【渋谷ヒカリエ d47食堂×サステナブルシーフード】好評につき、今年も「サステナブル・東京湾スズキフェア」を開催 〜9月8日(金)より「江戸前船橋瞬〆すずき®」のメニューを提供開始〜

株式会社UMITO Partnersのプレスリリース

「おいしい漁業が続く社会を。」をコンセプトに、海と漁業のサステナブルを推進する株式会社UMITO Partners(所在地:東京都千代田区、代表取締役:村上春二)は、「d47食堂(渋谷区渋谷)」と共同で、2023年9月8日(金)〜2023年11月9日(木)まで「サステナブル・東京湾スズキフェア」を開催します。期間中は、UMITO Partnersがサステナブル漁業プロジェクトをサポートする、東京湾で100年後を見据えた漁業に取り組む海光物産株式会社(所在地:千葉県船橋市)から調達した「江戸前船橋瞬〆すずき®」を用いたメニューを提供します。

  • 「サステナブル・東京湾スズキフェア」とは?

UMITO Partnersでは、サステナブルな漁業や地域を目指す生産現場へのMSC漁業認証・ASC養殖業認証取得支援やサステナブル漁業プロジェクトの支援を行うとともに、飲食店やシェフへのサステナブルシーフードの調達支援を行ってきました。なかでも、「d47食堂」においては、2022年を皮切りに、「サステナブル漁業プロジェクト」(※1)によって水揚げされた東京湾のスズキや北海道苫前町のミズダコを提供するコラボレーション企画を実施してきました。

今年で2回目を迎える「サステナブル・東京湾スズキフェア」では、UMITO Partnersが調達を支援したサステナブルシーフード「江戸前船橋瞬〆すずき®」を使ったメニューを、d47食堂が考案。期間限定メニューとして登場します。当企画の背景には「100年後の漁業を見据えた漁業者の取り組みをより多くの人たちに伝えたい」という2社の強い想いがあり、スズキの旬に合わせてフェアを開催する運びになりました。

※1 科学的な根拠に基づいた水産資源の管理や生態系への影響を最小限に抑え、サステナブルな漁業を目指すプロジェクト。グローバルマーケットにおいて欠かすことのできないビジネス条件の一つとなっており、国内市場においても需要は高まってきています。

  • 「江戸前船橋瞬〆すずき®」とは?

当フェアでメインとなるサステナブルシーフードは、東京湾での漁業を持続可能にするために取り組んでいる、海光物産株式会社の「江戸前船橋瞬〆すずき®」です。

「江戸前船橋瞬〆すずき®」とは、東京湾における旬のスズキ(5月〜10月に漁獲されたもの)を厳選し、「瞬〆®」(※2) という活〆放血神経抜きという技法で、スズキの鮮度を保ったまま旨味を最大限に引き出したものです。なお、「千葉ブランド水産物認定品」にも認定されています。

海光物産では、「東京湾の水産資源を次世代に残すこと」を使命として、UMITO Partnersとともに、2016年からサステナブル漁業プロジェクトに取り組んでいます。当フェアに使用される「江戸前船橋瞬〆すずき®」は、まき網漁法による東京湾スズキにおいては、2022年8月にMEL(マリン・エコラベルジャパン)(※3)Ver.2.0漁業認証を取得。国際基準を満たす認証水産物となっています。

※2 瞬〆®とは、鮮度を保ち、より魚の旨味を引き出すための魚の〆方。活〆・血抜きしたスズキの神経をエアガンで抜き取ります。瞬〆をすることで、魚が感じるストレスを最小限に抑え、身割れなどの身質の劣化を防ぎ、魚の旨味成分を閉じ込めることができます。海光物産により商標登録がなされています。

※3 MEL(マリン・エコラベル・ジャパン)とは、MEL認証とも通称される、日本発の水産エコラベル認証の一つ。水産資源や生態系などの環境にやさしい方法で行われている漁業や養殖業を認証する仕組み。

  • フェアメニューは、東京湾の生態系を表現した「東京湾ミックスフライ」

今回のフェアメニューは、東京湾の生態系を表現した「東京湾ミックスフライ」。メニューの目玉である「江戸前船橋瞬〆すずき®」のフライは、スズキの強い旨味とふっくらとした食感を楽しめる一品です。さらに、同じ漁で水揚げされたコノシロ(若魚はコハダと呼ばれる)もスズキとともに一皿を彩ります。柚子胡椒のタルタルソースをつけて、お召し上がりいただけます。

