生活クラブ生協連合会のプレスリリース
生活クラブ連合会(本部:東京都新宿区・会長 伊藤由理子、以下生活クラブ)は、7月4日の配達分よりマーガリン類3品目の原材料に使用するパーム油を「RSPO(※1)」に認証された持続可能なパーム油の生産に貢献する原料に変更します。当会で扱うマーガリンの生産者、月島食品工業(株)が、パーム油を取り扱う企業の責任として2014年に「RSPO」に 加盟したことにより変更が実現しました。
パーム油はアブラヤシからとれる植物油で、用途が広いのが特徴です。食品や洗剤、燃料など、身の回りのさまざまな製品に使われ、世界的に需要が伸び続けています。一方でインドネシアやマレーシアなどのアブラヤシの主要な生産国では、生産量の増加に伴い急速な農園開発がすすみ、森林破壊や温室効果ガスの排出、労働者の人権などが問題となっています。
こうした事態を解決すべく、パーム油産業に関わる企業などが集まり設立したのが「RSPO」です。アブラヤシの農園から最終的な製品ができるまでを、各工程で独自の原則と基準のもとで管理し、持続可能なパーム油の生産と利用をめざす国際的な認証制度です。「RSPO」には4つのモデルがあります。当会のマーガリンに使用されるパーム油は、決まった量の認証パーム油を購入する「マスバランス」。認証農園からの認証油が、流通過程で他の非認証油と混合される認証モデルです。物理的には非認証油も含んではいますが、購入した認証農園とその油の数量は保証されています。今回の変更により、2020年度の当会のマーガリン利用実績に換算して約48トンのパーム油が「マスバランス」認証のパーム油に変わります。それぞれのマーガリンの味わいや使い勝手は、これまでと変わりません。また、トランス脂肪酸の含有量も変わらず、10g当たり0.05g以下に抑えています(※2)。
(※1) 持続可能なパーム油のための円卓会議(Roundtable on Sustainable Palm Oil)
(※2)月島食品工業(株)計算値
■生活クラブについて
生活クラブは組合員数約42万人の21都道府県、33の地域生協で組織される生活協同組合です。事業高は1千億円。生産から廃棄に至るまで安全や健康に配慮した品物の共同購入活動を通じ、持続可能な生活スタイルを実践しています。また、現在では、生活クラブ生協から派生したワーカーズ・コレクティブも各組織エリアを中心に300以上展開し、福祉や居場所づくりなど地域に必要な事業を作り出しています。食(F)、エネルギー(E)、福祉(C)を地域で市民が自治し循環させるサステイナブルな社会づくりを実践しています。
‣ホームページ: https://seikatsuclub.coop/
‣加入・資料請求はこちらから:https://welcome-seikatsuclub.coop/lp/
■生活クラブの受賞歴
<世界的評価>
1989年 「THE RIGHT LIVELIHOOD AWARD(ライト・ライブリフッド)名誉賞」受賞
(※“もう一つのノーベル賞”とも呼ばれる)
1995年 国連設立50周年記念「国連の友」による「われら人間:50のコミュニティ賞」受賞
<国内>
1999年 開発した超軽量牛乳びんグッドデザイン賞
2006年 グリーンピース・ジャパンの「トゥルーフード特別賞」
2007年 Rびんの活動(びん再使用ネットワーク)が環境大臣賞
2009年 「Food Action Nippon アウォード2009」優秀賞受賞
2010年 フード・アクション・ニッポンアワード 2010製造・流通・システム部門 入賞
(国産消費材の供給で145億キロカロリーの自給を高めたことによる)
2013年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配サービス 首都圏/近畿 1位
2013年 フード・アクション・ニッポン アワード2013入賞「食べるチカラ”キャンペーン」
2014年 フード・アクション・ニッポン アワード2014入賞「生活クラブの健康な食デザイン『ビオサポ』」による食料自給率向上への寄与
2014年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配サービス 首都圏 1位
2015年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配サービス 首都圏/近畿 1位
2015年 <本選びの会>が第8回日本女子大学家政学部賞
2016年 オリコン顧客満足度®調査 食材宅配サービス 近畿 1位
2018年 生協法制定70周年 厚生労働大臣表彰2018年 第6回環境省グッドライフアワード 優秀賞
(NPO・任意団体部門)
2020年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配サービス 首都圏 1位2022年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 食材宅配サービス 首都圏/東海/近畿1位