<1月31日は「愛菜の日」子どもの野菜に対する全国意識調査>野菜嫌いの子どもが最も多い県は「神奈川県」野菜好きの子どもが最も多い県は「山形県」と判明

カゴメ株式会社のプレスリリース

厚生労働省が平成29年「国民健康・栄養調査」にて発表した成人1日の野菜摂取量の平均は288.2gで、目標の350gを下回っており、野菜不足は深刻な問題となっております。

この度カゴメ株式会社(代表取締役社長 寺田直行 本社:愛知県名古屋市)では、野菜の摂取量が少なくなりがちな時期の1月から2月にもっと野菜を食べ、健康的な食生活を送ってもらいたいとの思いから制定した1月31日『愛菜(あいさい)の日』に合わせ、全国の3歳~12歳の子を持つお母さん4382名に対し子どもの野菜に対する意識調査を行いました。

カゴメは「トマトの会社から、野菜の会社に。」というビジョンを掲げ、野菜摂取の重要性について情報発信するとともに、野菜をより身近に、より手軽に摂取できるソリューションを提供することで、“ニッポンの野菜不足ゼロ”を目指し全力で取り組んでまいります。

<主な調査結果>
■母親が野菜嫌いの場合、子どもも野菜嫌いになる傾向

・野菜が好きかどうか、子ども本人と母親に調査したところ、「嫌い・やや嫌い」と回答した母親は、子どもも「嫌い・やや嫌い」と回答した人が多く、母親が野菜嫌いの場合、子どもも野菜嫌いになる傾向がある、ということがわかりました。

■野菜嫌いの子どもが最も多い県は「神奈川県」野菜好きの子どもが最も多い県は「山形県」と判明
・子どもが野菜を好きかどうかの調査結果を都道府県別に見たところ、子ども本人が野菜を「嫌い」と回答した“野菜嫌い県”ランキング、1位は「神奈川県(37.4%)」、2位は「富山県(37.1%)」、3位は「鹿児島県(35.5%)」という結果になりました。また、子ども本人が野菜を「好き」と回答した人が多かった“野菜好き県”ランキング、1位は「山形県(67.2%)」、2位は「福島県(60.9%)」、3位は「山梨県(60.8%)」という結果になりました。

■“野菜嫌い県”1位の神奈川県は、嫌いな野菜の数が最も多いことが判明
・嫌いな野菜の数について、都道府県別に見てみたところ、“野菜嫌い県”1位の神奈川県の嫌いな野菜の数は平均6.8個と全国で最も多いという結果になりました。
・一方、“野菜好き県”1位の山形県の嫌いな野菜の数は平均3.8個と神奈川県の半数ということがわかりました。

■“野菜好き県”1位の山形県は、7割以上の子どもが朝食で野菜を食べていることが判明
・1日の野菜の摂取量について、朝食に野菜を摂取するかどうかを見てみると、“野菜好き県”1位の山形県は、「朝食で野菜を取らない」と回答した人が29.0%と全国で最も少なく、山形県では7割以上が朝食で野菜を摂取しているということがわかりました。
・朝食で「野菜を取らない」と回答した人が最も多かったのは1位「奈良県(68.2%)」、2位「大阪府(67.4%)」、3位「京都府(66.4%)」という結果となり、関西圏では朝の野菜の摂取量が少ない傾向にあることがわかりました。

<母親が野菜嫌いの子どもは、子どもも野菜嫌いになる傾向>
野菜の好き嫌いについて、子どもと母親に調査を行い、母親の野菜好き嫌いが子どもに影響するのかを見たところ、野菜が嫌いな母親の子どもは59.1%が野菜嫌いということが分かりました。また、野菜が好きな母親の子どもを見てみると野菜が嫌いな母親の子どもより少なく野菜嫌いは25.7%という結果になり、母親が野菜嫌いの子どもは、子どもも野菜嫌いになる傾向にあることがわかりました。

【Q1】あなたと、末のお子様は野菜が好きですか。(SA)
【末のお子様の回答】

<子どもの理想的な野菜摂取量を知らない母親が7割以上>
子どもの1日の野菜の摂取量について、理想的な摂取量を知っているか、母親に対して調査したところ、73.8%の母親が「何グラムが理想か知らない」と回答し、「何グラムが理想かすぐに答えられる」と回答した人はわずか2.4%しかいませんでした。ほとんどの母親が、子どもがどれくらい野菜を摂取すればよいのかという理想的な野菜摂取量を知らないということがわかりました。

【Q2】末のお子様の理想的な野菜摂取量を知っていますか。

※本調査では、学齢別で厚労省が推奨する下記を子どもの理想的な野菜摂取量としております。
【子どもの理想的な野菜の摂取量】
3~5歳(幼稚園)240g、6~7歳(小学1年)270g、8~9歳(小学2・3年)300g、10歳以上(小学4年以上)350g
厚労省が推奨する「4つの食品群年齢別・性別・生活活動強度別食品構成」/身体活動レベルⅡ(ふつう) より

