ブランディングへの考え方や、同業同士が情報共有し切磋琢磨し昇華していくこと、またそれを継続していくことの重要性について、参加者である漁師へメッセージを送りました。
2)福井県美浜町より 美浜漁協職員 谷口芳哉さん
漁協と漁師が同じ方向を向き共に漁業を繁栄させていく、当たり前のようで実は難しい稀有な座組みが成功している漁協として、事例発表いただきました。
3)佐賀県唐津市より 漁師 小田悠介さん、伊藤将宏さん
本来は破棄されてしまう未利用魚“豆アジ”の商品化提案、魚種や魚に対する目利きにより処理方法を変えて出荷する、その手間への考え方を発表いただきました。
 

 

「生販直結シンポジウム」にて議論を交わす各産地の漁師「生販直結シンポジウム」にて議論を交わす各産地の漁師

 

  • 魚万博2018 (5回目の実施)

■実施日 2018年10月21日(日) 10時~14時
■参加者
岩手県陸前高田市    「米崎牡蠣」生産者 佐々木学さん、漁師 吉田大八郎さん 戸羽猛さん
岩手県洋野町      「北紫雲丹」“ウニ牧場”株式会社ひろの屋 下荢坪丈典さん 神山治泰さん
宮城県石巻市雄勝町   「夢牡蠣」生産者 伊藤浩光さん
福井県美浜町・ひるが  美浜漁協職員 谷口芳哉さん 武田健太さん
宮崎県延岡市・島野浦  当社グループ現地社員 竹井哲則さん
佐賀県唐津市・串浦   漁師 小田悠介さん 伊藤将宏さん
静岡県熱海市・網代   漁師 山村豊さん
宮崎県延岡市・島野浦  有限会社阿部水産 阿部卓磨さん
アルバイトスタッフ・当社社員 併せて200名強
■目 的
<スタッフ⇔漁師>
互いの感情移入を促進し、共栄を目指す。漁師とスタッフはここで得た生の声をそれぞれの仕事に活かすことで、モチベーションを上げる。
<漁師⇔漁師>
地域で限定的な仕事をしている漁師同士の横のつながりを生み出し、互いに高めあう関係を構築。
<当社⇔スタッフ>
事業を本質から理解することができるため、離職率が下がり、店舗力を強化することができる。それにより、業績の向上や常連様との強いつながりを生み出すことを期待する。
<当社⇔漁師>
日頃の感謝を伝えるとともに、より強固な関係性を築く。情報交換から産地や漁師の抱える問題を拾い上げ、事業への新たなヒントを得る。
■実施内容
1)クイズ大会
スタッフ(店舗ごと)と漁師/漁業関係者を1名入れたグループで、クイズに解答してもらいました。グループで相談し合い解答を考えることで、日本の漁業を取り巻く問題、より深い知識などを身につけ、問題意識の新たな想起や、持てる情報を深化させるヒントを得る機会になりました。
クイズで優秀な成績を残した店舗には、各産地から“賄い鮮魚”が届きます。
2)各産地から届いた鮮魚を特別メニューで試食
四十八漁場の料理人が、この日のために「どんこのムニエル 肝ソース」などをはじめとした8種類の新たな料理を考案し、参加者にふるまいました。料理にはこの日の感想を反映し、再現性などを考慮のうえ、店舗でのご提供を目指していきます。

 

 

クイズはチーム対抗で競いましたクイズはチーム対抗で競いました

開催史上最大の参加者、200名強が集まりました開催史上最大の参加者、200名強が集まりました

後日“賄い鮮魚”が届き皆で味わった様子は、社内用SNS「Talknote」を利用し、漁師に向けてスタッフから感想や感謝のメッセージを送りました。当社では日頃よりTalknoteを利用して、産地とスタッフがコミュニケーションを図っております。
 

「Talknote」で賄い鮮魚の感想とお礼を漁師さんにお伝えします「Talknote」で賄い鮮魚の感想とお礼を漁師さんにお伝えします

  • 漁協の寄合 (3回目の実施)

※このイベントは有料で、通常と異なるメニューを提供する「特別営業」の方法で実施しております
■実施日 2018年10月27日(土) 17時~20時(2部制)
■会 場 四十八漁場 山王パークタワー店
■参加費 5,000円(税込・飲食費すべて込)
■参加者 四十八漁場のお得意様(「トトログブラックLINE」でつながっているお客様)40名程度
     陸前高田市「米崎牡蠣」生産者 佐々木学さん
■目 的
お客様が中々会うことのない生産者との交流の機会を得ることで、当社で扱う食材が持つ、おいしい理由を知っていただくとともに、当社の取り組みや考え方についても改めてご認識いただくことで、お客様とのより強固な関係性を構築し、“アンバサダー”的存在となっていただくことを目指す。
■プログラム      
当日は、佐々木学さんにホストの役割も担っていただきました。
<第1部>
四十八漁場の取り組みの深部をご紹介
佐々木学さんによる牡蠣生産に対するこだわりなどのお話
牡蠣剥き体験(参加有志)
<第2部>
特選食材を使った特別営業
・佐々木学さんの「米崎牡蠣」・全国から届いた選りすぐりの鮮魚
・刺身の盛り合わせ魚種当てクイズ →正解者には、佐々木さんより牡蠣加工品のプレゼント

牡蠣のスペシャリストから、牡蠣剥きのコツを直接習います牡蠣のスペシャリストから、牡蠣剥きのコツを直接習います

「米崎牡蠣」の生産にどんな工夫や労力についてお客様にご説明する佐々木学さん「米崎牡蠣」の生産にどんな工夫や労力についてお客様にご説明する佐々木学さん

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