おやつを食べる頻度・関心は低下傾向が目立つが、 『ケーキ』で「自分へのご褒美にちょっとぜいたく」は男女で増加  ―「おやつ・間食に関する実態調査2020」結果の報告―

株式会社日本能率協会総合研究所のプレスリリース

株式会社日本能率協会総合研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:譲原 正昭)は、2020年7月に、首都圏在住の15~79歳の男女個人を対象として『おやつ・間食に関する実態調査2020』を実施いたしました。本調査では、菓子・デザート・軽食等の“おやつ(間食)マーケット”の実態を明らかにしました。2008年からの継続調査ですので、時系列の変化も捉えています。詳細分析は別途販売資料として取り扱っておりますが、本リリースではその一部をご紹介します。
( https://bit.ly/2GNU7W3 )

Summary
◆おやつの変化の感じ方が低下、菓子やデザートへの好奇心、関心が遠のく傾向。
『おいしい菓子やデザートが増えた』は11年→20年で20ポイント近く減少し4割を切る。『小腹がすいた時、甘い菓子やデザートを食べる』『コンビニで手作り風デザートを買う』も減少。
◆男女とも20代・50代で「自分へのご褒美にちょっとぜいたく」が増加。
『自分へのご褒美に、ちょっとぜいたくな菓子やデザートを食べる』は3割超。女性20代・50代では5割を超えて多い。男性50代が18ポイントと最も増加、次いで男性20代が16ポイント増。
◆「ケーキ」をよく食べる人は「ぜいたく」気分「ご褒美」目的が多い。
「ケーキ・洋生菓子」をよく食べる人は、食べる気分で『ちょっとぜいたくしたい時』が4割以上。「ケーキ・洋生菓子」「アイスクリーム・シャーベット」の目的で『自分へのご褒美のため』が約2割。
◆「アイス」「カップめん」「チーズ」は頻度増の中、多くのジャンルは頻度が減少。
食べる頻度「週に1回」以上は17年→20年で「アイスクリーム」「カップめん」「チーズ」が4ポイント以上増加。一方、「あめ・キャラメル・グミ」「和生菓子」「ガム」は長期で低落傾向が続く。
◆『ポテトチップス』のほか、デザートの増加が目立つ。
17年→20年で『ポテトチップス』は8ポイント増加、『シュークリーム』『果実・ナタデココ・タピオカ入り飲料』『チルドカップ型容器のドリンク』『バータイプのアイス・氷菓』も増加した。

【調査概要】
・調査対象 :首都圏在住の〔本調査〕15~79歳の男女個人、
       および〔子供調査〕同居する小・中学生
・調査方法 :日本能率協会総合研究所「モニターリサーチ・システム」
       利用による郵送調査
・有効回収数:〔本調査〕1,381人(発送数2,000人、有効回収率69.1%)、
       〔子供調査〕182人
・調査実施日:2020年7月1日(水)~7月13日(月)

※時系列比較では、過去の調査対象と揃え、首都圏10~60代計(有効回収数600人)にて分析
※母集団人口の地域構成比・地域ごとの年代構成比に基づきウエイトバック集計を行いました。

Point!:おやつの変化の感じ方が低下、好奇心、関心が遠のく傾向。
◆『おいしい菓子やデザートが増えた』は11年→20年で20ポイント近く減少し4割を切る。『小腹がすいた時、甘い菓子やデザートを食べることが増えた』『コンビニで手作り風デザートを買うことが増えた』も減少、おやつへの関心が遠のく傾向。
◆『安い菓子やデザートを買うことが増えた』と価格志向も減少。
◆『デパ地下や駅ナカでデザートを買うことが増えた』『和風の菓子やデザートを食べることが増えた』が17年→20年で微増。

図表1 おやつについて感じる変化

Point!:男女とも20代・50代で「自分へのご褒美」が増加。
◆『自分へのご褒美に、ちょっとぜいたくな菓子やデザートを食べる』にあてはまると回答した人は、10~60代で見ると3割超。女性20代・50代では5割を超えて特に多い。
◆17年→20年で6ポイント増加、ピーク11年の34%に迫る。
◆最も増加したのは男性50代の18ポイント増、次いで男性20代の16ポイント増。男女とも20代・50代で菓子・デザートのご褒美消費が増えた。