  • SDGsへの貢献を目指して「食べて応援、海とヒトにやさしい持続可能な漁業」

近年、海洋環境の変化や、それにともなう水産資源の状況から、国際的に漁業のあり方が見直されています。将来にわたって日本の豊かな海を引き継ぐためには、海に一番近い存在である漁師さんたちの持続可能性を考慮した漁業はもちろん、その漁業によって得られたサステナブルシーフードを応援する消費行動が、SDGs(目標12:つくる責任、つかう責任、目標14:海の豊かさを守ろう)への貢献にもつながります。

  • 関係者コメント

大野和彦(海光物産株式会社 代表取締役)

「渋谷ヒカリエ」という、最先端の情報発信拠点に立地した『d47食堂』で、昨年に引き続き「サステナブル・東京湾スズキフェア」を開催していただけることは、私たち江戸前の漁師にとっても、お客様にとっても大変意義深いことです。と言いますのも、東京湾は、湾岸域に住む人々の里海でもあるからです。私たちが、最も近くで自然環境を感じられる東京湾。平面的には穏やかにしか見えませんが、実はこの下の3D空間で今何が起こっているのかを、メニューを通して皆さんと共有することが私たち漁師の願いです。

相馬夕輝 (D&DEPARTMENTディレクター)

海の環境の変化を、私たちが日常で感じることは多くはありません。d47食堂では、数年前から天然の真昆布の不漁が続き、持続性を考えて養殖の真昆布へ切り替えを行いました。海の環境の変化は、実はそんなに遠くないところで私たちの生活に影響を与え始めているのです。そして、UMITO Partnersのみなさんと出会い、海の持続性、海の仕事に関わる経済の持続性、海の周辺に暮らす地域の社会的な持続性など、自然と人を含めた暮らしの持続性について考えることに気づかせていただきました。自然や地域との関わりを、いかに想像力と創造力を持って解決に向かっていけるのか。環境・産業・文化を含めた、持続的な「おいしい」を考える活動を始めていきます。

村上春二(UMITO Partners 代表取締役)

多様な水産物を育む東京湾。近年の海洋環境の著しい変化、沿岸開発、過剰漁獲などにより、かつて豊富であった水産物も減少傾向にあります。スズキもその一つの魚種です。東京湾のスズキの漁獲量は日本一ではありますが、近年徐々に漁獲量が減少しています。このままでは地域経済や文化の衰退に繋がってしまう、どうにかスズキの資源と漁業をサステナブルにさせたいと言う想いから立ち上がったのが本プロジェクトです。漁師自らデータを記録し、自主的な資源管理と生態系への影響を最小限に抑える活動を行っています。d47食堂さんのお料理を通じて東京湾を感じて頂き、ウミとヒトのポジティブな関わりが高まり、より多くの漁業と水産資源のサステナビリティへと繋がることを願っています。

■サステナブル・東京湾スズキフェア 概要

東京湾で獲れたサステナブルな「江戸前船橋瞬〆すずき®」を取り入れたメニューが、d47食堂(渋谷区渋谷)にて、期間限定で提供されます。

期間:9/8(金)〜11/9(木)予定 

メニュー:東京湾ミックスフライ

価格:1,300円(税込) 

(※ごはんセット +1,000円(ご飯、味噌汁、小鉢2種)と合わせて定食にしてもお召し上がりいただけます。)

場所:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 8F d47食堂

電話:03-6427-2303

営業時間:月火木|11:30-20:00 金土祝前日|11:30-21:00 日|9:00-11:00/11:30-20:00

(※水曜定休)

(※第1,3,4日曜日はd47食堂モーニング開催のため朝の時間帯も営業)

<参考資料>

■東京湾スズキまき網漁業  サステナブル漁業プロジェクト

https://umitopartners.com/works/chiba/

▶関連プロジェクト

「Ocean to Table」(IT技術を駆使して魚のトレーサビリティシステムを構築)

https://umitopartners.com/works/ocean-to-table

  • 会社概要

■海光物産について

「江戸前船橋瞬〆すずき®」のブランド化に取り組むとともに、漁場となる東京湾の海の恵みを未来につなげるため、「高鮮度の江戸前鮮魚を提供する」「魚の価値を引き出すことで社会に貢献する」「東京湾の水産資源を次世代に残す」の3つの使命を掲げる。漁から江戸前魚介類の販売・物流を手がけ、2016年からサステナブル漁業プロジェクトを開始。

http://kaikobussan.com/

会社名:海光物産株式会社

所在地:千葉県船橋市湊町3-20-7東京ストマック205

代表者:大野和彦(大傳丸) 中村繁久(中仙丸)

