そしてRoCoBeLはミャンマーの中部の高原地帯ユワンガンの農家の女性50名が経済的自立と女性の地位向上を目指して立ち上げたコーヒー生産者グループ「AMAYAR Womens’s Coffee Group(アマヤーコーヒー)」を応援し、リーダーのSu Su Aungさんの日本在住の親戚の方を通じて、アマヤーコーヒーが生産するコーヒー豆を仕入れて、現在開発中の小型焙煎機を使って日本国内で焙煎し、販売しています。出会うから、今回、日本を代表するフェアトレードタウンなごやで開催されるフェアトレードイベントに出店できることを大変光栄に思っています。
パパイヤ、バナナなどの果実と一緒に栽培したコーヒー豆です
一般にコーヒー農園というと広大なプランテーションを思い浮かべると思います。しかし、RoCoBeLで取り扱っているユワンガン(ミャンマー)の豆が栽培されている場所は少し風景が異なります。そこは農家の庭先。といっても自然豊かな高原地帯の農家の庭ですから限りなく森に近い場所です。その場所でアボガドやみかん、パパイヤ、バナナ、ジャックフルーツなどのフルーツと一緒に農薬や化学肥料を使用しない自然農法でコーヒーが栽培されています。もしかしたらRoCoBeLのコーヒー豆に感じる、ほんのりフルーティな味わいはそのせいかもしれません。こうしたユワンガン地方の30の村の約700戸の小さな農家を訪ねて回り、一軒一軒ていねいに栽培指導をおこなうとともに、栽培されたコーヒーの果実を集めて、ハンドピッキングで選別し、糖度をチェックしてグレード分けを実施。さらに水洗式という製法で果肉や皮を取り除き、手作業で天日干し。そして機械で脱穀した後、多くの人の手で丁寧に選別をおこない、欠点豆を除去。そんなとてもきめ細やかで心のこもったコーヒー豆の精製をしているのが、Su Su Aung(ススアウン)さんをリーダーとする生産者グループ「アマヤーコーヒー(Amayar Women’s Coffee Group)」のみなさんです。三世代続くコーヒー農家に生まれ、コーヒーの栽培を手伝って育ったSu Su Aungさんは「ユワンガンのコーヒー産業を持続的に発展させ、利益を地元農家に直接、還元していく。それを通じて、女性の自立、活躍の場を増やしていきたい」という想いから2016年に、地元農家の女性たち約50人でアマヤーコーヒーを設立しました。そして、アメリカの技術援助を受けて、高品質のコーヒー豆を生産する技術を学び、18年には国際NGOの支援で独自の精錬所を開設。CQI(Coffee Quality Institute)コーヒー品質ガイダンスに基づいてスペシャルティコーヒーを生産、品質向上に努力してきました。その結果、国際的な評価機関SCAA(Specialty Coffee Association of America)のカッピングスコアでスペシャリティコーヒーと認定される80点以上のスコア(20年は85.9)を獲得。世界的に高い評価を受けています。