<野菜嫌いの子どもが最も多い県は「神奈川県」、野菜好きの子どもが最も多い県は「山形県」と判明>
子どもが野菜を好きかどうか、都道府県別に見たところ、子ども本人が野菜を「嫌い」と回答した“野菜嫌い県”ランキング、1位は「神奈川県(37.4%)」、2位は「富山県(37.1%)」、3位は「鹿児島県(35.5%)」という結果となりました。また、子ども本人が野菜を「好き」と回答した人が多かった“野菜好き県”ランキング、1位は「山形県(67.2%)」、2位は「福島県(60.9%)」、3位は「山梨県(60.8%)」となりました。

【Q3】末のお子様は野菜が好きですか。(SA)

【野菜嫌いの子どもが多い県ランキング(嫌い・計)】

【野菜好きの子どもが多い県ランキング(好き・計)】

<子どもの“野菜嫌い県”1位の神奈川県は、嫌いな野菜の数が最も多いことが判明>
野菜30品のうち、嫌いな野菜がいくつあるか調べたところ、子どもの“野菜嫌い県”1位の神奈川県は他の県と比べて嫌いな野菜の数が多く、平均6.8個と最も嫌いな野菜が多いという結果となりました。一方、“野菜好き県”1位の山形県は、嫌いな野菜の数は平均3.8個と神奈川県の半分ということが分かりました。

【Q4】末のお子様が嫌いな野菜をそれぞれすべてお答えください。(MA)

【嫌いな野菜の個数平均】

<子どもの“野菜好き県”1位の山形県は、7割以上の子どもが朝食で野菜を食べていることが判明>
1日の野菜の摂取量について、朝食に野菜を摂取するかどうかを見てみると、子どもの野菜好き県1位の山形県は、「朝食で野菜を取らない」と回答した人が29.0%と全国で最も少なく、山形県では7割以上が朝食で野菜を摂取しているということがわかりました。
また、朝食で「野菜を取らない」と回答した人が最も多かったのは1位「奈良県(68.2%)」、2位「大阪府(67.4%)」、3位「京都府(66.4%)」という結果となり、関西圏では朝の野菜の摂取量が少ない傾向にあることがわかりました。

【Q5】あなたと、末のお子様の食事における野菜の量をお答えください。

【末のお子様の平日の朝食】「野菜をとらない」回答者

<“野菜嫌い県”1位神奈川県に比べ“野菜好き県”1位山形県の子どもは「野菜を育てる」経験を多くしている>
子どもたちが野菜に対してどのような知識もち、どのような経験をしているのか、“野菜嫌い県”1位の神奈川県と“野菜好き県”1位の山形県を比較してみたところ、山形県のほうが「家庭菜園をする/野菜やハーブを育てたことがある」「保育園や学校で野菜を育てたことがある」という「野菜を育てる」経験をしたことのある子どもが多いということがわかりました。
子どもの頃から野菜を育てるという経験をすることで、野菜を「好き」と感じる傾向があることがわかりました。

【Q6】あなたの末のお子様にあてはまるものを全てお選びください。(MA)

 今回の調査結果をうけて、料理研究家・栄養士の浜田 陽子先生にコメントをいただきました。

 <調査結果についてのコメント>
今回の調査では、“野菜嫌い県”1位が「神奈川県」という結果がでました。野菜嫌いにはさまざまな要因があるため、一概に特定の事象に起因すると断定はできませんが、恐らく、神奈川県は子どもの数が多く、都市部では転勤等で出入りも激しいことも一因かもしれないと考えます。そのため、家庭や学校において、子どもの好き嫌いにじっくり取り組む施策や時間が、他府県に比べて少なくなるのではないか、という可能性を感じました。

朝食で野菜を食べる子が多い山形県は“野菜好き県”である、という結果は、家庭や親の食へのスタンスの現れでしょう。朝はせわしなく、夕食ほど手間をかけられないものですが、「野菜は毎食食べるべき」という親の考え方は、朝食を通してこそ伝わりやすいものです。味噌汁の具や切っただけのサラダ、出しっぱなしのプチトマトなど、シンプルで良いので、子どもの朝食には野菜を取り入れていただきたいです。

また、野菜好きの子どもが多い山形県は、野菜を育てた経験を持つ子どもが多いという結果が出たように、その相関関係はおおいにあると思いました。嫌いな野菜の種類が多いということは、認知している野菜の種類も多いということになるため、野菜の種類を多く知らない子に比べ、いつか食べられるようになる可能性も高まります。
大切なことは、多くの野菜について「知る」こと。そして、できれば「触れる」ことです。
まずは親や周囲の大人が、野菜或いは子どもの「野菜嫌い」に対してあまり気負わず、今まで知らなかった野菜に興味を持ったり、料理や食卓に取り入れたり、手軽な栽培にチャレンジをすることで、子どもの野菜好きに繋げられると良いでしょう。

