豪州の酒類事業を“新”Carlton & United Breweriesとして2020年内に統合完了

アサヒグループホールディングス株式会社のプレスリリース

 アサヒグループホールディングス株式会社(本社 東京、社長 小路明善)傘下のオセアニア事業統括会社Asahi Beverages社(本社 ヴィクトリア州・メルボルン、Group CEO Robert Iervasi)は、豪州における既存の酒類事業Asahi Premium Beverages社と2020年6月1日にアサヒグループ入りしたCarlton & United Breweries社を統合します。新社名はCarlton & United Breweriesで、Peter Filipovic氏が新CEOを務め、2020年内に統合を完了する予定です。
 今回の統合により、当社は『アサヒスーパードライ』『Peroni Nastro Azzurro』に加えて『Corona』『Carlton Draught』『Great Northern』『Victoria Bitter』などスーパープレミアムからメインストリーム価格帯までを網羅したビールの強力なブランドポートフォリオを一体運営できる体制を整えます。RTDやサイダーなども合わせて、総合酒類企業として幅広いカテゴリーで高付加価値ブランドを展開します。

 Asahi Beverages社は、2020年6月1日にAnheuser-Busch InBev SA/NVグループが豪州で保有する全事業(CUB事業)を取得して以降、「Alliance for Growth」という統合プロジェクトを立ち上げました。豪州における確固たる収益基盤の構築に向けて、2024年までのシナジー計画を策定しています。今後5年間で100億円以上のコストシナジー創出を目標としており、具体的な取り組みは以下の通りです。

<コストシナジー創出の取り組み>
・生産効率に加え、配送センターの統合や得意先への配送ルートの集約化などにより、生産物流体制の最適化。
・スケールメリットを活かした瓶、缶、段ボール、原料などの直接材や販促物など間接材の共同調達による調達コストの効率化。
・インフラ管理の委託先の集約化などによるITコストの効率化。
・シェアドサービスの拠点統合、業務プロセスの見直しなどによる効率化。

また、統合を通じて以下の効果も想定しています。
・業務用に圧倒的な優位性を持っているCUBの販売網を活用した『アサヒスーパードライ』『Peroni Nastro Azzurro』などの既存ブランドの取り扱い拡大により、販売数量を拡大。
・スーパープレミアムカテゴリーを軸に充実したブランドポートフォリオを活用し、プレミアム戦略の再構築と多様化によるブランドエクイティ向上の機会を拡大。
・飲料を含めたビール以外のカテゴリーにおいても、特に業務用市場での取り扱い拡大による新たな成長機会を創出。
・これまでアサヒグループとCUBが蓄積してきた商品開発力、マーケティング力などを融合することにより、新たな成長ドライバーを創出。

 アサヒグループは、2011年にIndependent Liquor Groupを買収し、本格的にオセアニア酒類市場に参入しました。2013年には豪州で酒類事業を担う組織をAsahi Premium Beverages社に社名変更し、『アサヒスーパードライ』『Peroni Nastro Azzurro』といったプレミアムブランドに加え、RTDやクラフトビールなど付加価値の高い酒類ブランドを展開してきました。2020年6月には、グローバルな成長基盤の拡大を目指す中期戦略の一環としてCUB事業を取得し、豪州における確固とした収益基盤の構築とプレミアム戦略を推進できる体制を整えました。今回の統合を通じて、豪州酒類事業、豪州飲料事業、New Zealand事業の3事業体制でオセアニア全体でのシナジー創出を追求します。

 当社は、グループ理念“Asahi Group Philosophy”に基づく『中期経営方針』で“グローカルな価値創造経営”の推進を掲げています。日本・欧州・豪州の3極を核とした強固なグローバルプラットフォームの構築、人材やノウハウなど成長リソースの融合を通じた経営資源の高度化を通じて、強い競争力を持つプレミアムビールメーカーとしてスピーディーな成長を目指します。

 

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