設立:1989年10月

事業内容

・江戸前魚介類の販売及び物流

■ d47食堂について

D&DEPARTMENT PROJECTによる、47都道府県と季節を感じる定食屋。各地に根付く、その土地ならではの食材や食文化を活かしたメニューが味わえるほか、ワークショップや勉強会も開催。食を通じて、生産者や器のつくり手の想いとともに、各地の個性と魅力を伝えている。2022年から、海の持続性についてお客様と一緒に考える「サステナブルシーフード」の活動をUMITO Partnersと共にスタート。

https://www.instagram.com/d47_shokudo/

D&DEPARTMENT PROJECT https://www.d-department.com/

会社名:ディアンドデパートメント株式会社

本社所在地:〒158-0083 東京都世田谷区奥沢8丁目3番2号

代表:ナガオカケンメイ

設立:1997年5月26日

事業内容

・デザイン生活用品の商品企画、製造、卸、及び販売

・レストラン事業、無農薬野菜などの生産

・ブランド構築及びコンサルティング

・グラフィックデザイン制作

・WEBサイト企画・デザイン・制作

・書籍雑誌編集及び出版

・地域観光資源発掘及びコンサルティング

・旅行事業、ツアー企画・監修

・デザインコンサルティング部門 D&DESIGN

■ UMITO Partners(ウミトパートナーズ)について

「ウミとヒトが豊かな社会の実現」をビジョンに掲げ、海洋・水産科学博士で構成される科学調査分析部と事業開発営業部で事業を行っています。サステナブル漁業プロジェクトやMSC漁業認証・ASC養殖業認証取得支援を始め、生産現場向けワークショップや流通支援、そして地域サステナビリティのブランディングなど、環境・経済・社会のバランスが取れた持続可能(サステナブル)な漁業・養殖業への転換と海の持続性を推進しています。2023年4月には、海と漁業のサステナブルを推進する企業として、社会や環境に配慮した公益性の高い企業に対するアメリカ発の国際的な認証制度「B Corp認証」を取得しました。

https://umitopartners.com/

会社名:株式会社UMITO Partners

所在地:東京都千代田区神田西福田町4-5

代表:村上春二

設立:2021年6月1日

事業内容:

・ 水産国際エコラベル認証コンサルティング事業

・ 水産物に関する流通事業コンサルティング、及び流通支援

・ 水産物と漁業に関するPR・ブランディング事業

・ 経営・事業コンサルティング、及び実行支援

・ 漁業を通じた地域のPR・ブランディング事業、及びコンサルティング事業

・ サステナビリティに関する研修、セミナー、シンポジウム、イベント等の企画運営、

  及びそれらに関するコンサルティング事業

・ 海洋・水産科学における調査・分析・研究事業、及び調査研究プロジェクト運営

支援プロジェクト

・北海道苫前町ミズダコ樽流し漁業改善プロジェクト(FIP)(※4)

・岡山県瀬戸内市邑久町垂下式カキ漁のMSC漁業認証取得支援

・広島県倉橋島垂下式カキ漁改善プロジェクト(FIP)

・北海道マイワシ漁業改善プロジェクト(FIP)

・宮城県気仙沼ヨシキリザメ・メカジキはえ縄漁業改善プロジェクト(FIP)

・千葉県船橋市東京湾スズキまき網漁業改善プロジェクト(FIP)

・熊本県天草市マダイ養殖業改善プロジェクト(AIP)/ ASC認証取得支援

・和歌山県那智勝浦町ビンチョウマグロはえ縄漁業改善プロジェクト(FIP)

・宮城県女川町ギンザケ養殖業改善プロジェクト(AIP)/ ASC認証取得支援

・UMITO NARIWAIワークショップ(※5)第一弾 

    浜中漁業協同組合・厚岸漁業協同組合・昆布森漁業協同組合と実施

・UMITO NARIWAIワークショップ第二弾 

    根室漁業協同組合、歯舞漁業協同組合、落石漁業協同組合、根室湾中部漁業協同組合と実施 

※4 漁業改善プロジェクト(FIP:Fishery Improvement Project)とは、サステナブルな漁業や責任ある養殖業を目指し、持続可能性における課題解決を計画的に取り組むプロジェクト。グローバルマーケットにおいて欠かすことのできないビジネス条件の一つとなっており、国内市場においても需要が年々高まっています。

 ※5 UMITO NARIWAIワークショップとは、各地域の現状やニーズに応じてオーダーメイドで設計し、地域に出向いて漁業者や漁協職員等に対して開催する参加型ワークショップです。水産資源を育む「海」と、漁業者や漁村の「生業(なりわい)」としての漁業の両方の持続可能性の実現を目指します。

https://umitopartners.com/works-cat/workshop

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