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【もう何を切り詰めていいか…】子ども世代への新型コロナ拡大が及ぼしたひとり親家庭への影響

GNJPのプレスリリース

今年の年明け頃より新型コロナウイルスは、20歳以下での爆発的な感染拡大が特徴である「第6波」の様相を見せました。非正規雇用で働く割合が高いひとり親家庭では、子どもの休校や休園によって就業の機会を失ったりするなど、依然として深刻な経済的影響が続いています。
ひとり親家庭を対象としたフードバンク事業「グッドごはん」を運営する認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパン(東京都大田区)は、今年3月、食品支援に申し込んだ利用者を対象にアンケート調査を行い、新型コロナウイルスの第6波の影響を調べました。

​ひとり親家庭を対象としたフードバンク事業「グッドごはん」の2022年1月の配付では、安全に食品をお渡しできるよう感染対策をしながら、対面で配付をおこないました。しかし、首都圏で食品を受け取る予定だった549世帯中61世帯が受け取りをキャンセルしました。内16世帯が新型コロナを理由としていましたが、理由不明のキャンセルの中にもコロナによるものがあると思われます。
そこでグッドネーバーズ・ジャパンは、新型コロナウイルス第6波がひとり親家庭へ与えた影響を調査するためアンケートを行いました。

【アンケート回答者について】

アンケートに回答したのは、認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンが運営する、ひとり親家庭を対象としたフードバンク「グッドごはん」を利用する、「ひとり親家庭等医療費受給者証※」を持つ首都圏および近畿圏のひとり親です。
※ひとり親家庭等医療費受給者証:18歳未満の子どもを養育し、所得が限度額未満かつ生活保護を受けていないひとり親家庭等に自治体から交付されている医療費助成制度の医療証

  • 実施日:2022年3月1日~15日
  • 対象者:「グッドごはん」に食品を申し込んだ首都圏および近畿圏の利用者               (首都圏は主に大田区、品川区、その他東京・神奈川・埼玉 / 近畿圏は主に大阪・京都・兵庫・奈良)
  • 有効回答数:1,266名(首都圏 642名、近畿圏 624名)
  • ※アンケートは、新型コロナウイルス第6波(2022年1月前後から回答時まで)の期間内の状況を聞いています。

【子どもの世代に感染が広まった第6波】

新型コロナウイルス第6波では子どもの世代に感染が拡大し、それに対し学校や園は休校・休園・学級閉鎖にしたり、濃厚接触者を休ませる等の措置を取ったりしました。そのため、特に小さな子どもを持つひとり親は大きな影響を受けました。特に近畿圏の「子どもの学校・園が休校・休園になった」割合は66.3%と群を抜いて高く、同時に「仕事を休んだ」割合も高くなっていることからも、子どもの休校がひとり親の仕事に影響していることがわかります。

 

 

「子どもの学校・園が休校・休園になった」と回答した人に、2022年1月〜回答時(3月上旬)の間で実際に休校・休園になった日数を聞いたところ、首都圏・近畿圏ともに「計15日以上」が15%前後となりました。また「その他」の項目では「休校や休園はないがオンライン授業をしている」という方もいました。今回は「オンライン授業」が質問の選択肢になかったので、実際はもっと多くの子どもがオンライン授業を受けていると考えられますが、子どもが日中家にいなければならないという点では、オンライン授業は休校や休園と同等の影響があります。
ひとり親家庭にとって、子どもの休校・休園・オンライン授業はどのような意味を持つのでしょうか。

  • 子供の学校が頻繁に休校になり、一人で留守番をさせることが多いです。お昼ご飯などが自分で用意がまだ出来ないので、その負担がしんどい時もあり、1人の時になにかあったらと心配になります。(小学生の子1人の母親)
  • 休校が続いて働けず給料が激減して生活費に困っています。(小学生の子1人の母親)
  • 仕事も減り、学校でもコロナが流行り休みになり、食費光熱費がとても苦しいです。(小学生の子と18歳以上の子、2人の母親)
  • 三学期は、10日しか登校していません。(中学生の子どもの母親)
  • オンライン授業が1ヶ月以上続いています。(中学生と障がいのある高校生の子どもの母親)

