猛暑に台風、今年は特に要注意!風邪予防に効果的な免疫力を下げない食事法

ゼスプリ インターナショナル ジャパン株式会社のプレスリリース

<参考資料>
 今年は、夏には記録的な猛暑が続き、10月には大型台風の影響などで寒暖差の激しい日が続くなど、体調を崩しやすい日が続いています。このような環境下だと私たちの体は、必要以上に活性酸素を増加させ、免疫力を低下させてしまいます。この活性酸素は、普通の生活をしていても体内で発生しますが、特に『激しい運動をしたとき』『環境要因で強いストレス状態にさらされたとき』『紫外線に長い時間さらされているとき』などに発生します。今年のような、猛暑や天候不順などの環境下では、活性酸素が増えない方がおかしいかもしれません。そこで、長年、高い運動能力を持つアスリートを栄養面からサポートしてきた駒沢女子大学人間健康学部 田邉 解 先生に、活性酸素を増やさない風邪予防対策を解説してもらいました。

活性酸素の増加が免疫力を低下させる
 田邉先生は「高い強度の運動を繰り返し行う競技アスリートは、免疫力が弱まり感染症にかかりやすいとされています。先行研究でも、高強度の運動を頻繁に行うアスリートの方が、高強度の運動をしない標準的な生活を送っている人(平穏な環境にいる人)よりも、風邪などの上気道感染症の発生頻度が高くなることがわかっています。このように、競技アスリートの免疫力の低下や抵抗力が弱まり、感染症にかかりやすくなる原因の一つに、体内で増加する活性酸素があると考えられています。活性酸素は、通常体内に存在していますが、体を防御する能力を超えて発生してしまうと、細胞にダメージを与えてしまい、免疫力が低下するなどの機能低下を引き起こしてしまうのです。一般の方のなかでは体を鍛えている屈強なアスリートが、大きな試合の後、風邪をひいたり体調を崩すというような話を聞いて、気が緩んだりトレーニングを怠けたりしていたのではないかと思う方もいるかもしれませんが、実は免疫力が低下しやすいからなのです。」とコメントしています。
食事による抗酸化成分の摂取の可能性
 田邉先生は「そこで、我々は免疫力の減弱や風邪などにかかりやすいアスリートに対して、抗酸化物質を含む食物を毎日継続的に摂らせることで、免疫力の維持や疲労の軽減に良い影響をもたらすことが期待できると考えました。今回発表した研究※では、競技アスリートの激しい運動により発生が増加する活性酸素が身体へ与える影響を最小限にするための栄養素として、ビタミンCに注目しました。ビタミンCは、抗酸化力の高い栄養素であることから、活性酸素による生体酸化を防いだり、免疫機能を維持したり、さらに、疲労の軽減にも役立つと考えられています。一方、ビタミンCは水溶性であるため、体内に貯めにくく、加熱すると壊れてしまうという特徴があり、新鮮な果物や野菜から日常的に摂取する必要があります。そこで、今回の研究では、キウイフルーツを選びました。なぜならば、キウイフルーツは多くの生鮮食品店で販売されているため、購入しやすいことに加え、比較的安価で手に入れることができ、手軽に摂取できることから、毎日摂取する果物として最適であると考えたからです。10代の女子エリートサッカー選手にサンゴールドキウイフルーツを毎日1個8週間摂取してもらった結果、風邪発症や上気道感染症の諸症状は有意に減少し、また、血漿ビタミンC濃度の増加率が高いものは諸症状がより少ない傾向にありました。このことから8週間のキウイフルーツ摂取は女子エリートサッカー選手の免疫力に影響を及ぼす可能性が示唆されました」とコメントしています。
 これを受けて田邉先生は「今夏の猛暑や、10月の大型台風の影響などでの寒暖差により免疫力が低下しやすくなっています。風を引かず、この秋を乗り切るには、手軽に摂取できるキウイフルーツでビタミンC補給がおすすめです」とアドバイスしています。
 ※. 日本体力医学会2018年9月7日(金)~9日(日)

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