「天空の集落(ソラ)の畑再生プロジェクト」に参画 世界農業遺産で“地域”と“栽培”の持続可能性を検証

エスビー食品株式会社のプレスリリース

エスビー食品株式会社は、ANAあきんど株式会社(以下、「ANAあきんど」)、株式会社さわ(以下、「さわ」)と共同で「天空の集落(ソラ)の畑再生プロジェクト(以下、「本プロジェクト」)」として、世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」における持続可能な栽培と地域づくりを支援します。

当社は、企業理念「食卓に、自然としあわせを。」のもと、「地の恵み スパイス&ハーブ」を核とした事業により、世界の食の進化・発展と、持続可能な未来の実現に貢献することを目指しています。スパイスやハーブはすべて植物の一部であり、世界中のさまざまな国で生産されていることから、気候変動による食料不足・農業衰退を当社における重要課題の一つと認識し、環境負荷の低減や持続可能な調達の推進に取り組んでいます。新たな産地の開発や、栽培における環境負荷低減を進めるためには、さまざまな地域と連携し、スパイスやハーブの多様な栽培方法を検証・確立することが必要と考えています。
 
この度、徳島県にし阿波地域(美馬市・三好市・つるぎ町・東みよし町)の世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」に着目し、徳島県で事業を行うさわ・ANAあきんど徳島支店とともに、本プロジェクトの活動を支援することにいたしました。
「にし阿波の傾斜地農耕システム」の一地域である「つるぎ町家賀集落」では、過疎が進み、伝統農法の担い手不足が深刻化しています。本プロジェクトは、この集落において環境負荷の低い栽培方法でハーブを中心とした付加価値のある作物の栽培を行い、関係人口を増やして地域の活性化と新たな価値の創出を目指します。当社は栽培する作物の提案や栽培支援、ハーブを使ったレシピの開発支援、収穫した作物を使った商品の商品化・販売支援をしていく予定です。

天空の集落(ソラ)の畑での栽培実験の一つとして、5月25日にローズマリー、セージ、タイム、バジルなどのハーブの苗植えを実施しました。プロジェクト参加団体の皆様とともに当社従業員も参加し、約3アールの農地で、畝(うね)の造成、苗の植え付け、カヤ(敷き草)のすき込み、水やりを行いました。

■世界農業遺産「にし阿波の傾斜地農耕システム」について
世界農業遺産とは、社会や環境に適応しながら何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化や風景などが相互に関連して一体となった農林水産業システムのことです。国際連合食糧農業機関(FAO)によって認定され、世界で24ヶ国74地域、日本では13地域が認定されています(2023年2月現在)。
徳島県にし阿波地域では、急傾斜地にカヤをすき込んで土壌流出を防ぎ、段々畑を作らずに斜面のまま耕作する独特の農法が400年以上にわたって継承されてきました。この環境負荷の低い持続可能な農法が評価され、2018年3月に世界農業遺産に認定されました。
農林水産省ホームページ:https://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/giahs_3_162.html

■「ANAあきんど株式会社」について
航空輸送をはじめとするANAグループの各種リソースを活用し、地域とともに活気ある地域づくりに貢献する地域創生事業などを行う企業です。徳島支店では、2022年度に県より委託を受け、徳島県でのワーケーションの推進、地域と首都圏企業とのマッチングを支援する「アワーケーション共創プログラム」を実施し、本プロジェクトの発足につながりました。本プロジェクトでは、関係人口づくりやプロジェクトの認知拡大を支援します。
ANAあきんど株式会社:https://www.ana-akindo.co.jp/

■「株式会社さわ」について
徳島県内でレストランの経営や弁当の製造販売、給食事業などを行う企業です。本プロジェクトでは、農園(SAWA FARM)の運営や、付加価値野菜の活用による地域活性化を支援します。
株式会社さわ:https://sawa-food.com/

                         

地域・企業との共創により、スパイスやハーブの持続可能な栽培を目指すとともに、地域課題の解決に貢献します。

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