<野菜嫌いへの対策は「おいしく、無理なく、少しずつ慣れさせる」ことが重要>
子どもの野菜嫌いは主に2つの原因があります。ひとつは「味」や「食感」、「香り」などが原因でシンプルに野菜を美味しいと感じないこと、もうひとつは環境が原因でなんとなく野菜が嫌いだと思い込んでしまっていることです。野菜を食べられないと思い込んでしまっている子に対しては、まずは野菜の味に慣れさせること、少しの量でもかまわないので「野菜を食べることができた!」という自信をつけさせることが大事なので、野菜ジュースを使うという方法もオススメです。

野菜ジュースを飲ませたからおかずを一品減らそうという考え方はNGですが、「補助」としてはいろいろな使い方が可能です。野菜ジュースを活用するなどして、野菜が入っているのにおいしく飲めたという経験をすることで、「苦手だと思っていた野菜を食べることができた」という自信をつけさせることが大切です。「口に入れた」という実感を持たせるためのファーストステップとしては有効と言えるでしょう。

もし、野菜ジュースをそのまま飲むことが難しいようであれば、料理に使ってみるという手段もあります。このときのポイントは、「この料理に野菜ジュースが入っているんだよ」と事前にきちんと子どもに教えること。子ども自身に「この料理には野菜ジュースが入っていて、自分の口に入った」ということを理解させることが、成功体験へとつながり、野菜嫌い克服への第一歩になります。

一方、小さく刻んでこっそりと食べさせるのは野菜嫌い克服には全く無意味です。逆に、子どもが気づいてしまったときにだまされた、と感じて、ネガティブな体験になってしまう可能性があるからです。
子ども自身が野菜を食べていると理解している状況で、「おいしい」とポジティブな感想を持てることが重要です。

食の好みは成長と共に変わっていくだろうと長い目で見守る方法もあるかもしれませんが、生涯の好き嫌いの土台をつくる子どもの時にしっかりと野菜を好きになるトレーニング=「ベジトレ」をしてあげることが大切です。
今回、忙しいお母さんでも実践できる、”ベジトレ” の5つのポイントをまとめました。

<浜田陽子先生監修 野菜を好きになるトレーニング“ベジトレ” 5つのポイント>

POINT 1 
お買い物で子どもに野菜を選ばせる

子どもに“選ぶ”という主体性のある行動をしてもらうことがポイントです。「野菜は色が濃い方がおいしいんだって!どれが1番色濃いかな?」など、声をかけてあげるのがオススメです。自分で選んだ野菜なら子どももチャレンジしやすいです。家族に協力してもらい、「パパが自分の選んだ野菜をおいしいと言ってくれた!」など野菜にまつわるポジティブな経験を積ませてあげましょう。

POINT 2 
野菜の料理のお手伝いで素材に触れさせる

料理のお手伝いをすることで、ご飯を作る手間や大変さが経験でき、食べることの大切さを感じることができます。レタスをちぎる、ミニトマトのヘタを取るなどは3歳くらいになれば、お手伝いできます。切る作業は早いと4歳くらいからプレ包丁やテーブルナイフを使えばできます。小学1年生くらいからはこども包丁にステップアップさせてあげてOKです。熱を使う「炒める」作業は小学3年生くらいから徐々にお願いしてみましょう。

POINT 3 
子どもの自尊心をくすぐる声掛け

自尊心をくすぐる声掛けは、子どものモチベーションアップに非常に効果的です。「思い込みではっきりした理由がないまま野菜を遠ざけていたが、チャレンジできたきっかけは声掛けだった」という子どもは8割以上います。声掛けの際は以下のポイントを意識してみると子どもの自尊心をくすぐりやすいです。

・野菜を食べられたらその場にいない人に報告させる。 例:「全部食べられたらおばあちゃんに自慢しよう!」
・子どもの知らないところでほめていたのをこっそり伝える。 例:「昨日ニンジン食べられたのすごいってパパが言ってたよ!」

POINT 4 
間食や補食に野菜ジュースや野菜を使ったおやつを活用

野菜がはいっているのに飲めた・食べられたという成功経験をすることが子どもの自信につながります。 「口に入れた」という実感を持たせるためのファーストステップとしては野菜ジュースや野菜を使ったおやつは有効と言えるでしょう。 

POINT 5 
野菜ジュースやトマトジュースを使ったおかずで野菜味へのハードルを下げる

野菜ジュースをそのまま飲むのも難しいようであれば、料理に使ってみるという手段もあります。カレーの調理などで水を使うところを、野菜ジュースに置き換えるなどの裏技も効果的です。このときのポイントは、「この料理に野菜ジュースが入っているんだよ」と事前にきちんと子どもに教えること。子ども自身に「この料理には野菜ジュースが入っていて、自分の口に入った」ということを理解させることが、成功体験へとつながり、野菜嫌い克服への第一歩になります。

株式会社Studio coody代表取締役・料理研究家・栄養士
浜田 陽子(はまだ ようこ)

株式会社Studio coody(スタジオコーディー)代表取締役・料理研究家・栄養士
「生活習慣病」「食育」「ダイエット」「乳幼児栄養」「妊産婦栄養」を専門分野とし、”心と体に美味しいレシピ” を提案する。2児(長男:H9生、長女:H11生)のシングル母。

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