図表2 おやつ習慣

Point!:「ケーキ」を食べる人は「ぜいたく」気分「ご褒美」目的が多い。
◆よく食べているジャンルについて、食シーンを聞いた。「ケーキ・洋生菓子」をよく食べる人では、食べる気分・体調の選択肢で『ちょっとぜいたくしたい時』を挙げた人が4割以上と多かった。
◆「ケーキ・洋生菓子」「アイスクリーム・シャーベット」をよく食べる人では、目的で『自分へのご褒美のため』が約2割と目立つほか、「チョコレート」「和生菓子」をよく食べる人でも『自分へのご褒美のため』が1割半。

図表3 ジャンル別食シーン

Point!:「アイス」「カップめん」「チーズ」は頻度増、多くは頻度が減少。
◆全ジャンルの食べる頻度「週に1回」以上を比較すると、17年→20年で「アイスクリーム・シャーベット」「カップめん・インスタント食品」「チーズ」は4ポイント以上増加。
◆一方、「せんべい・あられ・おかき」「クッキー・ビスケット・クラッカー」は17年→20年で7ポイント減少、「あめ・キャラメル・グミ」「和生菓子」「ガム」は長期低落傾向続く。
◆7割弱キープの「チョコレート」は17年→20年で急落。

図表4 ジャンル別食べる頻度〔週に1回以上〕

Point!:『ポテトチップス』のほか、デザートの増加が目立つ。
◆よく食べるおやつについて、挙げた136品目中『ポテトチップス』は、『くだもの』に次いで2位。17年→20年で8ポイント増加し、11年ピーク時に迫った。
◆17年→20年では『シュークリーム』『果実・ナタデココ・タピオカ入り飲料』も5ポイント以上増加。『チルドカップ型容器のドリンク』『バータイプのアイス・氷菓』も4ポイント以上増加。デザートの増加が目立った。
◆『バータイプのアイス・氷菓』は14年→20年で16ポイント増。

図表5 よく食べるおやつ

【「おやつ・間食に関する実態調査2020」調査内容】
1)おやつについての意識と実態

2)よく食べるおやつ
菓子・デザート・軽食136品目の中から、ここ1ヵ月の間に食べたことがあるもの

3)おやつのジャンル別 食シーン
菓子・デザート・軽食19ジャンルについて
(1)よく食べる種類 (2)食べる頻度 (3)食べる時間帯 (4)食べる目的 
(5)一緒に飲食するもの (6)食べる気分・体調 (7)食べる場面

4)おやつのジャンル別 購入シーン
菓子・デザート・軽食19ジャンルについて
(1)購入頻度 (2)購入チャネル (3)買い方 (4)買う気分 (5)買う理由
(6)チェック項目

5)〔子供調査〕おやつの嗜好や習慣

6)手作りするおやつ

本調査は、おやつマーケティングのための基礎データです。今回はその中から、「おやつについて感じる変化」「おやつ習慣」「ジャンル別食シーン」「ジャンル別食べる頻度〔週に1回以上〕」「よく食べるおやつ」に焦点をあて、結果を報告しております。
( https://bit.ly/2GNU7W3 )

【調査購入のご案内】
本調査は、弊社自主企画による調査に複数企業がご参加いただく方式で実施し、以下のアウトプット一式を提供いたします。

・調査のアウトプット
(1)調査報告書:A4判・109ページ・2020年9月発行
(2)集計結果表:A4判・2分冊1,125ページ・2020年9月発行
(3)集計データ(CD-ROM):クロス集計、ローデータ、他一式

・購入費用
【おやつ・間食の実態調査】のみ
・定価400,000円(税別)・MDBメンバー価格380,000円(税別)
【おやつ・間食の実態調査】【パンに関する実態調査】【フレーバー・くだもの調査】3点セット
・定価780,000円(税別)・MDBメンバー価格740,000円(税別)
【おやつ・間食に関する実態調査】【パンに関する実態調査】2点セット
・定価600,000円(税別)・MDBメンバー価格570,000円(税別)
【おやつ・間食に関する実態調査】【フレーバー・くだもの調査】2点セット
・定価600,000円(税別)・MDBメンバー価格570,000円(税別)

※本調査の成果物の著作権は株式会社日本能率協会総合研究所が保有します。
※弊社は、本調査にご参加・購入いただいた企業(法人・個人)以外には、成果物を提供いたしません。ただし、本調査を告知するための限定的な利用、及び発刊から一定期間経過後はこの限りではありません。
※本調査の成果物のご利用はご参加・購入いただいた企業(法人・個人)の内部でのご利用のみに限らせていただきます。

《本件についてのお問い合わせ先》
株式会社日本能率協会総合研究所 経営・マーケティング研究部
〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22
担当 : 土井・山口・荒木
TEL  : 03-3578-7607
FAX  : 03-3578-7614
E-mail: info_mlmc@jmar.co.jp

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