休校や休園に関する回答者のコメントでは、子どもが家にいることで「仕事に行けない・仕事を探せない」にもかかわらず「光熱費や食費がいつもより多くかかる」といった声や、「子どもだけで日中家にいて、きちんとした生活をできているか不安」「勉強に支障が出ている」などの声が多くありました。

 

親が仕事を休んだ日数も、子どもの休校・休園の日数とほぼ同じ値となっており、休校が仕事を休む原因の一つとなっていることは明らかです。
非正規雇用で働く割合が高く、分担して働きに出るパートナーがいないひとり親にとって、仕事を休むことは家庭の収入の減少に直結します。仕事を休まなかったとしても、日中家に子どもだけの状態は、他に頼れる大人が少ないひとり親家庭にとっては不安要素になります。

【2022年1月〜3月の間に届いたグッドごはん利用者からのハガキ】

 

オンライン授業は人々の生活に当たり前のものとして浸透しつつあります。しかし、オンライン授業には安定したネット環境や集中できる空間、安心して授業を受けられる家庭の環境が必要で、低所得のひとり親にとってそれらを充分に用意することは簡単ではありません。
生活費を捻出するために、食費は真っ先に削られる傾向にあります。子どもにはきちんと食べさせたいと自分の食事回数を少なくするひとり親もいます。
 

  • 休園になり、1週間在宅ワークにしたが全く仕事にならず会社に迷惑をかけた。日中は子供の面倒を見て夜中に仕事をする毎日だった。
  • 家族と自分自身が感染してしまい、子どもはすぐに良くなったが、私は体調不良が続く中、元気な子供を家から出さずに面倒をみるのが大変だった。
  • 1月下旬に私自身と子供2人もコロナに感染し、自宅療養をしておりました。子供の完治は早かったのですが、母親である私が療養期間10日経っても症状が治まらず、買い出しや家事育児が困難になり育児ノイローゼ気味になりました。感染から1ヶ月経過しましたが、体力はまだ戻っておらず、子供も保育所の休みが長かったせいか、毎日保育所に行きたくないと言い、給食を食べなくなりました。
  • 学校のオンライン授業で電波が悪かったりしてきちんとした授業ができなかった。
  • 学校はあっても学童が閉鎖になり預かるところがなくなった。学校があるので仕事は行かないといけなくて、留守番がこわくて子供から泣いて電話が頻回にあった。

【求められる社会の対応】

もしもあなたが、子どもを保育園に預けパートで働く身近に親戚もいないひとり親だとして、ある日昼過ぎに保育園から電話が来て「お子さんが濃厚接触者になったので明日から1週間登園を控えてください」と言われたらどうでしょうか。
子どもや自分も感染したらという不安の中、勤務先へ「明日から1週間休みます」と報告し、シフトの交代などで肩身の狭い思いをし、来月の給料の25%が減ってしまう。今年1月後半から2月にかけて、多くのひとり親がこの状況に陥っていました。現在も一時期より減少しているものの休校の措置をとっている学校はまだあります。

私たちは、子どものこころと身体を守る団体として、子どもが質の高い教育を受ける機会を失わず、またその保護者が「小さな子どもを育てているから」という理由でこれ以上生活や経済的な負担を負うことの無いよう、経済・福祉・雇用の支援などにより、社会のしわ寄せを受ける人々を支えていく仕組みや世論が作られることを望みます。

グッドネーバーズ・ジャパンはこのような状況を受け、食に関する支援でそんなひとり親と子どもたちを支えていきます。「グッドごはん」の支援は、物理的な支えだけでなく多くのひとり親の精神的な支えにもなっています。
できる限り多くの食品を希望する全ての方にお渡しするため、現在、毎月4000世帯に食品を提供する体制を作ることを目標に配付拠点を増やし、食品の寄付を募集しています。

■ひとり親家庭のフードバンク「グッドごはん」とは
「グッドごはん」とは、主に首都圏および近畿圏のひとり親家庭(※)を対象に、食品を無料で配付する事業です。企業や個人の寄付によって集まった、お米や調味料、レトルト食品、お菓子など、約10,000円相当のカゴいっぱいの食料を毎月ひとり親家庭に配付しています。

※1 当事業の対象者は、ひとり親家庭等医療費受給者証をもつ、所得が限度額未満かつ生活保護を受けていないひとり親家庭で、通常は首都圏および近畿圏の配付拠点に直接取りに来られる方を対象としています。
https://www.gnjp.org/work/domestic/gohan/

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